面接で緊張しないための練習方法を紹介
就職活動で避けて通れないのが、企業側との面接です。どんなことを話したらいいのか悩む方や、あがり症で面接が苦手という方も多いのではないでしょうか。
面接に不安を覚えていても、ポイントを押さえて事前にしっかり練習すれば、緊張せずに落ち着いて面接を受けることができるはず。ここでは、本番で失敗しないための効果的な面接の練習法をご紹介します。しっかりと練習して、面接の本番を成功させましょう。
面接の練習方法は3つ
面接の練習は本番を想定して行います。ここでは本番に役立つ効果的な3つの練習法をご紹介します。
1.面接官目線で練習を撮影して確認する
面接の練習を一人でする場合、ビデオ撮影して確認するという方法があります。姿勢や歩き方などの悪い癖は、なかなか自分では気付きにくいもの。録画した映像をみて、面接官になったつもりで客観的に問題点をチェックしていきましょう。
映像でチェックすべきポイント
・入室・退室の手順にもれはないか
・面接官の方をしっかり見て話しているか
・イスの座り方や姿勢に問題ないか
・声の大きさ、トーンは聞き取りやすいか
・「えーと」「あのー」を連発せずに明瞭な話し方ができているか
・無表情にならず明るい印象の表情になっているか
面接例を紹介している動画と見比べて、問題点や足りない部分をチェックしてみるのもおすすめ。ダメな部分をどんどん直してテイクを重ねていけば、確実に成果が表れるはずです。
2.家族や友達に悪いところを指摘してもらいながら練習する
自分を客観的に見ることができない人には、面接練習を友達や家族に見てもらって感想を聞くやり方をおすすめします。相手が身近な人の方が言いにくいことでもはっきりと指摘してくれるので、親や兄弟などにチェックしてもらうのがベストです。少々ムカつくことがあるかもしれませんが、ありがたい意見と思って素直に改善すれば、本番では必ず良い印象を与えることができます。
また、一緒に就職活動している友人と練習するのもかなり効果的です。それぞれの面接についての基礎知識を活かして、面接官になったつもりになってお互いの問題点を指摘し合いましょう。そうすれば、面接官がどんな答え方や内容を期待しているのか、自然と分かってくるかもしれません。
3.模擬面接を受けてプロの指導を仰ぐ
可能であれば一度、模擬面接に参加して面接のプロに指導してもらいましょう。本番に近い形で行われるので、より実践的な練習を行うことができます。さらにプロの目で厳しくチェックしてもらうことで、自分に足りない点がはっきり分かって、今後の練習の方向性が見えてくるでしょう。
模擬面接は、大学や専門学校のほか、ハローワークなどでも受けられます。何度か受けているうちに場慣れしてきて、どんどん上達してくるのが分かるので、自信にもつながるでしょう。特に、「面接が苦手」「上手に答える自信がない」という人におすすめです。
面接の練習を始める前に緊張を解くための下準備をする
面接時の挨拶や入室・退室のマナーの練習も大事ですが、面接では質問にきちんと答えられないのでは意味がありません。いきなり練習をする前に、まずはどんな内容を話したらいいのか考えをまとめることから始めましょう。
1.面接でよくある質問に対する答えを決めておく
まずは、面接でよくある質問に対する答え方をあらかじめ決めておきましょう。どう答えるかを事前に決めておけば、余計に緊張することはなくなるはずです。面接でよく聞かれる質問は就活サイトで公開されています。面接でよくある質問の例を、以下のようにさまざまなパターンをピックアップしておくとよいでしょう。
- 「自己紹介をお願いします」
- 「当社を選んだ理由を教えてください」
- 「入社したらどんな仕事がしたいですか」
- 「あなたの長所や強みを教えてください」
- 「あなたの短所や弱みを教えてください」
- 「趣味や熱中していることはありますか?」
- 「何か質問はありますか?」
次に、用意した質問に対する答えを考えてみます。ここで紹介する3つのステップを参考に、答え方について決めましょう。
Step1.面接の質問の流れを把握する
面接では、まずは簡単な自己紹介から始まって、志望理由や性格、趣味といった質問が続くのが一般的。転職の場合は、今までの職歴や前職を辞めた理由などを聞かれるので、面接の流れを一通り把握しておきましょう。
Step2.質問に対する答えを考える
質問に対する回答の内容について考えます。ほとんどの就活サイトには、質問と同様に回答例が掲載されていますが、あくまでも参考程度にしましょう。企業の面接官は「ありがちな回答」ではなく、あなた自身の言葉による答えを求めています。丸写しにならないよう、自分なりの考えを言葉することが重要です。
Step3.答えの要点をまとめる
言いたいことが決まったら、質問に対する答えの要点をまとめます。面接では、ダラダラ話すと言いたいことが伝わらないどころか、「話が下手」という悪い印象を持たれてしまいます。まずは思いつくまま書いて、次に不要な部分を削っていけばすっきりした文章になります。
2.アピールしたいことを覚える
考えた回答文から、これは絶対アピールしたいという部分を重点的に覚えます。回答を丸暗記してしまうと、覚えたことを一字一句間違えないように答えようとして、棒読みのセリフのように単調な印象になってしまいます。また、少し間違えたり、忘れたりすることでパニックになる可能性があるので、面接での回答の丸暗記は避けた方がいいでしょう。
本番で失敗しないためには、回答をキーワードで覚えることがポイントです。覚える内容が少なくて済むので忘れにくく、また、ありがちな回答ではなく、あたかも自分の考えを話しているように聞こえるという効果があります。
3.1つずつ時間を測りながら回答を声に出してみる
一通りキーワードを覚えたら、本番のように答えを声に出してみます。質問に対する回答は1分以内におさめるのが良いとされていることから、1つずつ答える時間を計って尺に収まるかどうかチェックが必要です。
このときおすすめしたいのが、自分の回答を録音してみることです。1分以内に収まるとはいえ、伝えたいことがありすぎて早口になるのはNGです。逆にのんびり話してしまうと、幼稚で鈍くさい印象を与えてしまうので、録音した声を聴いて、聞き取りやすいスピードかどうか確認しましょう。
緊張は面接の最大の敵!しっかり練習して自信を持とう!
面接は、入りたい企業に対して自己PRをする大切な場です。「緊張してうまく答えられなかった」「言いたいことを忘れてしまった」など、残念な理由で失敗することだけは避けたいものです。
自分の考えをしっかりまとめて、何度も練習を繰り返すことが面接の本番で成功する唯一の道です。練習で気付いた点や指摘された点をしっかり修正して、次の練習に活かしていけば、めきめきと上達していくはずです。