就職試験

面接で活かす笑顔の作り方~好感度を上げるトレーニング!

面接で見せたい笑顔の作り方をご紹介します。ここでは、笑顔が面接にどれくらい関わってくるのか、合否には影響しているのかについて考えます。面接での印象を左右する笑顔を作るタイミングや笑顔作りのポイント、笑顔作りに役立つ毎日のトレーニングについて知っておきましょう。

面接と笑顔の関係とは?採用を勝ち取る笑顔の作り方

面接の時にどんな表情をしていればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。真面目に見えた方がいいはずだから、きりっとしているべきなのか。それとも、人が良さそうに見えた方がいいはずだから、穏やかなイメージを持ってもらうべきなのか。今回は、面接において重要とされる笑顔についてご紹介します。

面接で笑顔が大事と言われる理由

面接官は、面接においてその受け答えの内容を重要視しています。自分達が用意してきた質問ですから、それにどのように答えるのかを重く捉えているのは当然の事ですよね。面接官が投げかける質問は、企業にとってとても重要な、聞いておかなければいけない内容であると言えるでしょう。

しかし、面接官が重要視しているポイントは、そこだけではありません。彼らは、就活生の態度や仕草、話し方や表情、挨拶の仕方や身だしなみなど、意外と第一印象に関する基本的なマナーを見ているのです。そのチェックポイントには、笑顔も含まれています。

面接では、就活生が笑顔になっているかどうかという点も重要視されます。どうして面接官は就活生の笑顔をチェックするのでしょうか。

笑顔は面接官にプラスのイメージを与えるから

面接を受ける際に笑顔が大事と言われているのは、「一緒に働きたい」「元気そう」「明るそう」などと、プラスのイメージを与えられるからです。

ですから、面接中はできるだけ相手の目を見て、笑顔でいるように心がけましょう。しかし、笑顔にばかり気を取られすぎて話の内容がおろそかになってしまっては本末転倒ですし、過剰な笑顔はへらへらしている軽薄な印象を与えてしまうかもしれないため、注意しなければいけません。

一番に意識すべきことはあくまでも面接官の質問にどう答えるかや、コミュニケーション能力や基本的なマナーです。それを忘れないようにしっかりと準備して臨んでください。

面接で自然に見える笑顔を作るタイミング

面接においては、「歯を見せる笑顔」と、「歯を見せない笑顔」と、「真顔」の、3つの表情の作り方のタイミングを使い分けましょう。それぞれの表情のタイミングは、決して間違えないようにしてください。相手が笑顔を見せたら、それに合わせてすかさず笑顔を見せるくらいの心持ちでいましょう。

一瞬たりとも気を抜かないでください。表情は相手への印象をかなり大きく左右します。ですから、面接終了時は爽やか、かつ相手への感謝の意味を込めて笑顔を見せるようにしましょう。ここでは、笑顔の表情を作る効果的なタイミングをご紹介します。

「歯を見せる笑顔」のタイミング

相手がこちらを楽しませようという意図を持っているなと感じたり、逆にこちらが面接官に、ここは楽しんでほしいポイントであるとアピールしたい時は、気持ちを動かすためにも大きく笑いましょう。その時は歯を見せて笑ってください。これが「歯を見せる笑顔」のタイミングです。

「真顔」のタイミング

相手が核心に迫る話など、こちらに対して本当に聞きたい事などに触れている、真剣な話の時には決してへらへらせずに真顔を保ってください。こちらが相手に対して真剣に聞いてほしい時も同じです。これが「真顔」のタイミングです。

「歯を見せない笑顔」のタイミング

相手が雑談のように、こちらにとって相づちを促すだけのような話をしているだけの場合には、あいまいに笑って決して相手の気分を害さないように気を付けましょう。この時にも薄く笑みを浮かべます。これが「歯を見せない笑顔」のタイミングです。

面接用笑顔作りのポイントとトレーニング方法

面接で笑顔になり好印象を与えるには、笑顔作りのポイントをおさえながらトレーニングする事が重要です。そこで、笑顔を作るためのポイントを具体的なトレーニング方法を見ていきましょう。

笑顔を作るポイントは口角を上げること

笑顔のポイントは、口角を上げて目じりを下げる事です。頬の位置が高くなる事を意識すると、自然と笑顔の形になります。この時、顔全体の緊張感を忘れないでください。口角は左右均等に上げ、口元上の歯は左右対称に見えるようにする事で、より綺麗な笑顔を作る事ができます。また、目をカーブさせ、まぶたを持ち上げて目を広げる事で目力を出す事で、表情を明るく見せる事ができます。

基本的に上の歯を見せながら話す事で、相手に好印象を与えられるとされています。この時、鼻の下を縮めるイメージを持ち、下の歯は見せないように注意してください。笑顔は、顔全体が左右均等になっていれば素敵であると認識されます。

鏡の前で声を出すトレーニング

まず、毎日鏡の前に立ち、自分の顔を見ながらトレーニングをしましょう。上の歯を見せる事を意識しながら、「あー」「いー」「うー」「えー」「おー」と、母音をはっきりと発音し口を大きく開けながら、声を伸ばしてください。

割り箸トレーニング

割り箸を前歯で挟み、口の両端を上げ、上がりきったところで静止させる「割り箸トレーニング」も有名な笑顔作りトレーニングのひとつなので、ぜひ毎日続けてみてください。

口角を持ち上げるトレーニング

口角の端を右手の人差し指と左手の人差し指でそれぞれ押さえて、持ち上げるトレーニングもあります。ここで口角が上がるのを意識してください。20回ほど繰り返す事によって、筋肉のコリをほぐし、口角が上がりやすくする事ができます。

どのトレーニングにおいても、唇を横に開くイメージは忘れないようにしましょう。口が弧を描くように意識し、「イー」と声を出して口角を上げ、その状態を10秒キープしてください。下の歯は見せなくて良いので、上の歯は6本以上、理想は8本以上見せられるようにするのが目安です。

面接で笑顔をアピールする時は具体的なエピソードを加える

「長所や自己PRをお願いします」と言われた時に、自分の長所は笑顔でいる事だ、と言いたい人も多いでしょう。もちろんそれは構いません。しかし、「私の長所はいつも笑顔でいる事です」と言うだけでは、面接官には何も伝わらないのが現実です。

もし本当に笑顔をアピールポイントにしたいのであれば、具体的なエピソードを加えなければなりません。その笑顔を使って、企業にどのようなメリットを与える事ができるのかを伝えられれば良いのです。

具体的なエピソード例に加え、長所の話や自己PRに笑顔にまつわるエピソードを盛り込む時のちょっとした心がけをご紹介します。

自己PRで笑顔が良いことを効果的にアピールする方法

ティッシュ配りを例にした具体的なエピソード例

まず、「自分の強みが笑顔によって経済的な利益を生み出す事ができる」とアピールしましょう。ここからは、「ティッシュ配りのアルバイトをした時に、笑顔を武器にしてノルマの2倍を達成した経験がある」という例を想定して進めていきます。

「笑顔によって通行する人の注意を引く事ができた」という事を最初にアピールしてください。「ティッシュ配りのアルバイトをした時に、私の笑顔でノルマの2倍を達成した経験があります」と具体的な数字を入れる事が出来ればなお良いです。経験談は必ず入れましょう。

初日はうつむいてしまい、全く渡せませんでした。声も小さく、通行人には見向きもされませんでした。だから、自分ならどういう人から声をかけられたら思わず手を出すだろうと考えた時、不愛想に突き出されたりしたら、嫌な気分になるだろうと考えました。そこで、自分は笑顔で上を向き、できるだけ大きな声で通行人の興味を惹くように努めました。

このように、笑顔が道行く人の警戒心を解いたという工夫や、そこに行き着くまでの努力などを面接官に細かく語りましょう。そして最後に、「御社においても、この笑顔をもって職場の雰囲気を明るくし、お客様との信頼関係を確かなものにし、売り上げ貢献を目指したいと考えております。」という感じで、その笑顔が企業における仕事でどのように活かせるかについても触れてください。

面接で長所や自己PRに笑顔を挙げる時は「笑顔で話すこと」

自分の長所や自己PRに笑顔を挙げる時は、笑顔で話すようにしましょう。笑顔をアピールしているのに、話している最中に真顔であったり、暗い顔をしていたら、面接官に真実味がないと思われてしまいます。緊張感から笑顔になれない事もあるかもしれませんが、その時は笑顔作りのトレーニングを思い出して、笑顔を作ってみてください。

また、自分の好きな事や趣味について話す時は、自然と笑顔になる人も多いでしょう。まずは自分の好きな事を話しながら、自然な笑顔作りのトレーニングをしてみるのも良いかもしれません。

面接で趣味を聞かれたら熱意をアピール!面接官に好印象な回答例

面接するときは自然な笑顔でアピールしよう

面接において、笑顔は面接官に好印象を与えるだけでなく、自らの心を癒して、落ち着けてくれるという効果があります。無理矢理にでも笑顔をつくれば、人はなぜか逆境でも自分を奮い立たせる事ができるものです。

にこにこと朗らかな笑みを浮かべている人を嫌う人は多くはありません。面接官も同じです。ですから、面接を受ける際はできるだけ自然な笑顔を心がけましょう。

笑顔を作るのが苦手な人も、今回紹介したトレーニング方法を実践すると、いつの間にか自然な笑顔を作れるようになるでしょう。トレーニングを重ねて、素敵な笑顔とともに面接を乗り切ってください。