面接時間が短いのは落ちたから?採用に繋がりやすい答え方
面接時間が短い事に悩む就活生や転職希望の方も多いですが、早々と落ちたのではないかと不安視するのは早合点かもしれません。面接時間の長さ短さにこだわる前に知っておきたい採用に繋がりやすい面接での答え方をご紹介します。
面接時間が短いと「落ちたかも」と気になってしまう
面接時間の長い短いは、合否に関係はありません。面接時間をあらかじめ設定する理由は、複数の就活生と面接する場合、就活生の遅刻や、呼び出しミスなどのトラブルが発生する確率が高くなるので、時間の余裕をつくっておきたいからです。
ここでは、面接時間が短くなる理由と採用試験の合否への影響をご紹介します。まだ面接の結果連絡も届いていないのに、面接時間の短さを理由に「ダメだったかも」と落ち込んでもしかたがありません。それよりも、採用試験に合格するようしっかりと準備を整えることを考えましょう。
面接が短い理由は気になるところだけを質問するから
面接時間が短い理由として考えられるのは、新卒の就活生の場合は大きなマイナス要素がないので質問そのものが少なく、すぐに終わるからです。
また、転職で中途採用を目指している方なら、書類選考を通って人柄を見る段階に来ています。採用の見込みがあれば色々聞かれるに違いないと思いがちですが、あれこれ聞かなくてもすでに会社側が採用をほぼ決めている場合、面接官は気になるところだけを質問するでしょう。
多くの就活生との面接を行ってきたベテラン面接官も、知りたいポイントをおさえて集中的に質問するのです。そのため、面接時間が長かったからといって興味を持ってもらえたとは限りません。面接を受ける時は、面接時間が短いことは気にしないようにしましょう。
面接時間が短いこともあれば長いこともある
面接時間が短いことは、合否に影響がないことが分かっていただけたでしょうか。面接時間が短いことよりも大切なのは、面接官の質問にきちんと答えられていたかということと、面接官があなたの回答にどう反応したかということです。 とはいえ、面接時間の長さは気になってしまうものです。ここでは、面接時間が長いまたは短い理由を筆者の体験談も交えながら挙げてみます。
面接時間が長い場合:不採用とすることに抵抗がある、不採用とするには惜しいから
面接官が不合格の判定をするのに心理的抵抗を感じて、面接時間が引き伸ばされる事があります。「採用できないな」と思っていても、何かいいところはないかと探してみたくなるのです。「不合格にするには惜しい」という思いが少しでもある場合も同じです。面接官も人間、負の決定をためらう人も多いのです。
面接時間が長い場合:面接官がしゃべりたがるから
面接官の性格などによっても、面接時間が長くなる場合があります。あらかじめたくさんの質問を用意しておいて、順番に全部質問するので時間がかかってしまったり、就活生よりも面接官自身が多くしゃべってしまい面接時間が長引いたりします。こうした場合は、就活生側から見ても、ある程度分かるでしょう。
面接時間が長い場合:面接官が判断に迷うから
面接官が判断に迷っている場合も、面接時間が長くなる傾向にあります。新卒の二次面接の時の経験談ですが、面接官だった筆者は、面接した就活生に対し「ちょっとボーっとした人なのか」というのが最初の印象でした。でも、話しているうちに、「この人には何かある。もうちょっと掘り下げて聞いてみたい。」と思えるようになりました。
私と一緒にやっていたもう一人の面接官も、同じように感じていたようです。その就活生の過去のエピソードから、彼の本質を探り出そうと、気づくと二人で必死になっていました。結局、その面接は予定時間の倍くらいかかってしまいました。
面接時間が短い場合:就活生にコミュニケーション力が足りないから
面接を受ける就活生のコミュニケーション力に問題があり、「自己PR」「学生時代に力を入れたこと」などで面接官の興味を引けなかった場合は、一問一答のような形で終わってしまい、面接時間が短いものになってしまう時があります。
面接時間が短い場合:人柄だけをチェックしたいから
「経歴的には合格だ。だけど、人柄を見てみたい」という目的で面接が設定されている場合、実際に本人と話してみて人柄に問題がないとわかれば、「合格」となって面接が短く終わります。
面接時間から見る新卒採用で面接試験を突破するコツ
一次、二次面接では、次の面接官(役員や取締役の人達)と会わせても問題ない実力、人柄であるかどうかを見られていますが、最終面接は志望者をどんどん落とす場です。ここまで進んだら熱意が物を言います。
入社してからのキャリアをどうしたいかを、自分なりに考えて説明した上で第一志望である事を伝えましょう。そのためにも、事前にその企業理念や社員のブログを調べておいて、そこで志望動機を改めて思い直して、質問を考えておくことが大切です。
面接時間が短い場合
面接官も採用を担当して長年の経験があるベテランの方が多いので、それまでの経験からある程度の判断基準に合う人だったら、短い面接時間で合否の判断をつけていることもあるでしょう。企業が求める経験や資格などをある程度満たしていたら、一次面接は簡単に済ませて、最終面接で決めたいと考えている場合もあるかもしれません。
一方、面接官がただ話し好きなだけだったりする場合や、応募者が少なくて、その分だけ時間に余裕があって質問も多くなることもあります。
面接時間が長い場合
自分の会社に合うのかどうかわからない場合、長い時間をかけていろいろ質問をしてくる場合も考えられます。面接官は、自分がしゃべっている間も就活生がしっかり話を聞いているかを見ています。
例えば、とても話が長い学生で、一つの質問に答えるごとに時間が取られ、面接官が聞きたい事を聞き終わるのに想定よりも面接時間が長くなってしまうというケースがあります。実際に私が面接した学生の中にも「1分で自己紹介をしてください」と伝えたのに、5分以上演説のように話し続けた人もいました。これは「話が長すぎて要点を得ない受け答え」という判断をされてしまいます。
面接官による仕事内容などの説明が長引いた結果、面接時間が長くなってしまった場合は、一般的に面接を通過しているパターンが多いです。
面接時間から見る中途採用で面接試験を突破するコツ
中途入社の方の場合、実力と人柄は勿論見られていますが、どちらかというと実務経験や持っている資格などが重視されます。その持っている経験と資格をその会社でどのように役立てられるのかを、口頭で伝えられるようにしておきましょう。また、退職理由は前向きな理由を伝えられるように準備をしてください。
面接時間が短い場合
中途採用の場合、面接時間が短いのはよくあることです。中途採用者には即戦力が求められるので、実務経験やスキルが重視されますが、それらについては面接前の書類審査などである程度、採用・不採用の判断をつけることができます。そのため、短い面接時間でも問題ないのです。
面接時間が長い場合
中途採用だからと言って、必ずしも面接時間が短いわけではなく、長くなることもあります。面接官がその応募者に興味を持ち、もっと話を聞きたいと思っている場合は、予定の面接時間より長くなる場合があるでしょう。
とはいえ一見感触がいいように見えても、あっさり不合格になる「だましサイン」である場合もあるので要注意です。例えば、雑談なども含めて面接で話が盛り上がって面接時間が長くなるケースなどが挙げられます。ただ単に応募者の素を引き出そうと思い、あえてリラックスムードを作り出す面接官もいるのです。
採用に繋がる面接時の質問への答え方
面接を受ける時は、面接官に好印象を与えるハキハキとした答え方を目指しましょう。ここで、採用に繋がりやすい代表的な質問の答え方をご紹介します。
自己紹介をお願いします
ポイントは、前向きかつ意欲の高さを印象付ける様に話すことです。
□□□□と申します。前職は、WEBデザイナーとして社内コンペで3回優勝し、その実力を認められて大手飲料メーカーの新発売の飲料のホームページ作成を担当しました。今後は、様々なブランドのホームページを担当したいと思い、海外ブランドと提携されていらっしゃる御社に応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
将来のキャリアプランはありますか?
自分が企業で活躍しているイメージを、分かりやすく伝えることがポイントです。
現在はWEBデザイナーとしての経験を積み、その後は前職で培った英語力と交渉力を生かし、海外ブランドのWEBディレクターを目指して行きたいです。御社の海外への進出プランに、微力ながらも貢献したいと思っていますのでよろしくお願いします。
他に応募している会社はありますか?
他の会社を受けていないという返答は、逆に不自然だと感じる用担当者もいます。今、面接を受けているこの会社が第一志望であることを強くアピールしましょう。
現在、WEBデザイナーの経験を生かすことができ、ディレターへのステップアップのために、他に5社ほど受けております。御社は海外ブランドや外資系企業との提携を積極的に進めているとメディアで拝見しておりますので、第一志望とさせていただいております。
面接時間が短いとしても気にしないことが大切
面接時間が短い企業もあれば、長い企業もあります。たとえ面接時間が短くても、面接官が素早く合否を判断した、担当した取締役などの役員の方がそれほど面接に時間を割けなかったなどといっただけととらえ捉えしょう。面接時間が短いことをあまり気にせず、すぐに気持ちを切り替え、しっかり実力を出せるように万全を期して次の面接に臨むようにしてください。
今回紹介したように面接時間が短いのには、いくつかの理由がありますが、面接官の質問に的確に答えられない時などにダラダラと面接時間が長引く場合を除き、そういうもどかしさを面接官が感じなければ、面接はすぐに終わります。
面接が行われた時間の長さだけで採用不・採用を推し量るのは間違いです。終わってしまった面接を「落ちたかもしれない」というように必要以上に気にしても仕方がありません。採用・不採用の分かれ道は面接時間の長さではなく、面接の「内容」なのです。