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志望動機を面接で話すときに押さえておくべきポイント&NGワード

面接で企業から絶対に聞かれるのが志望動機です。ありきたりな言葉では採用担当者の印象に残りません。オリジナリティがあって、説得力のあるものが好印象を与えるのです。どのようにして作ったらいいか、ポイントや例文と共に説明します。

志望動機を面接で聞く理由は?

面接では100%志望動機を聞かれます。「志望動機を聞かせてください」という聞き方よりも、「我が社をお選びになった理由をお聞かせください」というように聞かれる場合が多いかもしれません。

そもそも企業は、なぜ志望動機を尋ねるのでしょうか?それは志望動機こそが、「この会社で働きたい」というあなたの意欲を確認する手段だからです。ですから志望動機は、面接で最も重視されると言っても過言ではありません。言い方を変えれば、志望動機さえしっかりしていれば、内定にグッと近づけるということです。

志望動機を面接で話す際のポイントや使ってはいけないワードを紹介する前に、志望動機から企業は何を知りたいのかを見てみましょう。それが分かると、志望動機の内容を考えやすくなって、面接官にもわかりやすく話すことができるようになるでしょう。

企業が面接で志望動機を問う理由は、以下の2点になります。

1.企業への志望度や働く意欲を確認したい

企業が欲しい人材は「能力がある人」のほかに、「本当に自社で働きたいと熱望してくれている人」です。そのため志望動機を聞くことで、どの程度自社への入社を望んでいるかを確認します。

2.会社の方向性とマッチする人材かどうかを知りたい

面接では、企業の方向性と面接を受ける人の希望が一致しているかどうか確認が必要です。その人のやりたいことと実際の事業とのミスマッチを防ぐために、企業は志望動機を尋ねます。

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面接で志望動機を分かりやすく話す3つのポイント

ネット上の例文を暗記したり、ありきたりな志望動機を伝えると、面接官は何度も似たような返答を聞いているので飽きてしまいます。また、ネットから引用したものは、こちらが思っているよりもずっと簡単に面接官にバレます。ですから志望動機は、できるだけ相手を惹きつけるオリジナリティ溢れるものでなくてはなりません。

ここからは、面接で志望動機を聞かれた際に分かりやすく話すための3つのポイントを紹介します。「面接で聞かれる志望動機って、どう話せばいまく伝わるか分からない」という就活生の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

ポイントを踏まえた上での志望動機の話し方のコツ

3つのポイントが分かったところでそれらを踏まえ、志望動機を話す時のコツを以下に簡単にまとめました。

1.この会社で取り組みたいことは?

「御社に入社してこんなことにチャレンジしたい」というビジョンがあったほうが、単純に会社の良いところを挙げるよりも、より強い熱意が伝わります。
「ビジョンの実現のためにはどうしても御社でなければいけない」とアピールすれば、きっと面接官の印象に残るはずです。

2.なぜ希望する企業で取り組みたいのか?

志望動機の構成の中で最も重要な、“根拠”となる部分です。
なぜこの会社で取り組みにチャレンジしたいのか、そこを詳細に語れば語るだけ真実味が増し、強い志望度を伝えることができます。自分のビジョンと企業の長所や強みなどの特徴を結び付けたり、過去の経験を掘り下げて話すと効果的です。

3.会社に入った後の具体的なビジョンは?

最後の締めの部分で、視点を未来に移します。会社に入社した後どのようにして活躍していきたいのか具体的に伝えましょう。未来に視点を移して語ることで、あなたの積極性をより強くアピールすることができます。

【例】
「先ほど述べましたように私には○○に取り組むという目標があるので、その目標を達成するために、第一企画営業部という部署で△△という業務に携わりたいです」

志望動機に説得力を持たせるには、それだけ会社のことを知っておく必要があります。「よく調べているな」と相手に思ってもらえたら、確実に好印象を与えるはずです。事前にできるだけリサーチをして、個性的でオリジナリティ溢れる内容の志望動機にしましょう。

3つのポイントを踏まえた例文

3つのポイントを踏まえた話し方が分かったら、次は実際に志望動機を話す時の例文を見てみましょう。3つのポイントがどこに入っているか確認しながら読んでみてください。

志望動機の例文

私が御社を志望した理由は、高齢化社会となっている日本にもっと豊かな福祉、介護サービスを提供したいからです。

私は大学時代、ボランティアサークルに所属し、地域の老人ホームや介護施設を何度も訪問しました。そこでの経験から現場では、高齢者から状況に応じた多様なニーズが寄せられていると実感しました。訪問介護やデイサービスなど単一のサービスだけではない、より総合的な福祉サービスを展開する御社ならば、私の目標を達成できるのではないかと感じております。

ですから私は御社に入社することができましたら、第一企画開発部で福祉機器の開発に尽力して参りたいと考えております。

ここで紹介した志望動機の例文の中に、ポイント1~3が組み込まれているのが分かりますか?なぜこの会社でないといけないのか、自分の考えを志望動機の中にしっかりと組み込むことで、ありきたりではない、個性を感じる志望動機になるのです。

このように志望動機を考える時はまず、ポイントに分けて文章に書き出してみると、全体の繋がりや矛盾が洗い出せてまとめやすくなります。

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志望動機を面接で話す時の注意点は?

志望動機を面接で話す際には、いくつかの注意点があります。ここでは、NGフレーズと志望動機を話す時間の長さについて見ていきます。

志望動機を話す時に使ってはいけないフレーズ

良かれと思って言った言葉が、実は面接官に与える印象を悪くしてしまう場合があります。志望動機で言ってはいけないNGフレーズは次の通りです。

1.「企業理念に共感しました」

志望動機ではあえて、その会社の企業理念に触れる必要はありません。会社の方針やモットーを表わす「企業理念」に対して、応募者が共感しているのは当たり前のこと。逆にそうでなければ応募してはいけません。

「企業理念への共感」というフレーズは、面接官が耳にタコができるほど応募者から聞かされているありきたりな言葉です。「またか」と興味が削がれてしまうので、なるべく避けたほうが良いでしょう。

2.「御社で勉強させていただきたい」

勉強熱心で前向きさをアピールしようと、こんなフレーズを使っている人は多いはず。でも、このような受け身のことを言ってしまうと、会社にとっては不必要な人間だと思われてしまいます。

会社は学校のように学ぶ場所ではなく、結果を出すために働く場所。そのため、あくまで即戦力になる人材を求めているのです。結果的に「学生気分が抜けていない」と見なされて、マイナスの印象を与えてしまいかねません。

3.「給料が良く、残業もないので…」

これは問題外の志望動機です。待遇面を前面に押し出した志望動機では、「じゃあ、条件がよければどこでもいいんだな」と、企業に悪い印象を与えてしまうことになります。たとえそれが事実であっても本音は胸の内に隠し、あくまでも仕事のことについての志望動機を述べた方がいいでしょう。

包み隠さず本音を言ってしまう人は少ないと思いますが、面接で経営方針や給与・待遇などに触れてしまうことはNGです。あくまでも、業務を行う上で魅力を感じることに伝えることを心がけましょう。

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面接で志望動機を伝える適切な時間の長さは1分程度

ポイントは押さえて志望動機を話しても、だらだらと長くなってしまっては単なる時間の無駄です。企業側の質問時間がなくなるうえ、面接官を飽きさせてしまいます。かといって、すぐに終わってしまうようなあまりに短いものもNGです。

面接で志望動機を話す時の時間の目安は、1分程度です。あらかじめ練習をして、1分程度で終わるシナリオを作っておくとよいでしょう。

面接で話す志望動機は「この会社で働きたい理由」を明確にすることが大事

志望動機は「この会社で働きたい」という意志を示すための大変重要なものです。自己PRと同様に自分をアピールできるチャンスでもあります。ただ、「働きたい!」という熱意を説得力のあるものにするためには、それなりの根拠が必要です。「なぜこの会社で働きたいのか」「なぜこの会社じゃないといけないのか」という点を明確にしなければ、説得力のある志望動機は作れません。

また、「入社した後自分はどうなりたいのか?」「何をどうやって成し遂げたいのか?」という、将来的なビジョンをしっかり持っておくことも必要です。そして、これらをきちんと整理して、あなたにしか作れないオリジナリティ溢れる志望動機を作って、企業に自信を持って伝えましょう。魅力的な志望動機は、きっとあなたを採用へと導いてくれるでしょう。