就職に強いポートフォリオの作り方
「イラストレーターやWEBデザイナーのようなクリエイターになりたい!」面接でアピールするにはポートフォリオが必要不可欠です。“そもそもポートフォリオってどんなもの?” “どうやって作ったらいいの?” そんなあなたはここでイチから勉強しましょう。
就職に強いポートフォリオを作ろう
クリエイターやWEBデザイナーを目指している人はどのようにして就職活動をしているのでしょうか?一般大学生はエントリーシートを書き、面接を受けます。
美大生にとって自分という人間を知ってもらうためのエントリーシートがポートフォリオになります。
ポートフォリオとは自分を表現する作品集のこと
ポートフォリオって一般的には聞き慣れない言葉ですよね。 ポートフォリオとは何か?ずばり、作品集のことです。
学生時代に製作した作品を見やすくまとめてファイリングし本などにして、企業側に自分をアピールするためのものです。 自主制作の作品数が多ければ多いほど自分の得意なことをアピールできます。 量と質、両方を兼ね備えているポートフォリオがベストです。
ポートフォリオを作る時はサイズとレイアウトと見やすさを重視する
印象に残るポートフォリオを作るには、見やすさを重視することが大切です。 あるだけ適当に詰め込んだ…では何を伝えたいのか要点が明確になりませんし、見ているほうも疲れてしまいます。 そのため、サイズやレイアウトについて検討するのはとても重要なことなのです。
サイズ…書類の基本サイズであるA4を選択
持ち運ぶのも、開いて見せるのも楽なうえ、相手に渡す時でも保管してもらいやすいからです。
レイアウト…相手の目線に立つことを意識して見やすく配置する。
1ページに大量の情報を詰め込んでしまうと逆に何が書いてあるのか分かりにくくなります。 そのため、なるべく1ページに1作品、多くても2作品ずつ配置しましょう。 章タイトルをつけて区切ったり、作品の配置を平行、垂直と合わせたりして 統一性や規則的な連続性を持たせ、見ている人に安心感を与えましょう。
大事なのは作品を見てもらうことなので説明書きはあまり凝ったことをせず、装飾文字も少なめで必要な部分は直接自分の言葉で説明しましょう。一番自信のある作品は見開きに1つ大きめに配置したり、逆に自信のないものは小さめに数を多く配置したりすると、メリハリが効いて良いでしょう。
一番自信のある作品については作成過程について簡潔な文章に起こして説明を載せておくのもアリです。あなたがどのように考え、どうやってこの作品を作っていったのか、イラストを見て相手が感じ取りやすいのが良いですね。
また、読んでいく視線の流れを意識して、前ページと後ページの繋がりも考えて配置しましょう。 プリントアウトしてファイリングでも良いですが画集の場合、印刷をプロに頼んだほうが利点が多いです。
印刷をプロに頼む場合のメリット
・印刷がきれい
・製本しているだけで珍しがられ、手に取ってもらいやすい
・ファイルよりしっかりしているので破損しにくい
・見開きのイラストは迫力が出る
・何部でもまとめて作れる
・表紙も自分の作品にできるので印象に残りやすい
デメリットは製本するのにお金が結構掛かることくらいです。 余裕のある人はぜひ、印刷屋さんに頼んでの製本をお勧めします。
ポートフォリオのレイアウト作りで求められるのは構成力
WEBデザイナーの選考の場合、レイアウトの際、必要になってくるのがページの構成力です。 イラストレーター編と同様、詰め込むだけ詰め込んだポートフォリオはごちゃっとしていてまったく魅力的ではありません。WEBデザイナーの場合、どの作品を見せたいのか、ベスト3くらいに絞っておくのが無難です。
- 作品名
- 製作したWEBページのスクリーンショット画像
- 制作にあたって担当した箇所
- こだわった点や作品の意図などのコメント
この4つが最低限必要なポートフォリオの内容になります。 その他には製作期間、売上実績やアクセス数などを書いておくとアピールになるでしょう。
スクリーンショットは1つのWEBページに対して、5~6枚は撮っておいたほうが良いでしょう。 IllustratorやWord、PowerPointなどを用いて画像を編集、A4新規ファイルに配置していきます。
最低でもこの3つのソフトの使い方は覚えておいたほうが良いでしょう。可能であればExcelの使い方も覚えるとさらに評価は高くなるでしょう。
完成したものをプリントアウトしてファイリングしましょう。 面接によってその都度構成を変えることも多いため、ファイリングは取り外し可能なリング形式のファイルがお勧めです。
※コーティング志望の場合はHTMLタグを打ったソースも作品の一部になります。 制作にあたっての担当箇所はなるべく細かく、そして正直に記すこと。 最初のページからいきなり作品ではなく、プロフィールやコンセプトについて説明しているページを持ってくると効果的。
就職に強いポートフォリオとは相手の目線に立った分かりやすいもの
イラストレーター選考もWEBデザイナー選考も面接でポートフォリオを企業側に見てもらった後はそこで受けた質問で上手く答えられなかった部分や、「もう少しこうしたら?」という意見を反映し、ポートフォリオを再検討・再構築しましょう。
最初は上手くいかなくても、これを繰り返していくうちにあなたの個性溢れる素敵なポートフォリオが完成するはずです。
イラストレーター、WEBデザイナーともに共通する良いポートフォリオは、相手の目線に立った、見やすく分かりやすいものです。 それを念頭において、しっかり構成を練って、あなたしか作れないポートフォリオを作って、内定にぐっと近づきましょう!