就活の黒染めはいつからがベスト?黒髪に染める際の注意点
就活では必ず黒染めをしなければならないの?染めるならいつから?サロン・市販ヘアカラー・黒染めスプレーなど染める方法は様々ですがそれぞれにメリットとデメリットがあります。就職活動を控えている方は黒染めに関する悩みをここで解消しておきましょう。
就活を乗り切るには黒染めがおすすめ
就職活動中に意外と悩んでしまうのが髪の色です。特に面接試験において、「清潔感」「真面目さ」「社会人的常識」を兼ね備えているかどうかというのは非常に重要なポイントとなります。
最近では髪型だけでなく、髪の毛の色についてもこだわりを持っている方が多いものですが、カラーリングしたままの髪で就活や就職試験に臨んでしまうのは絶対にNGです。自分と同じレベルの受験者が二人いた場合、髪の毛の色が原因で試験に失敗する可能性がないとは言えません。就活における黒染めの重要性をしっかりと理解して、ライバルに一歩差をつけましょう。
就活は黒髪でなくてはいけないの?
就活を始めるにあたって、髪を黒く染め直すのは絶対に必要なことなのかというと、もちろんそんなことはありません。会社の入社試験案内にも髪型や髪の色を指定しているところはありませんし、元々地毛の色が明るかった場合などはわざわざ黒くする必要はないでしょう。
また、センスが問われる美容業界やアパレル業界の場合は、茶髪で面接もOKとしているところもあります。
とはいえ、全てが自由というわけでもありません。なぜなら、髪色を指定しないことによって受験者を試しているとも判断できるからです。
筆記試験は受験者の学力や一般常識をはかるための試験です。それに対し、面接試験は受験者の熱意や人となりを見るのはもちろんのこと、社会人としての常識を持ち合わせているかを推し量るための試験です。髪の色ひとつとっても、社会人の先輩である面接官からどう見られているかは大きなポイントとなるのです。
服装や姿勢だけでなく、髪の色を含めた第一印象は、その試験の合否に大きく関わってきます。日本人の大半が黒髪であるという事実に、清潔感や真面目さ、社会人としての常識という第一印象のポイントを加味すると、やはり黒髪、あるいは黒寄りのブラウンに染めて試験に臨むことが望ましいでしょう。
就活の黒染めはいつから始めるべき?
こだわりを持ってカラーリングをしているのであれば「気に入った髪の色は少しでも長くそのままにしておきたい!」という方もいることでしょう。しかし、面接直前にいきなり髪を黒く染めても、うまく染まりきらずに染めムラが出てしまうこともあります。そうなっては面接官に良い印象はあたえませんし、髪色が気になって面接に集中できないということも考えられます。
それでは、就活の黒染めはいつから始めればよいのでしょうか。
人間の髪は毎日少しずつ伸びていきます。そのため、あまり早い時期に黒染めを行っても生え際から元々の髪の色が現れてしまい、その部分が浮いてしまうことがあります。
また、染め方にもよりますが、染料の色が時間の経過とともに薄くなり、染める前の髪色が出てしまったり、染料によっては赤みが出てきてしまうケースもあります。これらのリスクを考慮すると、就活開始の2日から1週間前あたりに黒染めをするのがベターでしょう。
ここでひとつ注意すべき点があります。それは履歴書用の証明写真です。証明写真にも髪の色はしっかり写ります。履歴書が就活の第一歩と考えるならば、写真撮影の前が就活での黒染めのスタート時期と考えてもよいでしょう。
もちろん、黒染め後は一度染めて終わりではありません。黒髪であっても寝癖がついていたり、ボサボサの状態では印象はダウンしてしまいます。面接試験を含めた就活期間中は、メンテナンスを行い常に綺麗で自然な黒髪を保つようにするのがベストです。
就活での黒染めの方法3つとそれぞれのメリット・デメリット
髪を黒く染める方法は大きく分けて3つありますが、それぞれにメリットとデメリットが挙げられます。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を見つけましょう。
黒染めの方法1 美容院・理髪店で染める
「自分で染めたことがない」「綺麗に染める自信がない」といった場合は、やはり美容師・理髪師といったプロフェッショナルに頼ることをおすすめします。
メリット
美容院や理髪店での施術は、その道のプロが最新の技術と経験で対応してくれるということが第一のメリットとして挙げられます。特に、今のカラーリングが特殊であったりあまりに明るすぎる場合には、一般的な方法ではきちんと染まり切らなかったり、ムラが出たり髪が強く傷んでしまうといったトラブルを避けることもできます。
色々な相談もできますし、自然な仕上がりを目指すという上では一番の近道となるでしょう。また、就活が終わり元の髪の色に戻したいというときにも相談に乗ってもらえます。
デメリット
就活に向けてサロンで黒染めをする場合、費用が割高になるという点で躊躇する方も多いでしょう。値段については一律いくらというものはありませんし、髪の毛の長さ、質、もととなる現在の髪の色などによって、大きく差が出ます。
お店によっては無料で事前相談を受けられるところもあります。まずは事前に情報を集めてから臨むようにしましょう。
黒染めの方法2 市販品で染める
最近では黒染め用も含む多くのセルフ用のヘアカラーが市販されており、ドラッグストアでも商品コーナーが大きく展開されています。
メリット
市販のヘアカラーで黒染めするとなると、費用は割安で済みます。使い勝手も工夫され、昔の製品にありがちな鼻にツンとくる嫌な臭いについても大きく改善されている製品が増えています。
自宅で簡単に作業できるため、サロンでの施術と比べて拘束時間が少ない点もメリットのひとつでしょう。
デメリット
市販の黒染め剤で染めた場合、不自然な黒毛となる可能性が高く、地毛のような黒毛にならないケースも考えられます。
また、市販品はどんな髪質や色であってもしっかり黒くなるように作られています。そのため、作用の強い成分が多く含まれているため、美容室で使用される薬品と比べて髪へのダメージが懸念されます。
さらに、髪の芯まで染料がしみ込んだ場合、元の髪色に戻すのが難しく、染料が衣服や地肌についてしまい黒く染まってしまうなどのリスクもあります。
黒染めの方法3 黒染めスプレーで染める
最近では、吹き付けるだけで髪を黒く染めることのできるスプレータイプも多く発売されています。
メリット
髪の毛の表面にスプレーするという作業だけなので、非常に簡単で時間もかかりません。洗い流すことによって元の髪色に戻せるという使い勝手の良さもあります。
デメリット
スプレーしたままにして放置しておくと表面部分がパリパリの状態になり、不自然な髪型になりますので、クシですぐにとかすなどの手入れが必要になります。
また、スプレーした染料が衣服や地肌についてしまい、黒く染まってしまうことも少なくありません。汗や雨などで色落ちしたり、その汚れが衣服についてしまう可能性がないとは言えないので注意が必要です。
就活で黒染めするときの注意点
ここからは、実際に就活で髪を黒く染める際に注意すべきポイントについて解説します。
1 染めムラ・染め残し
自分で染めようとする場合、鏡を見ながら染める事になるかと思いますが、その際自分では見えにくい部分があることを意識しなくてはいけません。後頭部や襟足などは見えにくい部分であり、染めムラが出る事も考えられます。
できれば友人や家族に手伝ってもらい、染めムラ染め残しのないように注意しましょう。
2 地肌への色移り
クリーム剤、スプレー剤に限らず、染色剤が耳や襟足・手の指などの地肌につくことがあり、そのまま放っておくとその部分が黒く染まってしまいます。もし染色剤が地肌についてしまった時は急いでふき取るようにしましょう。
3 生え際
黒染めしてから日数が経つ場合は、生え際にも注意が必要です。人間の髪は毎日少しずつではありますが伸びています。黒染めをしたからといって、生え際は元の地毛の色が出てきます。地毛自体が真っ黒で、染めた髪の色と同色であれば問題ありませんが、そうでない場合には生え際の色が浮いて不自然になることがあります。
4 色あせ
どのような方法で黒染めしたとしても、化学的に色をつけている事に変わりは無いので、色あせが無いとは言い切れません。特にムラが出るような場合には早めの染め直しを行いましょう。その場合、ムラが目立つ部分だけでなく、全体を染め直すことが大切です。
5 かぶれ
肌が弱い方の場合、染色剤の成分によってかぶれなどの皮膚症状が現れることがあります。元々皮膚にアレルギーを持っていたり、肌が弱いと感じている方は注意が必要です。
使おうとする染色剤の一部を少しとり、目立たない部分に塗ってみてかぶれなどが起こらないかどうか、パッチテスト(セルフテスト)でしっかり確認してから使用するなどの工夫も必要です(注1)。
就活での黒染めは印象アップにつながる
就活で黒染めする場合、どのような方法で染めようか悩む方は多いものです。しかし、費用はかかりますが最も失敗の少ない美容室で黒染めをしておいた方が、人生を決める面接の前準備としてはベストな選択ではないでしょうか。
面接試験を受けるにあたり重要視されるのはやはり第一印象と真面目さ、社会人としての常識です。その点から考えると、髪を綺麗に黒染めすることは第一印象を良くするための重要なポイントとなります。黒髪による印象アップで、これから迎える面接試験を有利に乗り切りましょう。
参考文献
- 注1:東京都健康安全研究センター「パッチテストのすすめ」