エントリーシートを速達で出しても印象は変わらない
エントリーシートは速達で送っても、面接官からの印象が悪くならないのでしょうか?期日ギリギリになってしまった就活生としては気になるポイントです。速達で出した方が良いのか、速達の利用方法、普通郵便との違い、必着と消印有効の違い、封筒や期日に関するマナーなどを紹介します。
エントリーシートを速達で出すのはどうなの?
エントリーシートと言えば就職活動において重要書類となります。面接をするためにはあなたのことを知るために履歴書とエントリーシートによってあなたの経歴と熱意、考え方を知ろうとします。そのような書類が遅れて届かなかったなんてことになれば大変なことになります。面接どころの話ではなくなります。
郵便には普通郵便と速達があります。もし「遅れそう、早く届けたい、遅れてはならない」ものがあるのであれば速達を利用するとよいでしょう。しかし、速達というのは就活においてどのような印象を持たれるものなのでしょうか。もし急いでいるからと言って悪印象がもたれてしまえばそれだけで不利になってしまいます。どうしても入りたい企業にこれをやってしまえば大きなマイナススタートを切ることになってしまいます。
エントリーシートは速達にしたところで好印象にはならない
速達でエントリーシートなどの書類を提出したところで好印象になることはありません。就活生の皆さんは速達で出すことで「やる気があるやつ」「熱意がある」「うちに相当な興味がある」といったプラスの感情を持ってもらえるのではと期待しますが、面接官は届いた書類を届いた当日に見ることは多くないでしょう。なぜなら、就活時期には面接官になる彼らも、他の時期には社員として仕事を片付けなくてはいけないからです。
とはいえ、期日よりも1週間ほど前に速達で届けたのであれば「石橋を叩いて渡るタイプ」とプラスに働く可能性もありますので、一概に断言は出来ません。
エントリーシートを速達で出すなら郵便局の窓口に行こう
速達を使う場合は郵便局の窓口かポストを使うのが一般的です。コンビニの店内にポストが設置してある場合は郵便ポストと同様に郵送することができます。いづれにしても回収時間に気をつけてください。窓口で手続きをしたとしても差し出し時間が翌日扱いになることもあるため十分に確認しておきましょう。
ポストに投函する場合はA4サイズの書類ですので定型外の方に入れてください(投函口が1つの場合はそのまま入れていただければ大丈夫です)。
郵便制度に関するミニ知識
ここで、普通郵便と速達との違いや必着と消印有効との違いなど、郵便制度に関するミニ知識を紹介しましょう。
「普通郵便」と「速達」の違い
郵便制度において、ポストに投函されたものや窓口で取り扱われた郵便物は一度その担当集配局に集められ配達されていきます。1日何回かの集配を繰り返していきます。
普通郵便の場合は朝回収されたものはその日の内に郵送し、昼以降に回収したものに関しては翌日配送となります。対して速達は回収された時点で郵送されます。つまり速達では朝回収したら午前中、昼に回収したら昼の内に、夕方回収したものは夕方の郵送ルートに乗るということです。
このような仕組みから、地域や回収時間によっては普通郵便も速達も変わりないことがあります。
「必着」と「消印有効」の違い
就活生の皆さんは「必着」と「消印有効」の違いが分かりますか?あるいはその意味を本当に理解していますか。2つには大きな違いがあり、意味をあやふやなままにしておくと就活だけでなく、その後の社会人生活の中でもミスを犯すことになってしまいます。この機会に「必着」と「消印有効」の違いを押さえておきましょう。
必着の意味
必着とは「その日までに確実にここまで届けてください」という意味です。例えば「3月1日(必着)」と書かれていれば、指定の場所に3月1日までに届くようにしなくてはいけません。郵便物は配達地域によって届くまでにかかる時間が、当日~2日後と大きく変わります。
ネット通販などの当日配達や翌日配達に慣れている方は油断せずに、期日の前日ではなく1週間前ぐらい余裕を持って投函しましょう。
消印有効
消印有効とは「その日までに郵送手続きをしてください」という意味です。例えば「3月1日(当日消印有効)」とあれば、3月1日に郵送手続きをしていれば、3月1日に届かなくても構わないということです。
ここで注意してほしいのが、郵送開始というのはポストに入れたときからではなく、郵便局が消印を押して郵便物として認識した時点からになります。期日に出したのにギリギリ過ぎて消印を押したのは期日の次の日…なんてことにならない為にも、不安なら窓口で手続きをするとよいでしょう。
エントリーシートを郵送するときのマナー
就活書類に関する注意点は他の就活サイトにも多く書かれていますが、今回は書類を入れる「封筒」に関するマナーを紹介します。就活生であれば書類に多くの時間を割いて作成するでしょうが、書類を送付する際に使う封筒にまで注意を払いきれないことがあります。
しかし、社会人になっても郵送する機会が無くなることはありません。会社に入ってから覚えるだなんてノンキなことを言わず、社会に出るまでの常識だと思ってマナーを覚えておきましょう。初めて会う人に好印象を与えるには第一印象が大事なように、書類を送った場合、会社の方が最初に見る部分はその外側にある封筒ですので、マナーには十分に注意を払う必要があるのです。
もし速達にするなら封筒の右上に赤線をつけるのがマナー
面接書類を速達で出す場合の注意点は通常の注意点に加えて神経をとがらせなくてはならない点があります。以下、8項目もありますので多くの企業に郵送する場合は大変だと思いますが、心を落ち着かせるための手順と考えてやってみてください。
就活や公的な書類を入れる封筒に関するマナー
- 封筒は白の角形2号
- 「履歴書在中」あるいは「応募書類在中」と朱色で書いたか
- 略称は使っていないか
- 部署に送るなら「御中」、担当者へは「様」を使っているか
- 裏面には自分の住所、名前、学部・学科まで記載されているか
通常の速達におけるマナー
- 封筒の右上に赤色の線をつけておく
- 封筒の糊付け部分に〆印を付けたか
- 必要分の切手が張り付けられているか
まず、正式な書類ですので白い書類を使い、中の書類に折り目などがつかないようA4サイズの書類が収まる角形2号を使います。また、宛先の面に縦書きで相手の住所や部署を書き、封筒の左下に朱で書類内容を書いておくことが大切です。これが書いていないと会社の方が間違えて他の部署に送ってしまったりします。
他のマナーについては単純なのですが意外と手を抜いてしまうことがあるのでよく確認しておいてください。郵便料金は角形2号で120円、速達料金280円となるので不足が無いように郵便料金を確認して切手を貼っておきましょう。
期日ぎりぎりに出さないのもマナー
書類はぎりぎりに出さないでください。ギリギリになって届けること自体が悪印象に繋がる可能性が高いですが、一番困るのが「期日ギリギリじゃないとやらない」と日々の習慣に関しても同様なのではないかと疑問を持たれることです。
例えば、約束の日時にギリギリ1分前に来る人に対して信用がおけません。もしも、交通渋滞などやむを得ない理由でそうなったのであれば仕方がありませんが、ただギリギリに家、または会社を出たために遅刻ギリギリになったのであれば、特にビジネスシーンでは信用に関して今一つの評価を受けることになります。
ビジネスにおいて約束の10~15分前には指定の場所で万全の状態でいなければいません。小学生の頃に散々言われた「10分前行動」の習慣が日頃から出来ているかを面接官は見ており、それはエントリーシートなどの書類の提出でも変わらないということを覚えておきましょう。
エントリーシートは速達でなくとも大丈夫
エントリーシートという特に大事な面接書類に関しては指定期日および書式を確実なものにしておくことが重要です。指定期日に対しては余裕をもって届け、書式に関してはあなたが書類をそろえて出したことを確実にしなければなりません。これは就活においてあなたという存在をアピールするマナーですので是非とも丁寧に仕上げてくださいね。また、そのために速達というの必要不可欠なものではありません。万が一の時に使うものですので、好印象を持ってもらうには中身で勝負していきましょう。