就活日記をつける効果とは?自分を振り返ることの値打ち
就活日記をつけることは次の就活にとても役立ちます。就活日記をつける効果にはどのようなことがあるのか、また自己分析にどのように生かすことが出来るのかご紹介します。企業選びに悩んでいる人や、日々の選考で自分にどんな課題があるのか明確にしたい人は、就活日記をつけてみましょう。
就活日記とは何か
就活日記には、就活をした日の出来事を、自分の感情と共に書き留めておきます。「この企業でこんなことを言われた」「うまく答えられなかった」「それはいいですねと言われた」といった事実と共に、「自分の無知を思い知らされ悔しかった」「好意的に受け止めてもらえたようでうれしかった」など、その時に感じた事を書くといいでしょう。
就活日記は、自分自身を振り返ることができる便利なツールです。就活中の出来事、感じたことをきちんと文字にして就活日記としてアウトプットすることで気持ちの整理をすることができ、自分が何に悩んでいるか、どういった点で自分がモチベーションを上げることが出来るのかなど、就職活動に役立たせることが出来ます。
就活日記をつける意味
就職活動では、企業と応募者のマッチングが重視されます。具体的にはどれだけ入社したいと思っているのかといった熱意の部分や、どんな仕事がしたいと思っているのか、またその人の人生観が良く見られているため、自分を良く知っておくことは重要です。
就活日記をつける意味は、一日の最後に自分自身を振り返ることができる点にあります。次の就職活動に向けて、反省すべきところは反省し、活かすべきところはさらに磨きをかけるなど、次に自分がすべきことが分かります。
就活日記をつける意味は大きく値打ちがあるものです。自分自身を後から客観的に見ることができる就活日記は、最高の就活パートナーと言えます。就活を実りあるものにするために、就活日記をつけることを習慣としてください。
就活日記をつける4つの効果
就活日記をつけて自分自身を振り返ることで得られる効果は大きいです。就活日記をつける効果を知ったうえで日記をつけるようにすると、今日よりも明日、明日よりも明後日の就活が、さらによりよい就活になるでしょう。
1.気持ちを落ち着かせることができる
就活日記をつけることには、気持ちを落ち着かせる効果があります。就活ではイヤな事を言われることも多いので、気分が落ち込んだり腹ただしい思いをしたりしがちですが、そんな感情を文字にしたためることで次第に感情が静まってくるのを感じることができるでしょう。就活日記をつけて、一日の終わりに今日の出来事を改めて思い起こして自分自身を見つめ、落ち着いた心を取り戻し、自分の気持ちを整理するのは大切な事です。
2.就活行動の見直しができる
就活日記をつけることで、就活行動の見直しができることは大きな効果といえます。就職活動をしている最中は説明会や面接の連続で、一日の行動の見直しができる機会はほとんどありません。意識的に就活日記をつける時間を作り、一日の行動を見直すことが出来るのは就活をする上で大きな助けとなります。
就活は修正の連続です。日々選考の中でなぜ落ちてしまったのかを考えていくことで、自分のアピール方法や話し方などを修正していくことが出来ます。自分の行動の改めるべき点は、就活日記をつけるからこそ知ることができますから、その効果は計り知れないといえるでしょう。
3.自分の心理状態を知ることができる
就活日記を書き終えたら、改めて読み返してみましょう。すると、自分の気持ちの変化に気がつきます。「あの時は納得できなかったんだな」「面接官のあの質問には少し動揺していたようだ」など、その時は気づけなかった自分の感情に気づくことができるでしょう。
就活日記をつけることは、面接の時に自分が抱いていた是非とも改善したい心理状態に気づける効果をもたらします。もしも気づかずにいれば、次回の面接でも同じことを繰り返してしまい、よくない結果を導くことになってしまうかもしれません。
就活日記をつけて書き終えたら読み返すようにすることで得られる効果は大きいです。自分の心理状態に気づいてそれを修正し、そしてそれを繰り返すことで、次回の就活をよりよいものにしていくようにしてください。
4.自己分析に利用することができる
就活日記を書くことで一番効果が大きいのは、自己分析に利用できることです。就活日記を読み返してみると、「否定されると感情が高ぶりやすいかも」「突飛な質問にはめっぽう弱い」「この質問は自信をもって答えられる」など、自分の強みや弱点が見つかります。
自分の弱点が分かったら、次回の選考に役立ててください。「あの時の答え方は印象が悪かったから、次は笑顔で答えるようにしよう」と作戦を練り、練習をしてみるのがいいでしょう。もちろん自分の強みは、引き続き自信を持ってアピールしてください。
就活を成功へと導くために、就活日記が持つ効果を利用しましょう。就活日記を読み返し、自分自身を分析しながら次の選考に臨んでください。
就活日記をつけるときのポイント
就活日記をつける際には、どのようなことに意識を向けるといいのでしょうか。ここでは就活日記をつける際のポイントを説明していきます。
日付・出来事をきちんと明記する
就活日記をつける際は、日付と何があったのかをきちんと明記しておくことが重要です。上手く書こうとしなくて大丈夫です。就活中に起きた出来事、自分の気持ちをありのままに素直にしたためるようにしてください。
時には乱暴な言葉を書いてしまうことがあるかも知れませんが、それはそれで自分の心理状態を表す大事な表現ですから、躊躇することなく書いてしまってかまいません。
日付と出来事をきちんと記録しておくことで、自分の心がどのような出来事にしたがってどのように変化していったのかという事が分かりやすくなり、結果的によい自己分析ができるようになります。
失敗も書こう
就活日記には、失敗してしまったことも書くようにしてください。なぜ失敗してしまったのかを考え、原因を明らかにすることで、失敗を修正するための方法が見つけやすくなります。その場合、「なぜか?」を何度も繰り返すことでより根本的な原因を知ることが出来ます。
今日は面接でうまく志望動機が言えなかった(なぜか?)→緊張していたから(なぜ緊張すると言えなくなるのか?)→自分が納得のいく志望動機ではないからといった具合に、「なぜか?」を繰り返すと、より根本的な問題がわかってきます。
この場合は、志望動機が本当に思っていた動機ではなかったという原因が分かりましたから、緊張している場面でも自然に出てくるような志望動機を作るという解決方法がわかってきます。このように、失敗を書き記して原因を追究することは、より良い解決方法を見つけるのに最適なのです。
次の日の目標を設定する
就活日記には、次の就活に活かしたい目標を書くことを忘れないでください。目標を設定することで、面接やグループディスカッションなどの選考対策に役立たせることが出来ます。例えば面接の場合、緊張して何も言えなかったことがあり後悔するというケースで考えてみましょう。
この場合、次の目標として、「志望動機は必ず自分で決めた3つの点を言うようにする。」といった目標を立てることができます。そうすることで、言うべき志望動機を自分の中で再確認することができ、結果的に志望動機の質の向上にもつながります。
グループディスカッションの場合は、「消極的になりすぎてしまったため、最低3回は発言するようにする」といった目標や、「グループが暴走した時はためらわず勇気を出して自分から修正するように仕切る」などといった目標を立てることが出来ます。
失敗は誰にでもありますが、いかに失敗を修正するために次の目標を立てられるかという視点を持てる人は差が付きます。日々の就活に活かすうえで大切なのは、目標を設定することです。その日や最近会ったことをきちんと記録した後は、その反省点を自分なりに見直し、次はどんな修正点があるか、どんな目標が設定できるのかということを考えたうえで次の日の目標を設定します。
課題を明確にする
自分の失敗から得た目標を設定することが出来れば、おのずと次の自分の課題もわかるようになります。企業研究が足りなかったため筋が通っている志望動機を作ることができていない、応募企業の良い所をあまり知らないため熱意が伝わらないなど、課題は人それぞれです。
課題を明確にするということは、次に自分がやるべきことや向かうべきところが分かるようになるということです。そうすることで、次に何をしたら良いのかわからないということは少なくなります。就活日記に自らの課題を明確に書くことはできることにもつながるため、是非やってみてください。
就活日記をつけて自分を知ろう
就活日記をつけることは、自分の問題や感情に対して正面から向き合うという事ですから、少し大変で辛いことかも知れませんが、そこから生まれる効果はとても大きく、試してみるだけの値打ちがあります。
人によっては自分で考えもしなかった仕事に適性があり、結果的に自分に合った企業選びが出来たという人もいるでしょう。もし現在、就活で悩んでいる、企業選びに困っているという人がいれば、是非就活日記をつけてみてはいかがでしょう。