就活は自己紹介で周りを引き離そう
採用面接を受ける前は、自己紹介にも綿密に準備を行いましょう。採用面接は、入室→自己紹介→面接→質疑応答→退室といった流れで進んでいきます。この中でも、自己紹介が他の志望者を引き離すことができる最初のチャンスなのです。
もちろん、面接の態度や内容が一番大切なのは言うまでもありませんが、自己紹介で好印象を与えておくことで面接も+αで評価してもらうことができます。
就活の自己紹介は「簡潔に」が基本
まず、肝に銘じておいて欲しいのは自己紹介の時間です。面接の始めに行う自己紹介は、あくまで簡潔に行うのが基本。
自己紹介にかける時間
面接前の自己紹介は、長くても1分に抑えましょう。簡潔に、分かりやすくを心がけましょう。
どんなに内容が練られていたとしても、ダラダラ長い自己紹介はマイナス。
- 空気が読めない
- 仕事ができなさそう
- 要領が悪そう
などなど、悪い印象を持たれてしまいます。
「自己紹介は3分以内で」のように企業側から時間を指定されるケースもあります。そういったことも想定した上で、30秒~1分程度のエピソードを用意しておき付け加えられるようにしておきましょう。
就活の自己紹介の構成・書き方
まずは、大まかに自己紹介の骨組みをご紹介します。この流れで進めればOKです。
自己紹介の流れ
- お礼と挨拶「本日は、貴重なお時間をいただきまして誠にありがとうございます」
- 大学・学部
- 名前「○○と申します」:「○○といいます」はNG
- 自己PR「私は~な人間です」「私の長所は~です」
- 自己PRの具体的なエピソード
- 自己PRを踏まえ、企業にどのように役に立てるか
- 挨拶「本日は、どうぞよろしくお願い致します」
以上が基本の構成ですが、冒頭の挨拶などは面接当日の雰囲気によって省略したほうがいい場合もあるでしょう。グループ面接のときなど、何人もの学生が「本日は、貴重なお時間をいただきありがとうございます」と繰り返す様子は滑稽なものです。そのようなときは、大学名から始めてしまってもいいのではないでしょうか。その場の空気を読みつつ、どうするのが適切かを判断するようにしましょう。
また、エントリーシート等に記入する自己PRの書き方においても4~6の構成は利用できますね。
就活の自己紹介の例文
では、ご参考までに上記の構成をもとにした自己紹介の一例をここでご紹介します。
自己紹介の一例(新卒)
本日は、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございます。○○大学経済学部の△△と申します。私は、いわゆる縁の下の力持ちの役割を果たす人間です。大学で所属している部活では部長の意見ばかりに重きが置かれ、大会での成績も振るわない状況でした。
そんなとき、部員が率直な意見を言い合うヒアリングの会を増やすよう提案を行ったところ、以前より活発に意見交換が行われる部活となり、成績も向上させることができました。周りの状況を客観的にとらえて改善策を提案できるこの能力は、チームワークを大切にされている御社にとってプラスになると考えております。本日はどうぞよろしくお願い致します。
ここで覚えておきたいポイントは
- 「初めに自己PR→具体的エピソード」という順序を厳守する
- キャッチコピーの使い方に気を付ける
ということです。
特に、自分をPRするキャッチコピーについては注意が必要です。「私は、噛めば噛むほど味が出る、スルメのような人間です」「組織では、潤滑油のような役割を果たします」といったキャッチコピーは、あまりに使い古されているのでアピールにはなりません。独創的なアイデアが出ないのであれば、分かりやすい表現を心がけましょう。
既卒の就活生の自己紹介は、順番を変えて
既卒の就活生は「○○大学の△△と申します」から始めていいのかな…と疑問に思われる方もいるでしょう。その場合は、以下のような順序で自己紹介を行いましょう。
既卒就活生の自己紹介構成
- お礼
- 名前
- 年齢
- 最終学歴
- 新卒時の就活
- 卒業してから現在までどうしていたか
- 現在の就職活動について
- 挨拶「本日は、どうぞよろしくお願い致します」
既卒の方は、自己PRより「新卒時の就活はどうだったか」「卒業後、どうしていたか」「現在の就活はどうしているか」を簡潔に伝えておきましょう。面接官もそのことが第一に知りたいポイントなので、自分から堂々と言っておいた方が好印象です。
就活で自己紹介するときは大きめの声ではっきりゆっくり話すこと
自己紹介の内容が固まったら、あとは当日どのようにそれを披露するかが重要です。
自己紹介のときに心がけることは…
大きな声で、はっきり、ゆっくりと話すようにしましょう。
気を付けて欲しいことは、これだけです。もちろん、面接でも同じように話し続けてくださいね。面接官は、あなたの自己PR文章を手元に持っているわけではありません。耳で聞いただけで内容がしっかり分かるように、相手のことを考えて話すようにしましょう。
緊張すると、小声で早口になりがちです。事前に鏡の前で何度も練習しておくと、幾分本番では余裕を持って話すことができるでしょう。
就活の自己紹介はリラックスして臨もう
就活の自己紹介が成功することで、自分にとってもメリットがあることを覚えておきましょう。「自己紹介がうまくいった!」という手ごたえがあればリラックスして面接に臨むことができるのです。けしておろそかにせず、周りに差をつけるつもりで自己紹介を行いましょう。