就活はサークルに入ってないと不利?大学生が使える代替案
就活中、サークルに入ってない学生は入っている学生と比べて不利になるのでしょうか。サークルに入ることで得られるメリットとその代替案を踏まえながらご紹介します。重要なのはサークルに限らず自分の身になる経験を積むことなのです。
就活でサークルに入ってないのはやはり不利?
キャンパスライフを彩る定番の活動として、真っ先に挙げられるのがサークル活動です。サークルは部活動とは異なり自由度が高く、公認・非公認に限らず幅広いジャンルが存在しています。学生の趣味や目的がそうした幅広い交流の場を形成しているということは、企業をはじめ日本社会に浸透している周知の事実です。
そして、就活においてもサークル活動を自己PRなどのテーマにして活用する学生は多いものです。しかし、中には来たる就活シーズンを前に、自分がサークル無所属であることを不安に感じる方も少なくありません。
今回は、就活においてサークルに入っていないということがどのように影響するのか、また、サークルに入っていない理由を聞かれたときの対処法、サークル以外の自己PRネタについて詳しく解説していきます。
大学生活でサークルに入るとどんなメリットがある?
サークルに入る・入らないは個人の自由であり、強制はできません。しかし、サークルに所属するということはさまざまなメリットを享受することができます。
代表的なものとして以下の3つが挙げられます。
1 幅広い交流関係を築ける
サークルに入ることで、自分と類似した考えや趣味を持った仲間を増やせます。これは学業だけでは手に入れることのできない貴重な財産になるでしょう。
同い年の友達だけでなく、先輩や後輩など幅広い年代のつながりを作れるため、学業一辺倒の学生生活に楽しみをもたらすことにつながります。こういった交流関係を重視することは、社会人として活動する際のコネクションを蓄えておくことにもなります。
2 集団行動での経験が積める
「一人じゃできないこともみんなであればできる」というような甘い言葉がありますが、実際のところ、サークルという組織はグループ内での立ち回り方を学ぶ場所でもあります。
会社に入った際には、少なからずその会社について似たような情報を持った仲間と仕事をしなければなりません。そのときに自分自身のやり方しか知らない、他人と協調する方法が浮かばないでは仕事になりません。自身で解決できることでもあえて他の人とやることで成果が良くなることもあり、得られるものも多くなるでしょう。そうした経験をサークル活動で蓄えておくことで仕事を円滑に進めていくことができます。
団体生活に慣れる場は多く持つに越したことはありません。ゼミでの活動やグループ学習もいいですが、あらかじめゴールや正解が設定されている内容では実社会から遠いと言わざるを得ません。サークルという会社と似た一面を持った組織で集団行動に慣れることは、社会人生活の準備運動になるのです。
3 貴重な情報網ができる
就職活動というのは情報戦でもあります。同期の友人や先輩、後輩、インカレであれば他大学の学生など、サークルに属することで多くの人との接点ができるというのは、この情報戦を勝ち抜く上で非常に大きな支えとなるのは間違いありません。
上手くいけばOB・OGとの間に築かれたコネクションにより、その後の就職活動が他の就活生と比べて大幅に有利になる可能性も考えられます。
大学ではサークルに入らないのもひとつの選択
大学生がサークルに入ることによるメリットをチェックして、「やっぱりサークルって入っておいた方がいいんだな…」と感じた方はきっと多いことでしょう。しかし、就活で聞かれるガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、絶対にサークル活動じゃないといけないわけではありません。
また、必ずしもサークルに入ることがよいことであるとは限らず、むしろサークルに入ることが裏目に出てしまうケースも少なくありません。「合宿」と言う名の飲み会や旅行ばかりのサークル活動を過ごしていては、これらの経験を就活に役立てることはおろか、貴重なキャンパスライフを無駄なものにしてしまいます。「本業である勉強とサークル活動を両立できずに単位を落とした」なんてケースも実際にあります。もし、入学当初から就活を意識してサークルに入ることを検討するのであれば、しっかりとその内情を見極めてから入部を決めることが重要でしょう。
就活でサークルに入ってない理由を聞かれたら
就活において「サークルは何をしていましたか」と聞かれることがあります。このときに「自分に合うサークルがなかったので入っていません」と答えてもいいのですが、話が終わってしまって何とも言えない雰囲気を作り出してしまいます。そうなってしまうと面接で良い評価はいただけませんし、会社に入った後も苦労することになります。
もし就活でサークルに入ってない理由を聞かれた場合、以下のような話し方がオススメです。
- 自分のやりたいことの時間を作るため
- アルバイトの時間を確保するため
- 学業に専念するため
どれもありきたりな内容に感じられるでしょうが、ここから話をつなげることは簡単です。1の場合であれば、「地域のボランティアや自分の趣味のために必要な時間を確保したかった」などと答えれば、どんなボランティアだったか、趣味はどういったものなのかなど企業側が聞けることはたくさんあります。それぞれに答え方は無数にあるので、自分の大学生活を振り返りながら事前に用意しておくとよいでしょう。
サークルに入ってない人が就活で使えるアピール内容
大学生活はサークル以外にもさまざまなことに取り組める環境にあります。そこでどのような経験をしたか、どのように変わったのかなどを就職活動のアピールポイントとして使うことができます。そこで、今回は最後に大学生活で就活に使える経験をまとめておきます。
1 ゼミ活動
ほとんどの学生が経験しているであろうゼミ活動では、オリジナルのテーマをもって各自が取り組みます。ここでは卒業論文などの個人作業のほかにコンテストへの出品や出場などのグループ活動があります。
この内容が外部との関係性を強めるほどにより実社会と結びつくことになるので、就活の際のアピールポイントが無数に生まれる場です。例えば、「産学連携のプロジェクトで企画立案をしました」や「ゼミ内の議論でまとめ役として動き、その重要性を知りました」などがあります。
2 アルバイト
アルバイトでお金を稼ぐことも、それだけで忍耐力がつくものです。なぜなら働くことで多少なりとも理不尽な行為に触れなければならないためです。このアルバイトで武勇伝のひとつでも作れたら、就活の際に話すことは山のように出てくるでしょう。
加えて、何かトラブルに巻き込まれた際にどのような対処をしたのかは興味を惹きやすいですので、トラブルに巻き込まれたらラッキーと思いましょう。
3 ボランティア
もはや学生でなくとも活動できるボランティアです。はじめは少し怖いので、大学が関係しているものに参加したり、友人と一緒に参加することが多いです。ここでは幅広い人脈を作ったり、現場でしか味わえない新鮮な体験ができます。また、近年では地域活動に着目している企業が多くボランティア活動の評価は高まってきています。
4 海外旅行・留学
最近ではますます日本の国際化が進み、東京で外国人を見ない日はありません。もはや日本にいようが海外にいこうが話すだけなら変わりはないでしょう。
しかし、海外で見たり聞いたりした経験は商品開発や企画などに活かすことができます。何よりも、日本を外から見ることができる貴重な経験です。その際に感じたことは就活においても強い武器となるでしょう。
5 インターン
企業によっては自社のインターンを絶対視しているところもあり、力を入れている企業も多いです。人手が足らないのはどこも一緒ですので当然と言えるでしょう。このインターンでしか手に入らない内実を得ることはその企業を受けるときの大きな武器になります。
しかし、自分で勝手に思い込まず多くの質問をしておくことが大切です。また、経験した内容はその日の内にノートにまとめておくとよいでしょう。
就活ではサークルに入っていなくても大丈夫
大学生のうちは色々なことができます。サークルという場を使ってプレ社会人を堪能することもでき、そのような知恵の積み重ねは後々大きな財産になります。
しかし、サークルに入らなければそれだけ自分に費やす時間が増えていきます。大学内に限らず、外の世界を楽しむことも重要です。いろいろなものに触れて、感じて、考えるというパターンを何度もしておくことができます。
サークルに入るのは社会を学ぶためのひとつの手段です。学生の皆さんは色々なものを経験して充実したキャンパスライフを過ごし、就活に役立てましょう。