就活でやりたい企業・業界を知る勉強法
就活をするときは、まず入りたい企業や業界について勉強することが必要です。企業研究や業界研究無しでは十分な志望動機を作ることが出来るとは言えないため、きちんとその企業や業界について調べたうえで説得力のある志望動機を述べる必要があります。そのため、面接までには企業研究・業界研究を十分に行っておきましょう。
企業の説明会で勉強する
就活生にとって最も基本的な企業を知る勉強方法は、企業の説明会に参加することです。実際に人事担当から話を聞くことが出来るため、企業のアピールポイントや企業の概要を知ることが出来ます。説明会で興味を持った企業は後述するアニュアルレポートなどにも目を通しておくと良いでしょう。
業界地図で勉強する
志望する業界について勉強するには、東洋経済新報社から出版されている「会社四季報業界地図」という本を使用するのがおすすめです。主要な日本の業界はほぼまとめられており、さらには他の業界とどのような関係があるのか、といったいわゆる上流・下流の関係も知ることが出来ます。
例えばメーカーと素材メーカーの関係性を知っておけば、メーカー志望でもどのような製品を扱う企業に行きたいのかといった具体的な志望まで考えることが出来ます。就活を始めたばかりで志望する業界が定まっていない時は、これで勉強するといいでしょう。
アニュアルレポートで勉強する
民間企業では、年に一回程度アニュアルレポートが発行されています。アニュアルレポートは、企業の概要や経営状態などが載っており、企業ごとの性格が良く出ています。
ある程度業界を絞った状態でアニュアルレポートを見てみることで、企業について深く知ることができ、企業を勉強するのに十分役立ちます。企業によっては思いもよらなかった事業を行っていることもあるため、是非確認しておくべきです。きちんと事業を確認すれば、自分が興味のある仕事もよりイメージしやすくなります。
アニュアルレポートに似たものでCSRレポートというものも存在します。アニュアルレポートが企業の概要を示すものであるのに対し、CSRレポートは企業の社会的責任を示すものです。CSRレポートの方が、環境や社会の問題に対し責任を果たしたいという企業の考え方がより色濃く出ているため、就活中でも時間がある人は是非勉強するべきです。
OB・OG訪問で勉強する
OB・OG訪問は、公に発表されている情報では知りえない情報や、具体的な仕事内容を知りたい時に役立ちます。特にボーナスや福利厚生など詳しく企業からは発表されていない情報や、自分がやりたいと思っている仕事内容のイメージをより具体的に知るのにとても勉強になります。
大学の先輩が入社している企業であれば、キャリアセンターで連絡先を教えてもらうことが出来ます。(連絡先の提供をしている場合に限る。)連絡をする際は、社会人の方に対する基本的なマナーを守り、誠実な対応で臨みましょう。
就活の勉強に必要な情報はニュースから拾う
就活の勉強は、普段の何気ない生活で意識することでも出来ます。何気なく見ているニュースでも、企業情報は意識して聞いたり、わからないことはネットで調べたりと普段から勉強をしておけば豊富な知識を蓄えることが出来ます。
ネットニュースは特定の企業や業界について調べるのにとても便利です。ニュースサイトの検索機能を利用すれば、一気に知りたい情報を集めることが出来ます。最新のフレッシュな情報は、ニュースから勉強するのが一番ですから、積極的にニュースで勉強する習慣をつけておきましょう。
就活の勉強はニュース媒体を使い分けるといい
就活に必要な情報を収集する際は、目的ごとに収集方法を使い分けるのがポイントです。例えば、新聞やテレビのニュースは最新の情報をわかりやすく知るのに向いています。
対してネットニュースは自分が知りたい情報を集めるのには非常に便利ですが、反面興味がない情報には触れない傾向にあり、広く情報を集めるという点では向いていません。
そのため、時事問題などの対策をしたい場合はネットニュースだけではなく新聞やテレビにも目を通しておくと良いでしょう。世の中の動きを大体知ることが出来ます。
インターン参加も就活の勉強になる
インターンシップに参加するのもいい勉強になります。インターンは、入社したい企業の雰囲気を知るには最適の方法です。「思い描いていた仕事ではなかった」ミスマッチを防ぐことができますし、何より現場で働いている人から直接生の声を聞くことで、資料や上辺のイメージでは計り知れない仕事の大変さややりがいを知ることができます。
インターンシップに参加することで、第一志望ではなかった企業に面白さを感じ、転じて第一志望の企業を蹴りそのまま就職することがあるかも知れません。企業が求めていることが分かる、新しい発見ができるインターンシップは、就活の勉強法としてとても有意義であるといえるでしょう。
就活の勉強は筆記試験対策が肝心
就活の勉強は、面接にこぎつける前の筆記試験を突破することが肝心です。これまで企業研究を怠らずニュースから最新の情報を拾い勉強を続けてきたなら、その努力の全てを筆記試験対策に注いてください。
就活の筆記試験対策は一朝一夕でできるものではありません。筆記試験特有の問題形式や答え方に慣れるには、地道にコツコツと勉強をし続けることが必要で、それこそが筆記試験を突破できる最短の道に他ならないといえます。ここが頑張りどころと考え、勉強に励んでください。
就活の勉強は面接対策も忘れないで
就活を成功させるには、面接対策も欠かせません。どんなに就活中に筆記試験の勉強をしても、一次面接を突破できないとすべての努力が無駄になってしまいます。一次面接を突破するには、第一印象が何よりも大切ですから、まず、第一印象を良くする身だしなみを整えることから勉強を始めましょう。
スーツにシワはないか、清潔感は保たれているかをチェックしてください。身だしなみが万全なら、笑顔の作り方、お辞儀の仕方、敬語の使い方を勉強してください。基本的なマナーを身につけることが印象アップの秘訣です。面接対策は地味ですが、必要不可欠な就活のための勉強であることに違いはありません。
就活の適性検査対策はどうしたら良い?
SPIなどの適性検査対策をするには、反復練習が効果的です。SPIノートの会などから、様々な対策本が出版されているため、そのような対策本を一冊購入してしっかりと練習を行っておけば比較的高得点を取ることが出来ます。
ポイントは、確率や順列といった数学分野です。これらの分野は比較的苦手な人が多く、正答率も低いことがわかっています。そのため、ライバルと差をつけるには正答率が低い分野でもいかに正答できるか、ということになります。逆に、正答率が高い問題は誤答しないように対策する必要があります。
志望企業が特定の企業に決まっている人は例年志望企業で採用されている適性検査を調べ、重点的に対策をする方法が最も効果的です。志望企業が決まっていない人は、SPIと玉手箱の対策をしておけばたいていの企業では問題ありません。
就活の勉強はいつから始めるべきか
就活の勉強は、就活が本格化する広報解禁日までに行っておくべきです。広報解禁日を超えて勉強をしなければならない状態なら、就活のスケジュールがきつくなってしまいます。出来るだけ早めに勉強を始めて、日頃から勉強する癖をつけておきましょう。広報解禁日よりも採用選考が早い企業に関しては、選考が始まるまでには勉強を終えておきたいところです。
就活の成功は毎日の勉強が鍵
就活の勉強を十分にするには、毎日の勉強が鍵です。企業や業界の情報は日々変化しており、数日の勉強では総合的に知ることは不可能です。十分な勉強をするには、やはり普段から経済のニュースに触れておくことが必要なため、新聞をきちんと読んだり、テレビのニュースを一日に一度は確認したりするなどの習慣をつけておくと就活目前でも焦らず対策することが出来ます。