市役所職員を目指すときの志望動機の書き方
市役所職員を目指す方の志望動機の書き方や例文を紹介します。安定志向の方が増えたこともあり、市役所での勤務を希望する方も増えています。激戦となる市役所も少なくありませんので、多くの志願者から際立つために志望動機は重要です。採用したくなる志望動機についてご説明いたします。
市役所の面接や履歴書作成時の理想的な志望動機とは
市役所は、その市のために働く場です。市民の福祉や生活をサポートして行くための活動を、行う場でもあります。市役所職員を希望する場合、どのような志望動機を書くことができるでしょうか。また、自分が住む地域以外の市役所職員を目指す場合、どのような志望動機の書き方が求められるでしょうか。
地元の市役所を目指す場合の志望動機の書き方
市役所職員を志す場合、「地元」であることはメリットでもありますが、実際には「地元」の志願者が非常に多いため、特別大きなメリットには成りにくいと言えます。ですから、志望動機にも地元であることはさらっと触れる程度にし、自分ができること、自分がしたいと思う事柄をアピールすることが必要となります。
地元であることをアピールする
地元であることを軽く触れるフレーズには、次のようなものがあります。例文を参考にして、オリジナリティの高いフレーズを考えて下さい。
- 大学は東京に進みましたが、他の地域と比較することで○○市の住み心地の良さや公園・レクリエーション施設の充実に気付きました。
- 生まれた時から○○市に住んでおり、祖父母や親せきもみな○○市に在住しています。市民全部が家族のようなこの街がより発展するために、尽力したいと考えています。
- 友人に子どもが生まれたことで、子どもや妊婦への市のサポート体制について調べる機会が増えました。私も生まれたこの○○市で、多くの人が子どもを産みたいと思えるために、福祉政策や少子化対策に関わりたいと考えています。
自分ができることをアピールする
どの市役所でも、地元の人を採用したいと言うよりは、「スキルの高い人」や「即戦力のある人」を採用したいと言う気持ちが強いものです。地元の人かつスキルが高い、もしくは即戦力があるならば、ベストと言うことができます。自分ができることをアピールするためには、どのように志望動機を記すことができるでしょうか。
中学時代からバスケットボール部に所属し、市内の市民体育館や運動施設には非常にお世話になってきました。今も、友人たちと集まると公園や運動施設で体を動かすのですが、衛生面や管理面など、大人になった視点ではいくつもの問題点が目に付くようになってきました。
大学では工学部で都市計画を学んでおります。予算などと照らし合わしながら、市民の健康やレクリエーション活動の面で最大限の施設やサービスを提供できる方法を模索して行きたいと考えています。○○市をもっと住みよくするために、経験と知識、そして運動部で培った実行力を活かしていきたいです。
このように、身近な問題点なども含めておくなら、面接の際も話が発展しやすく、自分をアピールできる機会も自然と増えます。
地元以外の市役所を目指す場合の志望動機の書き方
地元以外の市役所を目指す場合は、なぜその市を選んだのかは最低限触れておくべきです。とにかく市役所職員になりたくて、多くの市の採用試験を手当たり次第受けているという印象は与えないように気を付けましょう。
地元以外の市役所を目指す場合に、志望動機として使えるフレーズをいくつかご紹介します。これらのフレーズを参考に、自分自身の言葉でオリジナリティのある志望動機を完成させましょう。
- 高校・大学と馬術部に所属していた縁で、○○市の乗馬場に週に3回は通っています。通ううちに愛着が深まり、私の第二の故郷と考えるようになりました。この度、○○市の職員を募集している情報を得、ぜひとも第二の故郷である○○市に尽力したいと思い立ちました。
- 友人に子どもが生まれたため、子どもの福祉や子育て支援に関して調べる機会が増えました。○○市は私が育った△△市の近郊の市の中で、もっとも子どもの福祉と子育て支援が充実しています。魅力あるまちづくりのためには、子ども関係の政策を充実させる必要があります。○○市をより魅力的な街にしていくために、大学で学んだ看護学の知識を活かしていきたいと考えています。
社会人経験があって市役所を志望する場合の志望動機の書き方
既卒である場合や、社会人経験があって転職を希望する場合には、どんな志望動機を書くことができるでしょうか。最低限でも、前職を辞めた理由と現職を志望する理由を無理なく結び付けておくならば、採用の可能性も高まるでしょう。
子どもが好きで子どもの世話がしたいと大学では保育を専攻し、保育所に勤めておりました。勤めていた保育園では待機児童も多く、親の勤務条件が変わる度に子どもの入れ替わりもあり、子どもと深く長く接していたいと考えて保育士を目指した私にとっては、満足な保育を行うことができませんでした。
保育園そのものを変えるよりも、待機児童を減らす政策作りに関わった方が、より多くの子どもたちを笑顔にできるのではと考え、市役所での仕事を志願しました。ぜひ、待機児童を減らすため、子育て支援課で保育士としての知識と経験を活かした仕事を行いたいです。
市役所の志望動機は自信を持って書こう
市役所は、地域の住民に対して様々なサービスを提供するために、多くの人材を求めています。そのため、市役所には新卒だけでなく、社会人経験がある人や既卒者など、様々な経歴を持つ人材が採用されています。
志望動機は、自己PRの一環であり、その人材を必要としている企業や団体に、自分がなぜその場所で働きたいのかをアピールするものです。市役所においても、自分がなぜ市役所で働きたいのかを明確に示し、自己PRとしてアピールする必要があります。
志望動機を書く際には、市役所が行っている業務内容や提供しているサービスについて、事前に調べておくことが大切です。そして、自分がその業務内容やサービスに共感したり、自分のスキルや経験を生かせると感じたりする理由を、具体的かつ明確に記載するようにしましょう。
また、志望動機を書く際には、自分の強みや特技、過去の経験などもアピールすることが重要です。市役所では、地域の住民に対して様々なサービスを提供するため、多様な能力を持った人材が求められます。自分の強みや特技を明確に示し、その能力を市役所で活かせることをアピールすることが大切です。
最後に、自信を持って面接に臨むことが重要です。市役所では、能力ある人材と即戦力ある人材が求められています。志望動機を書く際には、自分自身がそのポジションにふさわしいという自信を持ち、面接に臨みましょう。自信があれば、面接官にその自信が伝わり、採用される可能性が高まります。