エントリーシート(ES)で差をつける!自分らしい写真の選び方
最近の就活事情として、企業が履歴書に合わせてエントリーシート(ES)の提出を求めてくるケースが多くあります。わざわざエントリーシートを求めるようになった背景には、履歴書のみの表面上の情報だけでは、応募者の人柄や人物像が見えてきづらいという事情があります。
応募者の人柄や人物像の見えづらさを解消するために履歴書とはまた別にエントリーシートを課しているため、志望者らしさを表した写真を添付しなくてはいけません。つまり、エントリーシートは第一次試験の役割を担っているといえますので、ESの失敗はそのまま就職試験の失敗にも繋がりかねません。
エントリーシートのポイント、自分らしい写真を選ぶポイントを知って、少しでも有利に就職活動に臨みましょう。
エントリーシート(ES)に自分らしい写真を添付する理由
エントリーシートは履歴書や短時間の面接だけでは把握することが難しい、志望者の人柄や人物像などを知るために、本人の日頃の活動などを写した写真を添付させるようになりました。
つまり、エントリーシートに添付する写真は履歴書に貼る証明写真とは大きく違います。証明写真のみの場合は、履歴書同様に撮影方法や注意点に沿っていれば問題はありません。
しかし、エントリーシートに添付する写真はそういった類のものだけではありません。企業が求めているのは、志望者の人物像を表すような、本人らしい写真なのです。
エントリーシート(ES)に自分らしい写真を添付する場合の工夫
ここからは、エントリーシートに添付する自分らしい写真の選び方と、自分らしい写真を選ぶ時のポイントについて解説します。
自分らしいイメージを感じさせる写真を選ぶ
エントリーシートにおいて「写真による自己PR」や「学生時代に打ち込んだことを表す写真」といった設問があった場合、添付した写真のアピールポイントを企業側が具体的にイメージできるスナップ写真を選びましょう。
人間関係の良好さやコミュニケーション能力の高さをアピールしたければ、サークルやボランティア活動で大勢に囲まれている写真を選んだり、自分の協調性や研究に対する熱意を示すことが目的であれば、ゼミでの研究風景や発表の写真を使ったりするのも1つの手です。
その際に注意したいのが、自己アピールになりすぎないことです。例えばゼミでの研究会のワンシーンを写した場合、自分は満面の笑みを浮かべているのに周囲は机に向かっているような写真は、良い印象には繋がりません。
面接官の視点を持って写真選びをすることも重要です。候補写真が絞りきれない場合には、社会人経験(できれば志望企業や業界に勤める)先輩など、第三者に手伝ってもらいましょう。
自分らしい写真を選ぶために自分のアピールポイントを理解する
自己PRに沿った写真を添付しろ、という話ではありません。エントリーシートは、いわばポスターやバナーと同じように、自分という商品をお客さん(企業)に売り込むための広告物です。ですから、エントリーシートに使う写真というのは、自分が最も魅力的に写ったものを選びましょう。
どういうときに自分が楽しいか、どのような内容なら企業にとって魅力的に見えるかということを考えて、使う写真を決めましょう。そのとき、面接の流れを考えて話が広がりやすいような写真を選ぶと、自分のフィールドに持って行きやすくなります。
自分らしい写真を選んだらコメントを添える
ただ写真を貼っただけでは、内容が伝わりにくいケースがあります。エントリーシートに内容記入欄があれば、写真にまつわるエピソードや選んだ理由を分かりやすく記入します。
コメントを添える際のポイントは、短い文章の中に要点とアピールポイントが上手くまとめられているかどうかです。エントリーシートを読む、採用担当者の目線で書くことを意識しましょう。
エントリーシート(ES)に使う自分らしい写真についての注意点
一番重要な点は「相手から自分がどのように見られるか」を意識して写真の内容・写り方を選ぶことです。
エントリーシートを読むのは、希望企業の採用担当者となりますから、いくら自分らしい写真だからといって、あまりにだらしない格好や髪型、表情はNGです。泥酔して寝こけている写真なんかは最悪です。
また、背景に車のナンバーや家の表札などが写り込んでいる場合も、個人情報保護の観点から使わないようにしましょう。どうしてもナンバーや表札などが写った写真が使いたい場合は、わからないように加工するという心配りをしておくと良い印象を与えられます。
エントリーシート(ES)写真以外で企業が見る部分
エントリーシートは、履歴書のように「学歴」「資格」「職歴」「技能」などをみるものではありません。志望者の「人柄」を見るものになります。
特に社会人経験のない学生の場合は特に、仕事で役立つ技能や実績といった裏付けがないため、人柄や内なる能力のような「その人らしさ」を見るためにもこのエントリーシートが重要視されるわけです。
エントリーシート(ES)において出題傾向の高い質問
エントリーシートでは志望者の人柄や人物像、仕事に対する熱意などさまざまな質問事項が用意されています。採用する側の企業はエントリーシートによって、志望者がどれだけその企業や企業を取り巻く環境に順応し、活躍できるだけの能力を持っているかを知りたい訳ですから、訊かれるは質問さまざまです。
しかし「様々な質問」とはいえ、一定の傾向があることが分かっています。なぜなら、企業が知りたい情報かつ、志望者が自分の会社に合っているかを見る質問は、どの企業でもほぼ似通ってくるからなのです。
ここでは、エントリーシートによく出題される質問と、回答にあたって気をつけたいポイントをご紹介します。
志望者の長所・人間性をみる質問
「あなたの長所、短所を教えてください」「学生時代に力を入れたことは何ですか」「過去を振り返ってみて、一番の成功体験はなんですか」「一番の失敗はなんですか、それをどうやって乗り越えましたか」といった自己PR的な質問が一般的です。
どの質問をとってみても人それぞれの答えがあり、正解というものはありません。ここで必要なのは、しっかりとした「自己分析」です。今の自分を自分自身がどう評価しているのか、他人から見てどう評価されるのかをしっかり考えておきます。
また、過去から今までの自分を振り返ってみて、自分がどういった過程を経て今の自分になってきたのかを掘り起こします。その際、キーワードとなるエピソードを書きとめておくことも重要です。
志望者の志望動機、志望に対する熱意をみる質問
「弊社(またはその業界)を志望した動機を教えてください」「入社したとしたら、どんなことをやりたいですか」「この企業に入ったとして、10年後にはどうなっていたいですか」これらの質問は、面接対策としても考えておかなくてはならない事項です。
企業側は熱意のある志望者を求めています。いくら頭が良くて能力が高かったとしても、働いている企業や仕事に対しての熱意がなければ、少しの失敗で挫折するのではないかと見られてしまいます。
もちろん、熱意があればそれで良いというものではなく、なぜそれだけの熱意を傾けるのかという理由も大切です。熱意の理由を論理的に説明するためには、希望の企業について調べておくだけでなく、会社が属する業界についても調べ、「私がなぜ業界の中でも御社に就職したいのか」をまとめることが必要になります。自分が感じる同業他社と、志望している企業との違いも重要です。
また、多くの企業は、向上心のある優秀な人材に長く勤めてほしいと考えている為「10年後の自分の姿」を訊ねます。どこでもいいから就職ができれば良いという考え方ではなく「10年後の自分はこんなふうに成長し、企業のメンバーとしてこのように貢献できる」という将来設計を持つ人物を企業側は求めています。
志望者の志望者の知識、考える力を試す質問
「最近気になる事件・ニュースは何ですか」「日本の労働人口減少についての対策について意見を述べてください」「最近読んだ本でもっとも面白かったものの内容と感想を教えてください」といった、志望者の知識や考える力を試す質問が出されるケースもあります。
面接でも訊かれることの多い上記の質問は、志望者が日頃どのようなことに関心を持っているか、常に学ぶことを心掛けて実践しているかという事を把握するためのものです。質問も多様なので、日頃からニュースサイトや新聞を読むなど、意識することが重要となります。
エントリーシート(ES)は自分らしい写真と内容でアピールしよう
エントリーシート(ES)は、就職や転職の際に提出する自己PRの一つです。自分自身をアピールするために、写真とともに自己紹介を記載することが一般的です。
自分らしい写真を選ぶことは、第一印象を与える上で非常に重要です。適切な服装や背景を選び、清潔感や自信をアピールする写真を選びましょう。また、写真が自己PRに合わせたイメージを伝えるようにすることも大切です。
内容については、自分自身の強みや経験、目標などを簡潔かつ具体的に伝えることが求められます。自己PRについては、自己分析を行い、自分自身が持つスキルや価値観、志向性を把握することが重要です。それらを具体的なエピソードや実績とともに紹介し、企業に自分自身の魅力をアピールしましょう。
自分らしい写真と内容でエントリーシートを作成することで、自己アピールの効果を高めることができます。自分自身を表現するために、自分自身が納得できるエントリーシートを作成することをおすすめします。