飲食業の志望動機の書き方は?好印象を与えるアピール
飲食業の志望動機を履歴書に書きたい時のポイントについて紹介します。飲食業の仕事の内容をもう一度確認して好印象を与える志望動機の考え方について解説。正社員やアルバイト、未経験者として応募する場合に合わせた適切な書き方、押さえるポイント、実際に参考にできる志望動機の例文もあります。
飲食業について詳しく知り志望動機に活かそう
就職活動をするにあたり私達の生活に深くかかわる飲食業に従事したいと考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実際飲食業に携わるにあたって履歴書の志望動機の欄が埋まらない場合も多くあります。
「そもそも飲食業って実際どういう事をしているんだっけ?」
そんな就活生の方に身近な職業である飲食業とは何かを紹介、志望動機に活かしましょう!
飲食業の仕事の内容とは
飲食店の仕事には、大きく分けてホールスタッフと厨房のスタッフ(キッチンスタッフ)の二種類があります。
ホールスタッフは笑顔で人と接する仕事をしたい人向けの仕事
ホールスタッフは、お客様の注文を取ったり、料理を運んだりするのが主な仕事です。素早くテーブルを片付けたり、店内の清掃やレジ業務を行う事もあります。時にはクレームに対応しなければなりません。接客業であるため、笑顔で人と接する事ができる人向きだと言えるでしょう。また、表に立つ事が多いので、お店の印象に大きく関わる重要な役割を担っているという自覚が必要です。
テーブルの番号やオーダーを間違えずに覚えたり、キッチンスタッフに伝えたりしなければいけない事は、基本であり最も重要です。焦らず着実に取り組みましょう。教えてもらった事は忙しい中で何度も聞かなくても済むように、忘れずにメモを取るようにしてください。
覚えなくてはならない事が多く、自分で先を読んで、進んで行動しなくてはならない場面が多い事が特徴です。また、ホールスタッフもキッチンスタッフもほぼ立ちっぱなしの仕事であり、体力勝負であると言えます。
ファストフードなど、アルバイトなどの飲食店初心者の人にもおすすめできる人気のお仕事もあります。仕事内容は多いですが、その分マニュアルも多いため、行動はしやすいと言えるでしょう。飲食店全般の特徴は、マニュアルの多さです。店舗ごとにそれぞれ異なった細かいマニュアルがあるため、未経験でも戸惑う事なく働きやすいと言えます。
キッチンスタッフはお料理をお客様に提供する仕事
キッチンスタッフは、お客様に提供する料理を作る仕事をします。最初はアシスタントから始まる場合が多いようです。ホテル内の厨房などでの本格的な調理や、独立した個人の料理店の厨房に入るためには長い修業が必要である事があります。
飲食店のアルバイトやパートなどは、時給の高さも魅力の一つです。基本的にはシフト制で、お店によって週2~3日を3~4時間程度ずつ働く事になるようです。
飲食業の正社員に応募する時の志望動機の書き方のポイント
新卒でその企業に就職したいと考えて就活しているのであれば、できるだけ具体的にその企業の雰囲気や、なぜ自分がその企業を選んだのかを履歴書の志望動機の欄に書くべきです。
飲食店にはそれぞれ異なる独特な社風があり、接客に対する姿勢や店内のレイアウト、商品の提供の仕方、客層やそれに合わせたメニューや顧客獲得のために力を入れている事などがあります。自分がそれらのうち、どこにどのように魅力を感じたかを書きましょう。
アルバイト経験や改善案を具体的に提示する
実際にその店舗、あるいは系列店でアルバイトをした経験があればなお良いです。その時にも、なぜ他の店ではなくその店を選んだのかを伝えられる書き方をしてください。
また、自分がもし採用されてその企業で働く事になった場合、どのように貢献できるかについても触れておくべきです。新しいメニューを考案して客層を広げる、ホームページのレイアウトをより見やすいものに改良して集客率をアップさせるなど、具体的な提案ができると好印象を与える事ができます。
外食業では人と接する事が必要となるため、自分の対人スキルをアピールする事も効果的です。サークル活動や部活動などで誰かと深く関わりを持っていた経験があれば、それを書くと面接時にも話のネタになる可能性があるので、積極的に書くと良いでしょう。
飲食業の他にも、サービス業に関するアルバイトの経験があればそれもアピールポイントになります。学生時代に打ち込んだ事で、何か接客やアイディアを浮かべる事に繋がるものがあれば書いてください。
安定や将来性を強調した志望動機もアリ
飲食業は安定していますし、将来性もあるため、その点を志望動機の中心に据えても良いでしょう。食文化は日本の誇るもののひとつですし、来たるオリンピックで外国人観光客が増加する事を見越して、日本食の良さを世界に発信していきたいという思いを伝えるのも良いかもしれません。
注意しておきたいのは、あくまでも主体が「食べてくれるお客様」であるという事を忘れずにアピールするという点です。食べてくれるお客様をどうやって満足させられるかという事に尽力する、その点について喜びを感じられる人間であるかどうかを面接官は見ています。
そして、今まではアルバイトとして働いていたけれども、これからはその延長ではなく、正社員として新しい気持ちでひとつひとつに責任を持ってより一層お客様のために業務に励みたいという決意を示してください。
飲食業のパート・アルバイトに応募する時の志望動機の書き方のポイント
飲食系のパートや、アルバイトに応募したいと考えた時に、履歴書に志望動機を書く際のポイントについてご説明します。
お店の雰囲気が好き、自分の経験を活かせることをアピール
まず、そのお店の雰囲気が好きだから、いつも通っていて店員さん達が楽しそうに仕事をしているから、という前向きな理由はもちろん好印象を与えます。実際にそのお店に足を運んでいるというのは、雇用主側にとっては雇いやすく感じられます。
以前にも飲食店でアルバイトやパートをしていた事があるため、その経験を活かしたい、接客の仕事が好きである、といった理由も雇用主側にとって信頼できる要因のひとつになります。接客業について詳しく、その大変さを知っている貴重な人材だと思ってくれるからです。
将来を見据えた志望動機も好印象
就活に活かしたいから、将来飲食系の正社員を目指しているため経験を積んでおきたい、アルバイトで飲食の経験がある事をアピールしたい、など、将来に向けての理由も雇用主にとっては好感が持てるものでしょう。
お金を稼ぎたい、家から通いやすいなど、自分の都合を正直に話す事も悪くはありません。
パートであれば、子育てが一段落したからという理由でも良いでしょう。しかし、子供を抱えているのであれば、それでも問題なく働けるという事を前もってアピールしておく事が重要なので気を付けてください。
接客業の経験は自己アピールになるので積極的に記入する
以前に飲食業の仕事をしていた経験があれば有利ですが、飲食業に限らず、接客業の経験があれば積極的に履歴書に書きましょう。人に気を遣う事ができるというアピールになります。志望動機には自然に自己PRを盛り込めると良いと言えます。
自分が楽しんでできる仕事であるから長く続けられる、と考えたというのは仕事が厳しい飲食業では重要な志望動機です。飲食業のアルバイトやパートは入れ替わりが激しいので、雇用主は常に長く続けてくれる人材を求めています。仕事を楽しんでくれる人は長く勤めてくれると考えてくれるので、飲食業、ひいては接客業というしごとそのものが好きである事を志望動機に書くと良いでしょう。
未経験者が飲食業に応募する時の志望動機の書き方のポイント
未経験者が応募する時は、働きながら色々な事を学ばせてもらいたいという書き方をするのがポイントです。
仕事として学ぶ姿勢をアピールする
ホールスタッフであれば、接客の仕方を初めから学んでいくというという心構えを書きましょう。この時、教えてもらうという受け身の書き方よりも、学びたい、勉強したいという積極的な書き方の方が、よりやる気を見せる事ができ、好印象です。あくまでも仕事としての対人スキル、お客様としての人との接し方を学ぶという事を書けると良いでしょう。
いつも通っているお店であれば、店員さん達の日頃の接客に憧れている事や、自分もああいう接客ができるようになりたいと思った事などを書いてください。
キッチンスタッフは普段の料理経験を盛り込む
キッチンスタッフに限定しての応募であれば、普段自分が家で料理をする事など、日常における料理の経験を書けば問題ありません。お客様に提供した経験はなくても、友人や家族に振る舞った経験があるとか、いつも自炊をするとか、そういったエピソードを書くと良いでしょう。そこから料理が好きである事を読み取ってもらう書き方をするのがポイントです。
飲食業の志望動機の書き方の例文
実際に飲食系のお店で働きたいと考えた時のための志望動機の例文を以下にいくつかご用意しました。
『こちらのお店には以前から友人と通わせていただいておりました。とても素敵な雰囲気で、コーヒーとケーキもとても美味しく、スタッフの方も朗らかで憧れていました。今回はスタッフ増員との事で、ぜひ一員として加わりたく思い応募させていただきました。接客は未経験ですので、慣れない点もあり何かとご迷惑をお掛けするかとは存じますが、精一杯努力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。』
『以前は近隣にあるファミリーレストランでアルバイトをしておりましたので、ホールスタッフとしての経験がございます。スタッフとしてお客様に接し、お料理を提供する事が大好きなので、ぜひこの経験をこちらのお店でも活かしたいと思い応募させていただいた次第です。』
『学生時代は、飲食店でアルバイトをしておりました。そこで正社員の方々のお仕事を間近で拝見する貴重な機会を得ました。正社員として働く上で大切な事は、やはりお客様に対する責任の重さを自覚する事だと痛感いたしました。それに加えて、自分達でアイディアを出して集客率を上げようという精神が重要だと考えております。美味しい料理を作るスタッフと、笑顔で接するスタッフ、それを取りまとめるスタッフ、どれひとつ欠けても店舗は回らないのだとわかりました。その一員として、ぜひ活躍していきたいです。』
飲食業のアルバイト、パートの面接の際に聞かれる質問
飲食業のアルバイトやパートの面接の際に、よく聞かれる質問をご紹介します。
- 「ホールとキッチンのどちらを希望しますか?」
- 「以前のアルバイトを辞めた理由は何ですか?」
- 「(飲食業の経験がある場合)以前はホールとキッチンのどちらで働いていましたか?」
- 「志望動機はなんですか?」
- 「来店した事はありますか?」
- 「具体的な勤務時間の希望はありますか?」
- 「週何日勤務できますか?」
- 「人と接する事は好きですか?」
- 「どのような長所がありますか? また、それを仕事に活かせますか?」
- 「キッチン希望との事ですが、料理経験はどのくらいありますか?」
飲食業の志望動機は笑顔で書こう
飲食業界は、お客様が楽しい時間を過ごせるように、美味しい食事や心地よいサービスを提供することが求められます。そのため、飲食業界で働く人には、お客様に対する心遣いや気配り、そして笑顔で接することが大切です。
面接や履歴書の志望動機など、書類や言葉で自己アピールをする場合でも、お客様に対する思いやりを大切にし、笑顔で接することが求められます。そのような姿勢を示すことで、採用担当者やお店の経営者に自分の意欲や素直な気持ちを伝えることができます。
飲食業界で働く人にとって、お客様に対する思いやりや心遣いを大切にし、常に笑顔で接することが求められることを表しています。また、自己アピールの際にも、そのような姿勢を示すことが大切です。