保険業界の志望動機は保険の価値をよく理解している書き方にしよう
保険業界への志望動機の書き方では、何を表現するかがポイントです。保険について聞きかじった知識をアピールしても評価にはなりません。自分の言葉で、保険業への理解や保険業界・企業の志望理由、自分との適性などについてアピールすることが大切です。
保険業界の志望動機は業界研究だけではいけない
就職活動で保険業界を考えている就活生も毎年多いですが、保険業界にエントリーした際、その志望動機は業界研究を頑張っただけではなかなか希望の会社の選考は進みません。多くの学生がエントリーするため、ちょっと業界研究をしたくらいでは同じような内容が並んでしまうためです。
学生にとっては少し縁遠く感じてしまう保険業界ですが、保険業界を志望し、魅力ある志望動機を作ってアピールするためにはちょっとしたノウハウが必要です。エントリーシートや面接で使える、一歩進んだ志望動機の作り方について見ていきましょう。
保険業界の志望動機が業界研究だけでは足りない理由
保険業界の志望動機は、業界研究を頑張ったからといってユニークで魅力的になる可能性はかなり低いです。その理由は、学生と社会人、また保険を扱う企業における保険業へ理解の差にあります。
学生の多くは、保険そのものに詳しく触れたことがないために、企業説明会や業界研究などを通して保険の仕組みや社会的な役割、価値を知るようになるケースがほとんどです。そのため、新しい知識や情報を得て興奮し、周囲の学生も知らないことを自分が知っているという気持ちから、そういった知識や情報を志望動機に盛り込んでしまいがちです。
しかし、多くの場合、その内容は社会人にもなればそれは常識で、ましてや保険のプロたちから見れば勉強不足と評価されかねません。また、何より企業や事業をほめる言葉ばかりで、選考に必要な情報が不足していることも多いのです。
保険業界の志望動機は、しっかりと業界研究をした上で、自分との適性や、また自分が保険業界においてどういう仕事をしていきたいのかというビジョンなどをしっかり表現しなければ、「常識の範囲の一般的な情報」の羅列で終わってしまいがちなのです。
保険業界の志望動機を書く時のNGな例文と良い例文
保険業界の志望動機の書き方を、例文を見ながら考えていきましょう。保険業界への就職を目指している人は参考にしてください。
保険業界への志望動機の例文(NG例)
私が御社を志望したのは、「御社の提供している安心が人々の生活にとって重要だから」です。
生命保険の仕組みを知るにつれて、社会を相互に支え、個人の抱えるリスクを分散させることができることに大変感心しました。この社会におけるサポートシステムをより良いものにし、広めていくことによって社会に貢献していきたいと思います。
御社は業界にあっても大手であり、非常に魅力的な商品サービスも取り揃えており、ぜひ御社で働きたいと思いました。よろしくお願いいたします。
この志望動機の書き方例文は、一見悪くは無さそうですが、これを読んだ後に何か印象に残るものはないと思います。その理由は、個人の考えがほとんど見えず、知識や情報ばかりが並んでいるからです。
また、具体性のない情報が多いことも良くない点です。冒頭で志望動機について回答していますが、後のエピソードは志望動機そのものとは関係なく、どのような安心が人々の生活にとって重要なのかが不明確です。保険業に対しての理解度もよくわかりません。
数ある保険業界の中からその企業を選んだ理由も、大手であることや、魅力的な商品やサービスがあるからだとしていますが、やはり具体性がありません。
ひどい志望動機の例文のように思えるかもしれませんが、多少の程度の差はあれど、このようになっている志望動機は多いため、自分の作成した志望動機も客観的に見てみて、具体性のあるものや自分らしさが出ているかチェックしてみる必要があります。
保険業界への志望動機の例文(良い例)
私が御社を志望したのは、「御社の提供している安心が人々の生活にとって重要だから」です。
今は平均寿命も延びている時代ではありますが、様々な事件や交通事故、突然の病など様々なリスクが常にあります。健康が失われ、働くことができなくなるなら、自分の生活はもちろん、家族にも大きな負担となってしまいます。長く生きる時代だからこそ、こうしたリスクに備え、生活に安心をもたらすことは非常に大切だと感じています。
私の父が急な病気で倒れて入院した時も、保険に入っていたからこそ入院費用やその他の面でも大きな問題になりませんでした。
御社は企業説明会の様子やWebサイトの商品説明ひとつを見ても、非常に丁寧な説明をしている印象があり、ここでなら保険という社会の仕組みを、信頼ある形で広げていくことができると確信し、志望するようになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
この例文では、NG例と志望動機の結論は同じとなっていますが、その後の展開が大きく違っています。志望動機を補強する形でエピソードが展開しており、人々の生活に保険が安心をもたらしていることを伝えています。その上で、企業を選んだ理由を「丁寧な説明をしている企業」「信頼できる仕事ができる企業」としています。
自分の体験からも保険が役立っていることを身に染みて感じており、保険の価値をよくわかった上で志望していることが伝わるのではないでしょうか。
保険業界の志望動機で「女性が働きやすい業界」アピールは注意
保険業界と言えば、女性の働きやすい業界としても有名で、妊娠に伴う休暇であったり、また育児休暇だったり、生活上生じる様々な変化に対して比較的柔軟に対応してくれる風土があります。
しかし、それを志望動機に盛り込む際には少し注意が必要です。志望動機にそういった福利厚生面を過剰に織り込むと、どうしても仕事そのものにはあまり興味がないように思えてしまうのです。
そのため、保険業界の志望動機を作成する際には、「女性の働きやすい」ことや「子育てがしやすい」ことを挙げるにしても、それが社風であったり企業の事業活動と繋がっていることを表現した方が良いでしょう。
御社では子供を持つ女性も働きやすいように、フレックスタイム制の導入や、育児休暇の充実、社有の保育施設などがありますが、まさに企業理念でうたわれている『人々の生活に安心を提供する』を従業員に対しても実践していると感じ、魅力的な企業だと感じました。
企業が設けている様々な福利厚生サービスは、働く場所を作るために行っているのではなく、根本的には保険事業をするための優秀な人材を囲うことが目的です。志望動機を書く時は、魅力を感じている点が、保険事業や企業そのものであることをうまく伝えるように意識してください。
保険業界の志望動機を書く時に大切にするべき4つのこと
保険業界の志望動機で大切にするべきことを紹介します。履歴書やエントリーシートの志望動機欄に書く時だけでなく、面接で志望動機を話す際にも次のことを忘れないようにしましょう。
1.ビジネスマナーを守った回答をする
ビジネスマナーの基本を守った回答をすることは、志望動機によらず大切なことです。ビジネスマナーでは、「質問に対して答えること」「結論を先にすること」「論理的に説明すること」などが求められます。志望動機を問われて自己PRを始めたり、長々と結論がわからない話を続けたり、とりとめなく話をしないように注意しましょう。保険業では顧客に説明をする機会が多くなりますので、こうしたビジネスマナーがうまくできないと不安視されてしまいます。
2.保険業界を選んだ理由を明確に書く
数ある業界の中で、「どうして保険業界を選んだのか」を自分の言葉でうまく説明できるように志望動機をまとめておきましょう。この時、待遇面や福利厚生をあまりにも協調してしまうと、仕事ではなく環境を求めている人と誤解されますので注意してください。
3.保険業界の中でその企業を選んだ理由を明確にする
保険業界と言っても、保険を取り扱う企業は非常にたくさんあります。志望動機を書く時は、様々な企業の中でどうしてその企業を選んだのかをしっかり説明するようにしましょう。そのためには、企業の持つ商品やサービス、取り組みなど独自性を見つけ出したり、自分の経験などからその企業に好感をもったエピソードを探してみる必要があります。
4.活躍するイメージが目に浮かぶように自分をアピールする
保険業界の志望動機では、様々な志望理由を並べるだけでなく、自分についてもアピールしてその企業で働くにふさわしいことを伝える必要があります。仕事に対する考え方やビジョン、また自分の経験や性格上の適性などをうまくアピールして、企業で活躍しているイメージが浮かぶようにしましょう。
保険業界の志望動機は保険が役立ったエピソードが効果的
保険が役立ったエピソードを交えることで、自分自身が保険に対して理解を深め、その重要性を認識していることをアピールすることができます。これにより、自分が保険についての知識や経験を持っていることをアピールすることができます。
さらに、保険が役立ったエピソードを交えることで、面接官に対して自分自身のストーリーを伝えることができます。面接官は、志望動機だけではなく、自分自身の人柄や経験も知りたいと考えています。保険が役立ったエピソードを交えることで、自分自身が経験したことや、そこから学んだことを伝えることができます。
さらに、保険が役立ったエピソードを交えることで、面接官に対して自分自身の強みをアピールすることができます。保険業界は、お客様の信頼を獲得するために、コミュニケーション能力や問題解決能力が求められます。保険が役立ったエピソードを通じて、自分自身がコミュニケーション能力や問題解決能力を持っていることをアピールすることができます。
最後に、保険が役立ったエピソードを交えることで、自分自身のモチベーションや使命感をアピールすることができます。保険業界は、人々の生活に欠かせない役割を果たす重要な業界です。自分自身が保険が役立った経験を持っていることから、人々の生活を支える仕事に貢献することが自分自身の使命であるとアピールすることができます。