履歴書の希望欄に書くべきこととNGワード
「履歴書の希望欄に何も書くことがない」「何を書けばいいのか分からない」とお悩み中に人は必見。新卒、中途、パートタイムなど、条件ごとに希望欄の書き方を紹介しています。これを読んで、希望欄に書くべきこと・書いてはいけないワードをチェックしましょう。
履歴書の希望欄を空欄にしない理想的な書き方
履歴書には必ず、「希望欄」または「本人希望欄」という項目があります。ところがこの希望欄、何を書くべき場所なのは意外と曖昧ですよね。好き勝手に希望を書いていいのか?または、企業側に書いてほしい希望があるのか?希望欄の書き方が分れば、これからは空欄や「特になし」と書かれた、ありきたりな履歴書を提出しなくても済むはずです。
履歴書の希望欄にはどんなことを書けばいいの?
履歴書の希望欄とは、「こんなことがあったらイイな♪」「就職したら、こんなことしてみたい!」など、軽い気持ちで希望や要望を書く欄ではありません。希望欄とは「これが実現しないなら、就職が決定しても辞退します」という強い覚悟を持って書くのが希望欄の正しい使い方です。
強い覚悟をもって書く希望というのは、
- 今住んでいる場所から引っ越すことができない
- 希望する職種以外には就きたくない
- 家庭の事情により20時以降は残業できない
のような、仕事に就くにあたって絶対に譲れない条件を指します。
希望欄に書くような強い希望はないという人は、具体的な希望は書かない方がいいということがお分かりになりましたね。ところが、書くことがない人は何も書かずに提出していいのかといえば、そうではないようです。
履歴書の希望欄に書いてはいけないのは「特になし」
履歴書の希望欄に最も書いてはいけないのが、「特になし」というワードです。「ないからいいじゃん」と思われるかもしれませんが、このような書き方は履歴書のマナーに反すること。社会人としての常識に欠けると判断されかねないため、絶対に書いてはいけません。
また、中途採用やパート採用では、応募要項に給料の目安が記されていることがあります。このような場合、具体的な金額を記載してしまうと、給与へのこだわりが強い印象を与えてしまうことから、具体的な給与についての希望は希望欄に書かない方がいいでしょう。もし、給与について疑問や不満がある場合は、後々面接での交渉が可能です。
条件別の希望欄の書き方
わざわざ書くほどの希望がないとはいえ、履歴書の希望欄は大切な自己アピールのスペースです。何も書かずに終わらせず、書くべきことをしっかり記載して企業に好印象を与えましょう。ここでは、「書くことがない」「新卒採用」「中途採用」「パート採用」の4つの条件別の、履歴書の希望欄の書き方をご紹介します。
1.希望が無い場合の希望欄
企業側に主張したい希望が特に無い場合、希望欄を空欄のまま提出する人もいます。学生のアルバイトのような単発的な就労の場合はそれでも問題ありませんが、何も書かずに提出することは可能な限り避けた方がいいでしょう。
希望欄に書くことがない場合には、「貴社の規定に従います」もしくは「貴社の規定に準じます」と記入するのが一般的です。このような丁寧な書き方をすると、社会人としての常識があることのアピールにもつながります。
2.新卒採用の場合の希望欄
希望職種が問われている場合を除くと、新卒での採用では「貴社の規定に従います」もしくは「貴社の規定に準じます」と書くのが無難です。ただし、親などの介護のために転勤ができないなど、避けられない事情がある場合は、正直にその旨を書くのが望ましいといえます。不採用になることを恐れて下手に隠し立てしてしまうと、後々不利な立場に置かれる恐れあるので注意しましょう。
3.中途採用の場合の希望欄
よりよい条件を求めて転職をするのですから、前職よりも都合のよい時間帯や給料を希望したいのは山々ですが、「特殊なスキルがある」等の採用の根拠となる実績がない限りは、新卒採用と同様に「貴社の規定に従います」もしくは「貴社の規定に準じます」と書くのが望ましいでしょう。
希望はあっても、初めのうちはあまり強く希望を主張せず、「貴社の規定に準じます」と書いたうえで、面接などの交渉の場でさりげなく希望を伝えるという方法もあります。
4.パート勤務やアルバイトの場合の希望欄
新卒や中途採用とは異なり、パートタイムなどの仕事に応募する場合、希望欄に「勤務可能な時間帯や曜日」や「出勤できない時間帯や曜日」「休みの希望」など、具体的な希望を記載するのが望ましいです。その場合、「子供が学校から帰ってくるため」「家族の送迎のため」などの理由を添えておきましょう。
項目別の希望欄の書き方
企業が提供する独自の履歴書のフォームによっては、本人希望欄がさらにいくつかの小さな項目に分けられている場合があります。項目ごとに記載する場合には、次のような内容が理想的です。
・希望給与:「貴社の規定に準じます」
・希望職種:企業の募集要項に記載されている表現で記載する
・希望勤務地:「貴社の規定に準じます」
・希望勤務時間:「貴社の規定に準じます」
・希望する勤務開始日:「即日出社可能」「○月○日以降を希望します」
希望職種を記載する際、募集要項に「一般事務」と書かれている場合は、「事務職」のように異なる表記はせずに、募集要項の表記通りに記載するのが望ましいといえます。また、勤務開始日は、在職中でない限りなるべく早めの日付を書くことをおすすめします。
履歴書の希望欄はシンプルにまとめるのが理想
履歴書の希望欄は、できるだけシンプルにまとめることが望ましいです。例えば、「希望条件に関しては、貴社の規定に従います」という一文で簡潔にまとめることができます。もちろん、希望条件に関して何か特別な事情がある場合は、必要最小限の情報を箇条書きにして記載することもできます。
ただし、あまりにも詳細に希望条件を書きすぎると、企業側から「ややこしい」と思われる可能性があるので、注意が必要です。希望条件については、適切な情報を適切な形で伝えることが大切です。