同業他社へ転職を決意した理由は?後悔しない転職体験談15
同業他社へ転職したくなる理由とは何でしょうか。勤めていた会社に同業他社への転職を申し出る時は本当の理由を話してもいいのか、会社の反応はどうなのか気になるところです。転職したことを後悔しないように、寄せられた体験談を交えながら、同業他社へ転職を決意する時の注意点を見ていきます。
同業他社へ転職を決意する理由
寄せられた体験談から、同業他社へ転職を決意する理由は、今の職場に不満があるからということが分かりました。残業が多かったり勤務時間が長かったり、体力的にきついこと、やりたい仕事に就けないこと、社内の人間関係が上手くいっていないこと、望んでいる給料がもらえないことが大きな理由です。
なぜ同業他社へ転職するのか
経験をしたことがない職業に就くよりも、自分が培った経験やスキルを活かせる仕事に就く方が簡単です。社会経験の浅い若者なら未知の世界に飛び込む意欲も体力もあるでしょうが、そこそこ社会経験を積んだ人が転職を考えるとき、転職先として同業他社を選ぶことの方が自然な流れといえるでしょう。
採用する企業も、教育が容易になるので同業他社からやってくる人を歓迎したいと考えます。仕事で活躍するスキルを備えるにはある程度の年月がかかるので、その教育の手間を省けることは、同業他社からの転職者を受け入れる大きなメリットになります。
即戦力になれるなら迷わず同業他社へ転職を!
同業他社から転職する人を採用する企業が転職者に求めることは、即戦力であることに他なりません。転職者が持っているスキルや経験を存分に発揮して仕事をしてもらいたいと思い、同業他社からの転職者を採用するのです。同業他社に転職を希望する人は、転職先で活かしたい自分が持っているスキルと経験を強くアピールしてください。
同業他社へ転職するときの注意点
同業他社に転職して転職先で活躍するには、今までの経験と持っているスキルを活かせることが条件になります。だとすれば、今の自分の仕事ぶりに自信がない人は、同業他社に転職しても華々しく活躍することは難しいかもしれません。
転職することで、今の職場に抱いている残業の多さに対する不満や人間関係の問題が改善されるなら、もちろん転職は成功と言えますが、転職理由がそこだけなら転職先が同業他社である必要がないのも事実です。
転職先の同業他社で企業が求めていた活躍ができなかった場合、「こんなはずじゃなかった」と厳しい目を向けられることを頭に置いておいてください。必要以上に自分を飾ったアピールは控えた方がいいでしょう。
同業他社への転職はゆずれないものを考える
同業他社に転職を考えるときは、これだけはゆずれない条件をよく考えてから行動を起こすようにしてください。転職先がなぜ同業他社である必要があるのか、同業他社じゃなければだめなのか、同業他社へ転職したなら抱えている不満がなくなるのか、転職したい理由をはっきりと認識することから始めましょう。
転職したい気持ちが、ただ「イヤだなぁ」「辛いなぁ」だけが理由なら、同業他社でなくても転職を成功へ導くのは簡単ではありません。転職をしたとしても、それこそこんなはずじゃなかったと後悔してしまうことになりかねないでしょう。
同業他社への転職体験談
ここからは、寄せられた同業他社への転職体験談をご紹介していきます。転職したいと思ったら、同業他社への転職が自然であることは間違いありません。もっと働きやすい職場に身を置きたいと考えるなら、しっかりした理由と行動で自分をいい方向へ導いていきましょう。
リベンジのため同業他社へ
バサコ(26歳)
私は今、オフィス用品や事務機の営業として働いています。2015年の夏、初めてこの業界の営業として働き始めましたが、女性差別を受け営業部長の独断の判断で解雇にされ、2017年の夏に今の会社へ入社しました。
私がまたこの業界に転職しようと思ったのは、前の会社へのリベンジのためです。女性の営業はいらないと言われたあのときの屈辱がどうしても忘れられず、2年越しに同じ業界への転職を果たすことができました。
今の会社へ入るまでに2年かかったのは、直後の同じ業界への転職を禁止されていたためです。そのため、以前働いていた会社には同業他社へ転職したことは知られていないはずです。
同業他社へ転職する理由は人それぞれだと思いますが、それには必ず理由があるはずなので、その理由を転職後も忘れずにいれば、必ず良い方向に繋がるのではないかと思います。
限界を感じて
あみ(34歳)
働いている場所は病院で、正看護師として勤務していました。同業他社へ転職したのは収縮してから3年中程経った頃です。
転職した理由は勤務時間です。今病院はだいたいが二交代が主流ですが、私の勤務していた病院は3交代でした。時間帯は朝の8時から17時、4時から23時から、24時から8時からでした。
朝8時から勤務して17時に帰宅して、24時にまた出勤して朝まで勤務や、夜勤で朝帰ってきて、同じ日の夕方16時から23時までなど、勤務体制がとてもハードで一日病院にいるような感覚になり、辞める直前は、湯槽で寝てしまったり、お風呂から上がってなにも着ることなく、廊下に全裸で倒れていたりすることもあり、限界を感じていました。
病院に辞めたい旨を話した時は、同業他社に移ってもまた違う問題かもしれないが何かしらはあるよ、と言われ止められました。その後何回か話し合い辞め、転職しました。
同業他社に転職しようと考えている方、今より確実に条件が上がり、自分が会社に求めているもの、目標が明確にある方は転職されて良いと思いますが、今嫌だなぁ、辛いなぁと言うことであればどこにいっても同じかもしれません。もう少し自分に厳しく、数年後の自分を想像し頑張ってみるのも道だとおもいます。
ハッキリと同業他社へ転職を告げた
みかん(39歳)
数年前に広告会社のデザイン課でグラフィックデザイナーとして勤務していましたが、社内の人間関係や休日出勤、無償での長時間残業などに嫌気がさして、転職活動をすべく、半年かけて仕事でデザインした物をポートフォリオに収めたり、目ぼしい求人をチェックしたりと準備をしました。
そして最初に面接を受けた本命の同業他社に内定を頂いたので、当て付けもあってハッキリと上司に「◯◯会社に内定を頂いたので、一月後に会社を辞めます。」と伝えました。
上司は鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をしていましたが、今まで散々社内環境の悪さを指摘したのにも拘らず、何もしなかった彼には引き留め材料も無いため、後は無言の圧力を貫き通して承諾させるに至りました。
もし同業他社への転職を志す方がいたら、「内定を貰えるまではコッソリと、その後は堂々と」した転職活動をお勧めしたいと思います。
ここまで育てたのにと言われた
KI(34歳)
ゲーム開発をしている企業で働いています。新卒で働き始めて2年半ほどたった2014年に転職をしました。転職しようと思った理由は、希望の仕事がなかなかできないこと、そして、ブラック企業だったからです。
月の労働時間は、毎月250時間を越えていました。その上、給料も安く、年収300万を超えませんでした。別の会社への転職を伝えた時は、文句を言われたように思います。なぜ、ここまで育てたのに転職するのかと言われました。
同業他社に転職しようと思っている方は、転職しようとしていることがバレやすいので注意が必要です。また、同業他社は、比較的情報が集めやすいというメリットがありますので、そのメリットを十分に活かすことオススメします。
世界は広い
サイレン(38歳)
医療従事者です。2015年に転職しました。転職の理由は、自分のやりたい仕事ができない一方で、他職種の仕事の手伝いばかりさせられるために、転職して自分の専門分野を生かせる仕事をしたいと思ったからです。
職場には「家の事情で実家に帰る」と伝えていたため、転職については特に何も言われませんでした。そもそも業種が医療ですので、同業他社が非常に多く、かつ離職率も非常に高い業種のため、同業他社に転職することについては何も言われないことが多いです。
同業他社と言っても、その職場の雰囲気や仕事内容、仕事相手は職場によって異なります。転職先の情報収集や見学をして、自分が「ここだ!」と思える職場に出会ったなら、申し込んでみると良いでしょう。皆さんのご成功をお祈りしています。
会社には言わなかった
ニナ豆(37歳)
私の働いている会社の業種は、保険業です。転職したのは今年の2月です。私は保険代理店をしたくて、こちらの業種へ転職しました。
わけがあって、代理店の使用人として働いていました。何年かしたら独立しようと思っていたのですが、今の収保(売上)では独立できない保険会社でした。
いろいろ探して、ある保険会社では独立させてくれるというので、そちらへ転職しようと決めました。会社へは、言うと誓約書などを書かされると思い、言うのは避けました。
結果、いつかはバレてしまうことですが、制限がかかるリスクを考えると、会社へ伝えることは控えたほうが良いです。同業他社へ転職を考えておられる方は、入社したときに誓約書などは書かされていないか確認した上、今より条件が良くなるようなところへ転職してください。
転職はおすすめ
なかなぎ(36歳)
特別養護老人ホームで7年働きましたが、給料は上がらず、夜勤の仕事に身体が限界を感じていました。31歳の時に、夜勤のないデイサービスへ転職をしました。
当時の上司に同業他社への転職の件を報告すると特に引き止めもなく、あっさりしていました。そんな態度だったので、迷いなくスパッと転職することが決断できました。
同業他社へ転職を検討している方へアドバイスですが、自分の決めたこと、転職先に自分にとってメリットがあるなら迷わず転職するべきです。
会社はあなた1人いなくなっても痛くもかゆくもないです。代わりはいくらでもいるんですから、やめる会社のことは気にせず、思い切って転職することをお勧めします。夜勤の仕事がない分、生活リズムが整い充実した生活を送れています。転職はお勧めです。
思い切って転職してよかった
K・K(30歳)
私は教育業界で働いており、転職前も同業の他社で働いていました。転職したのは26の時で4年前、新卒で就職してからこの業界で働き始めましたが、思っていた以上に保護者様との対応に追われてしまい、子どもたちと触れ合う機会が少なくなってしまったことに不満を覚えて転職を決めました。
もともと子供が好きでこの業界を選んだので、子供との触れ合いも多い同業他社を研究しました。転職の旨を前の会社に伝えたところ、意外にも応援してくださり非常に安心しました。
ただ、やめる前に引き継ぎだけはしっかりするようにとのお言葉をいただきました。こうして転職して4年たちます。
同業他社に転職を考えている方はとても勇気のいる事だとは思いますが、思い切って決断することで自分の将来をよりよくできるなら、早く決断したほうがいいことをアドバイスしたいです。
転職理由を認めてくれた
moko(26歳)
働いている会社の業種は接客業で、同業他社へ転職したのは今から2年半前です。
転職しようと思った理由は、年収が少しでも良くなるようにという事と、同じ接客業でもアパレルのような、べったりと一人のお客様にくっついて接客をするタイプの接客業は私には合わないと思い、お客様に聞かれたり必要な時に案内できたりする接客業のほうが向いているのではと思い、それらが理由で転職をすることを決意しました。
転職することを伝えたときは、2年勤めた会社でしたので、最初は何でやめてしまうのかと聞かれましたが、理由をそのまま話すとわかりましたと認めてくれました。
これから同業他社へ行こうとされている方は、新しい会社でも経験がある分即戦力になれると思います。ただ、場合によっては以前の経験が邪魔をしてしまうこともあるので、柔軟に対応できるようにした方が良いと思います。
自分を信じて
mk(33歳)
私はアパレル小売業で販売をしています。前職では上司や周りのスタッフにも恵まれており、毎日仕事にやりがいを感じて楽しく働いていたのですが、ブランドの閉鎖が決まってしまいました。
全員他の事業部へ異動できるとのことでしたが、私自身がやりたいことと、異動先のブランドで求められることにずれを感じたため、入社4年目のときに同業他社へ転職することを決意しました。
上司たちに辞める旨を伝えたときは、辞めないでほしいと思っていると引き止めてくださいましたが、私が仕事をするにあたって何を大事にしたいのか、どうなりたいのかをしっかり聴いてくださって、最終的には戻ってきたくなったらいつでも帰ってきていいから、修行のつもりで頑張っておいでと快く背中を押していただくことができました、
確固たる理由があって、同業他社へ転職したいと考えている方は、自分を信じてどんどん動いてみることをおすすめします。
転職で後悔することはない
orin(24歳)
新卒でブライダル業界に入りましたが、あまりにも過酷な労働内容だったので、入社して1年で転職をしました。しかし、仕事自体は好きだったのと、新卒からの1年で学んできたこと、身につけたスキルを少しでも活かしたいという思いから、同業他社に絞って検討しました。
最初に入った会社は規模が小さく、福利厚生も充実していなかったので、次は大きい会社に入りたいと決めていました。
転職先が決まっても、前職の方たちには何も伝えませんでした。ですが、業界自体噂がまわりやすいので、いずれかは知れ渡るのかと思っていました。
同業他社への転職を迷っている方へ、ひとつだけアドバイスをするのであれば、転職をして後悔することはありません。新しい環境で今まで培ってきたことを発揮できれば、楽しいことが増えます。どうか勇気を持って転職してみてください。
転職は縁
きら(62歳)
小さなシステム開発の会社に勤務し、ある大手銀行のシステム開発に孫請け会社として従事しているときでした。元々社長との関係がうまく行っていなくて、1年ほど前から同業他社へ転職を考えていましたが、ある日「もうこれ以上我慢できない」ということがあり、その会社を退職してしまいました。
開発中の仕事は途中だったので、とりあえず個人で契約して仕事を継続しながら、転職活動をしていました。
そんなある日、銀行のシステム子会社から「まだ決まっていなければ、ウチに来ないか?」という誘いを受け、お願いしました。
常に全力で手を抜かず、一所懸命仕事をしていれば、同業他社で必ず見ていてくれる人はいます。認めてくれる人はいます。そういう人がきっと救いの手を差し伸べてくれます。転職も縁です。
給与アップを目指して
中年オヤジ(50歳)
医療機関で働いています。2003年に同業他社へ転職をしました。給与が規定で決まっており残業も望めない状況でしたので、年収ベースでアップできるところへ転職したいと思ったからです。
退職を考えていた2ヶ月前に転職先から内定をいただいていたのですが、以前に同じ職場の方が同業他社へ転職した際、もうよその人間だからのような冷たい対応をされていたのを思い出し、会社への申し出は、終業規定にある最短30日前にすることにしました。
勤めている会社や上司は、同業他社へ行く人間をあまり快くは思わないものです。しかし、人を採用して育てることは時間や経費がかかるので、仕方ないことなのかもしれません。
同業他社へ転職をされる方は、そういった点を踏まえ、転職先では勤め先の悪口や不満は言わず、また、退職する会社へも育ててもらった感謝の気持ちを持っていた方が気持ちの良い転職となります。
転職は自分の身を守る
まほうびん男(43歳)
現在家電量販店で販売員として勤務しています。今の会社に転職してもうすぐ10年たとうとしています。大学を卒業後すぐに家電量販店に就職をして、今から10年前に現在の会社へ転職しました。
家電量販店から家電量販店への同業他社への転職でした。きっかけは、前の会社が少しずつ倒産の兆しが見えてきたことでした。まずはボーナスがなくなり、毎月の給料もカット。カット率も年々増えていきました。
給料がカットになって最初の頃は、まあすぐに元の給料に戻るだろうと思っていたのですが、二度と戻る事はなかったです。本当にこの会社だめなのかなと思って、ついに前の会社へ辞表を出しました。
会社側はあまり反応も無く、すんなりと辞めさせてくれました。たぶん、会社としてはかなりおかしくなってしまっていたのでしょう。その後1年くらいたったときに、前の会社は倒産。結果として良いときに転職できたと思いました。
会社の為に働くというのも大事ですが、駄目だと思ったら見切りをつけて、すぐに同業他社へ転職することは悪いことではない、自分の身を守ることだと思いました。
家庭の事情が無難
のんのん(39歳)
過去に介護施設で勤務していたことがありましたが、今から14年前に別の同業他社の介護施設に転職しました。
理由は2つあり、1つは勤務状況があまりにも過酷だったことから体が持たないと思ったこと、もう1つは結婚をすることが決まっていたものの、婚約した相手は勤務先から車で約1時間半のところに住んでいて結婚して以降はそちらで住むことになっていたため、通勤することが不可能だと思ったからです。
前の職場へは婚約して相手の実家で同居しなければいけなくなったことを理由に転職を願い出たことから、やむを得ないとすぐに納得され、退職を了承されました。
転職する際に前の職場へ理由を伝えなければいけないこともあるかもしれませんが、家庭の事情で長時間勤務が難しいとか、あるいは結婚を予定しているなど、前の職場に十分理解を得られるような理由を伝えるのが無難だと思っています。
同業他社へ転職する際に大事なのは理由をはっきりさせること
今回寄せられた体験談を見ると分かるように、同業他社への転職理由には様々なものがあります。同業他社への転職を成功させるためには、転職したい理由を曖昧にせず、はっきりさせることです。
今いる職場で転職したい旨を話した時、場合によっては引き止められることもあるかもしれませんが、明確な理由があり転職の意志が固ければ、会社側もわかってくれるでしょう。
転職先が「同業他社」という点については、隠した人と正直に言った人両方がいました。転職先を聞かれたら話さなければならないでしょうし、聞かれなければ自ら言う必要はないのかもしれません。ケースバイケースです。
同業他社への転職を検討している人は、ここで紹介した体験談を参考に納得のいく転職ができるようにしてください。