仕事辞めたいと新卒者が思う理由から考える4つの対処の仕方
ここでは「新卒で仕事を辞めたいと思った時の理由と対処法」を紹介します。新卒で半年と経たずに離職する方が増えています。最近では1ヶ月も経たずに仕事を辞める方もいます。彼らは何故辞めたいと思ってしまうのかその理由と、辞めたいと思ってしまった時の対処法をお教えします。
仕事辞めたいと思った新卒者はその理由を確認してみる
やる気満々で入社したフレッシュな新卒者が入社半年と経たずに辞めてしまう事例が増えています。新卒で「仕事辞めたい」となるのは甘えだ!というベテラン社員の皆さんもいると思いますが、新卒者にも彼らなりの考えがあるのです。何故、彼らはそんなにも早く「仕事辞めたい」と思うのでしょうか。その理由をお教えします。
1.仕事についていけなくなった
残業ばかりの長時間労働、本来あるはずの休日もなく土日出勤が当たり前、にもかかわらず労働量に見合った給料がもらえない…達成感も満足感も得られず、ただ身体だけが壊れていくのに耐えられなくなり、新卒者は入社後間もなく「仕事辞めたい」と思うようになり離職を決意します。様々ある職種の中でも特に介護職に就いた新卒者は仕事量に対して低すぎる賃金に嘆き、辞めたいと思う人が続出するようです。
2.職場の人間関係が辛い
「上司とそりが合わない」「職場の人間関係が煩わしい」など人間関係を苦にして早々に退職を決意する新卒者も居ます。実際、この理由で辞める新卒者が一番多いです。学生時代に比べ、社会人は甘えが通用しません。
遅刻やちょっとした仕事のミスなどで上司にきつく怒られることも多々あるでしょう。社会に出るということはたくさんの価値観の違う人たちと出会うということですから当然気が合わない相手も居るでしょう。頭では分かっていても、どうしても認められなくて仕事場に行くのが憂鬱になっていき、「仕事辞めたい!」と思うのです。
3.仕事への理想と現実のギャップに耐え切れなくなった
新卒者であれば誰でも仕事に夢や理想を見るものです。入社する前は華やかで輝いて見えた職場が、いざ入社してみると一日中デスクに座って地味な事務作業ばかり、そんな現実が辛くて、耐え切れず「仕事辞めたい」となるパターンです。
入社前に抱いていたイメージと実際の業務内容が違いすぎた場合に「こんなはずじゃなかった…」と落ち込んで仕事を辞めたいと思ってしまうのです。理想が高ければ高いほど、現実とのギャップに苦しみます。
4.燃え尽き症候群で「仕事辞めたい」と感じる
バーンアウトとも言われる状態で、就活を一生懸命頑張りすぎたことによる燃え尽き症候群です。これが原因で辞める新卒者も最近増えてきました。就活中は「内定」という目標に向かって一心不乱に頑張ってきたのですが、内定が決まって就職した途端、次の目標を見い出せず、何に対しても無気力になってしまうのです。
そのためせっかく入社した会社も何のために入社したのか分からなくなり、あっさりと辞めてしまいます。入社早々辞めてしまう新卒者の多くは上記のような理由で「辞めたい」と思い、実際に行動に移してしまいます。
彼らにはゆとり世代という共通点があり、価値観が多様化している分だけ、忍耐力が低下しています。一昔前のような体育会系のノリで精神論を説いたとしても彼らの心には届きません。
仕事を辞めたいと思った新卒社ができる対処の仕方は4つ
「仕事辞めたい!」と思った時、テレビドラマのように勢いで辞めるのはあまりオススメしません。今すぐ辞めたいと思っても退職する1か月前もしくは3か月前に退職する意思を上司に伝えなくてはいけません。
その前に今一度4つの対処法を試してみませんか。これをやってみても辞めたい気持ちが変わらず、より明確になった場合は退職に向けて動き出せばいいですし、反対に思い直すきっかけになった場合は、現在の職場でもう一度頑張ってみましょう。
1.仕事を辞めた後の見通しが立っているかよく考える
「仕事辞めたい」という気持ちが先行している場合、その先の見通しが立っていないのなら退職は思いとどまったほうが良いでしょう。感情の赴くままに動くのは簡単ですがその分、リスクが伴います。
もし退職後なかなか次の仕事が見つからなければ、その間どうやって食い繋いでいくのか分からなくなってしまいます。辞めた後のビジョンがしっかり出来ていてどうしても現在の職場で働き続けるのが難しいと感じている人は行動に移しましょう。
2.仕事を辞めたい理由を紙に書き出してみる
仕事を辞めたくなった時は、何故辞めたいと思うのか理由を紙に書き出してみましょう。そうすることで解決の可能性があるものと、そうでないものが明確になります。「会社に魅力を感じない」「労働時間が長く体力的にきつい」などが理由の場合、対処法がないので転職するしか道はありませんが、人間関係が嫌で仕事を辞めたい場合、まだ何らかの対処法はあるはずです。
上司が嫌いなら必要最低限のこと以外話さないようにする、同僚との仲が上手くいっていない場合あえて笑顔で相手に挨拶をしてみるなどです。仕事自体は気に入っているのに人間関係を苦にして離職してしまうのはもったいないです。
ですが、どうしても我慢できない場合は転職を考えるのもアリでしょう。このように理由を紙に書くことで、どの程度なら自分がまだ我慢してやっていけるのか気付くことも可能になります。
3.転職エージェントに登録する
「転職する!」と決めるわけではなくて、自分の市場価値を確かめる意味で無料の転職エージェントに登録するのもアリです。エージェントに登録するメリットとしては、これまでの自分の実績は市場でどのように評価されるのかが分かるだけでなく、自分が現在の職場を辞めたいと思った理由に正当性があるのかどうか、新しい就職先が見つかる可能性があるかどうかについて客観的で専門的な視点からアドバイスをもらうことができます。
仕事を辞めるという意思を固める前に一度第三者から客観的な評価を聞き、本当に辞めるべきなのか自分と向き合って考えてみましょう。
4.とりあえず休日にしっかり休んでみる
仕事を辞めたいと思う時は大抵心身ともに疲労が溜まっている時です。新入社員は最初の半年間有給がありませんから会社が決めている休日にしっかりと身体を休めましょう。休日ですからどう使うかはあなたの自由。丸一日寝て過ごしても構わないのです。
ゆっくり休むことで荒んだ心が癒えましょう。しっかり休養を取って、心身が元気になってからもう一度仕事を辞めるべきか考えてみてください。休んだことで心と体がリセットされ、「もう少し頑張ってみよう」と思えるかもしれません。
仕事辞めたいと思った新卒者は一度立ち止まってじっくり考えよう
新卒の人は初めて社会に出たからこそ、様々なことに挫けそうになる時がたくさんあると思います。そして、「仕事辞めたいな」と思ってしまうのではないでしょうか。でもそんな時は、一人で抱え込まないでください。
家族や友人に愚痴を零すのも、頼れる先輩に相談するのも良いと思います。話すことでスッキリして前に進めることもあります。仕事辞めたいと思った時は一度立ち止まって、本当に辞めるべきか否かをじっくり考えてみましょう。