自分磨き

スネップとニートの違いと脱出方法

皆さんはスネップという言葉をご存知ですか?!ニートと勘違いされてしまい易いスネップ、実はそれ以上に抜け出すことが困難な状況下におかれている人たちのことです。無職で交友関係を持たない人が新たに社会に出るにはどうすればいいのでしょうか。

「スネップ」は誰でも陥る可能性がある

就職難が続く中、働かずにゴロゴロと生活するニートが急増しました。仕事をせずに親のスネをかじるニートたち、しかしここへ来て新たなタイプの無職者が出てきてしまったのです。

それが今回ご紹介する「スネップ」です。「スネップ」とは和製英語で“solitary non-employed persons”、孤立無業者のことを指します。ニートよりも深刻な問題をかかえるスネップの心の闇、彼らはどのような問題を抱えて生きているのでしょうか。

スネップとニートの大きな違いは3つ

一見「ニートと一緒ではないのか?!」と思ってしまいますが、スネップとニートにはいくつかの大きな違いがあるのです。

1.スネップは年齢層が高い

ニートは34歳以下と定義されていますが、スネップは59歳以下と年齢層が高くなるのが特徴的です。

2.友人がいない

スネップの人たちはプライベートで交流できる友人知人がおらず、家族以外にコミュニケーションを取る相手がいない世間から孤立してしまった人たちなのです。親に面倒を見てもらいながら楽しく遊び歩くニートたちとは違い、外の世界との繋がりが切れてしまったスネップはニートよりも社会に復帰する可能性が難しいのかもしれません。

3.元々仕事をしていて辞めている

スネップの人たちは元々何らかの仕事をしていた人が多く、あらゆる理由で仕事を続けられなくなり辞めてしまった過去があります。仕事の経験が無い若い世代のニートよりも年齢が高く経験も多少あるため、一度スネップになってしまうと精神的な問題が理由となり社会に出ることや、人との接触が出来なくなってしまうのです。

ではスネップになってしまった人たちが、新たに職について社会に出て行くことはできるのでしょうか。ここでは無職で独身、社会から孤立してしまったスネップの人たちが心の闇から脱出する方法をご紹介します。

スネップから抜け出すためのカギは、心の傷を埋めること?!

スネップは若い世代で友達や仲間もいるニートと違い、より社会に出て行くのが難しいタイプの人たちだということが分かります。ではスネップから抜け出すためには一体どのような方法があるのでしょうか。ここではスネップの特徴でもある「独身」「無職」「孤立」の3大要素を埋めていく方法をご紹介します。

1.人と接する仕事がすべてじゃない!ネットを有効活用させよう

スネップは人との交流ができなくなってしまっています。その理由は人様々ですが、やはり一定の年齢を超えた大人が仕事をしないで無職でいるのは厳しい世の中です。今は一緒にいてくれる家族もいつまで自分の面倒を見てくれるかは分かりません。

そこでスネップの人たちにおすすめしたいのが、「人と接する仕事だけがすべでじゃない」ということです。インターネットが普及した昨今、パソコンひとつで働くことができる世の中になりました。もちろん自分を奮い立たせて家の外に出ていくことも時には大切です。

しかし自分の心の傷を増やしてまで無理に人と直に接する仕事を選ぶ必要はないのです。最初はお小遣い程度でもいいのでインターネットを使った仕事をしてみたり、在宅ワークなどをするのもいいかもしれません。どんなに小さなことでも仕事に変わりはないのです。

自分の気持ちが決して無理をしない働き方を見つけて、まずは「働く」という行動に一歩足を踏み出してみましょう。

2.友人はいくつになっても作ることができる!趣味を見つけよう

スネップが抱える大きな問題点、それが「友人関係を持てない」ということです。確かに疎遠になってしまった旧友や同僚に連絡を取って自分の今の状況を話すことはとっても勇気がいることです。場合によっては傷ついてしまうかもしれません。

しかし過去の友人だけがすべてではありません。いくつになっても新しい友達を作ることは可能であり、スネップという状況は決して今の時代珍しいことではないからです。新しく出会った人とならば、自分の過去を見せずに真っ白な状態から関係を始めることができるでしょう。

そんな新しい出会いを得るためには、自分が没頭できる趣味を見つけることです。将来的に役に立つものから、体を動かすスポーツ系、手に技術をつけるアート的なものも楽しいかもしれません。

お昼間の時間には公民館やカルチャーセンターであらゆる世代の人たちが趣味を楽しんでいます。もちろんスネップの人も通っているので、気負わずに趣味を通して人と交流関係を持つことができるのです。

過去の友人関係に縛られていないで、新しい出会いを見つけることもスネップから抜け出せる第一歩になるのです。

3.自分のためではなく誰かのために!ボランティアのススメ

スネップが抱える心の闇、それは自分に対する劣等感や孤独感です。それは年齢が高くなるほど強くなり、もはや自分のためには生きる気力が湧かなくなってしまう原因となっています。

そこでおすすめしたいのが、「考え方の変換」です。自分のためには頑張れなくても、人のためならどうでしょうか?!人は誰かの役に立つと感じた時に眠っていた力が目を覚ますのです。そんな強い気持ちを奮い起こしてくるのがボランティア活動です。

もちろん自分が暮らしている町内会のボランティアに参加するのは辛いかもしれません。しかし世の中にはあらゆる種類ボランティア活動が存在し、都会や田舎など様々な場所を選ぶことが可能です。

誰かのためになるボランティア活動は自分へ自信や人からの正当な評価、なによりも人に対する信頼が生まれます。自分のためではないボランティア活動が、結果的に自分を変える生き方へとなるのです。

スネップになっても焦らないで!自分のペースで生きて行こう

スネップは誰もが陥ってしまう現代病です。スネップの3大要素である「無職」「独身」「孤立」が揃ってしまうとますます内に籠ってしまいます。しかしここで焦ったり無理をする必要はありません。自分のペースに合った解消法を見つけて心の闇から一歩ずつ外に出ていくことが大切なのです。