お祈りメールの返信例文とマナー!こんな時は必要?不要?

不採用を知らせる「お祈りメール」を、くやし紛れに返信もせず削除していませんか?実はお祈りメールには、返信した方がいい場合と返信しない方がいい場合があるんです。どんな時に返信すべきなのか、例文を交えて返信マナーをご紹介します。

お祈りメールの返信例文とマナー!こんな時は必要?不要?

お祈りメールは返信するもの?それとも返信しないもの?

単なる不採用の通知なのに、「・・・ますますのご活躍をお祈りしております」と判で押したように書いてあることから、いつの間にかこのような呼び方がされるようになったのが「お祈りメール」です。お祈りメールをもらった場合、返信するのが正しいのか?それとも、返信しないのがマナーなのか?意外と知らない人は多いはず。

そこで、お祈りメールの返信について、返信しない場合とする場合の2つパターンをご紹介。今まで、送っていなかった人も送っていた人も、ここで改めて再確認して今後の参考にしてください。

お祈りメールで返信が不要なケースは筆記試験や一次面接で落ちたとき

そもそもお祈りメールとは、不採用の通知を一人ひとり電話で行う手間を省略するために送られているもの。ですから、筆記試験や一次面接などように人数が多い場合は、お祈りメールに返信しないのがマナーです。せっかく手間を省くために一斉にメール送信しているのに、それにいちいち返信されてきたら、担当者もたまったもんではありません。

面接で落ちて泣いてしまった男性

このように、早い段階での採用試験のお礼メールについては、なかったものと読み捨てて、心機一転次の就活に目を向けましょう。

お祈りメールへの返信が必要なケース1.担当者にお世話になった場合

「遅刻をしてしまった」「必要書類を忘れてしまった」など担当者に迷惑をかけた場合や、お世話になったり、親切にしてもらって個人的にお礼が言いたい場合は、返信メールを送っても問題ありません。このような場合、お祈りメールの件名に「Re:」を付けて返信するのではなく、「ありがとうございました。○○大学の○○です」などのように、本文を見なくても内容が分かる件名にしておきましょう。

握手を求めてきた男性上司

次のような例文がおすすめです。なぜ返信したのか理由を明記して、感謝の気持ちをきちんと伝えることが重要です。

株式会社△△ 人事採用担当者様

□月□日に、面接して頂いた××大学の○○と申します。
今回は、私のために心を尽くして時間を取って下さり、本当にありがとうございました。
力不足のため不採用になりましたが、今回の経験を活かして、今後も精いっぱい努力して行こうと考えております。

迅速な面接結果の送信、本当に感謝しております。
今後の貴社のご繁栄をお祈り申し上げております。

○○

お祈りメールへの返信が必要なケース2.最終面接で不採用になった場合

最終面接まで通ったのに、惜しくも不採用になってお祈りメールをもらった場合も、返信した方がいいケースだと言えます。最終面接まで行くということは、何度も会社に足を運ぶことで顔見知りになっている人もいるはず。もし、内定者が内定を断ったり、内定取り消しになったりした場合、逆転して内定の声がかかるかもしれないので、必ず返信のメールを出しておいた方がいいのです。

最終面接までいって不採用になった男性

次のような例文がおすすめです。具体的なエピソードなどを入れて、個性をアピールするような文面にしておくとよいでしょう。

株式会社△△ 人事採用担当者様

××大学の○○と申します。
先日は、貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
私の能力が至らないため、不採用の通知を頂く結果となってしまいましたが、
▽▽様のご親切な対応と、貴社の活気にあふれる空気に触れたことで、ますます入社したいという気持ちが高まりました。

今回の結果は残念なものとなりましたが、○○業界についてもより深く研究し、さらに実力をつけるため、努力してまいる所存でございます。

今回、▽▽様とお近づきになることができ、就職活動も楽しいものだと思えるようになりました。
▽▽様と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げております。

○○

お祈りメールへの返信はハガキもOK!

その会社にどうしても就職したかった、諦められないという気持ちが強い場合には、お祈りメールへの返信ではなく、はがきでお礼状を出すことも一つの手です。可能性がある以上は諦めずに自己アピールすることによって、事態が好転することも…。文字にすると気持ちがストレートに伝わるので、もし繰り上げ内定がある場合は、真っ先にお声がかかるかもしれません。

諦めきれなくて虫眼鏡で画面をみる男性

株式会社△△ 人事採用担当者様

××大学の○○と申します。
先日は、貴重な時間をいただき、本当にありがとうございました。
また、迅速な結果の通知も、本当にありがとうございました。

▽▽様のお人柄の伝わるご親切な対応と、貴社の雰囲気を直に触れたことで、私にとって、貴社がますます特別な存在に感じられるようになりました。

私の知識不足、また能力不足のため。残念ながら不採用の通知を頂くこととなりましたが、貴社への思いは、他の志願者に劣ってはいなかったと自負しております。

今後も、この経験を活かし、貴社の業界で働くことができるよう、 研究と経験を積んでいく所存でございます。

今回、▽▽様と就職活動を通じて知り合うことができ、本当に良かったです。
▽▽様と貴社のますますのご発展をお祈り申し上げております。

○○

就活で企業とメールでやり取りする時の基本マナー

お祈りメールへの返信には感謝の気持ちを忘れずに

基本的にお祈りメールには、特別な事があった場合か最終面接以外には返信しないということがお分りになりましたね。お祈りメールに返信する人は少ないことから、企業によっては意外と注意深く内容を読まれていることもあるようです。不採用になったからといって投げやりな態度にならず、心のこもった言葉をつづった返信メールを送りましょう。 そうすれば、あなたの真心に打たれた企業からの、予想外のサプライズメールが届くかもしれません。