就活を成功させるカギは面接マナーにあり!
就活を成功させるのに必ず通る道が面接で、これは時に筆記試験より重要な試験ともなるでしょう。希望する企業と初顔合わせの場である面接は誰でも緊張するものです。
面接官に好印象を与えるためには、面接時のマナーをしっかり押さえておくことが大ことです。今回は社会人として知っておきたい面接マナーをご紹介します。これから面接を受ける皆さん、ぜひ参考になさってください。
面接のマナー:面接本番に向けての下準備
面接はその人の性格や言動をテストする試験の一つです。ここでしっかりとした基本的なマナーを守ることができれば企業に良い印象をアピールすることができるでしょう。
面接本番だけではなく、面接に向けての下準備をするのもマナーです。企業側もわざわざあなたのために時間を取ってくれているですから、失礼のないようにこと前準備をしたいものです。面接当日、家を出る時から面接が始まっていると思ってください。面接本番までに気をつけたいマナーをご紹介します。
面接に着ていく服は企業からの指定がない限りはスーツを着用する
正社員の面接ならスーツ着用で決まりです。サイズの合った清潔感を感じさせる服装で面接に臨みましょう。パートやアルバイトの場合は希望する業種によって服装が変わります。デスクワークなどがメインの仕事の場合はスーツ、従業員が作業着着用の場合は綺麗目の私服でも大丈夫なことが多いです。
ただし、職場の雰囲気によっても違いますので迷った場合はスーツにしましょう。一番面接向きの服装で、どんな職種でもはずれがありません。
企業側は短時間勤務でも責任を持って働いてくれる人材が欲しいと思うものです。「正社員と違うから」と気の抜けた服装で行っては、仕事に対しての態度がいいかげんと思われてしまいます。学生時代のアルバイト面接とは違うことを肝に銘じておきましょう。
面接は見た目が大切!髪型やスーツをピシッと決める
メラビアンの法則というのをご存知でしょうか。これは人が受ける第一印象を割合で示している法則で、以下のようなものです。
- 7%は話す内容
- 38%は声の印象
- 55%は見た目の印象
この法則は、面接試験でとても有効な法則と言われています。注目する項目は見た目の印象で、初対面の人の印象は半分以上見た目で決まることになります。飲食やサービスの業界ではなおさら重要視される項目なのではないでしょうか。
面接試験当日は早めに起床することで見た目も気分もスッキリするでしょう。清潔な髪型を心がけ、スーツもピシッと決めることで面接官に好印象を与えられます。面接中はほどよい笑顔も爽やかな印象を与えるので効果的です。見た目が与える第一印象はとても重要なので覚えておいて損はありません。
身だしなみのチェックポイント
- 清潔感のある服装、ヘアスタイルか
- 女性の場合、ノーメイクや濃すぎるメイクはNG!ナチュラルメイクで好感度アップ
- 男性の場合、すっきりとしたヘアスタイルで。ひげのお手入れもしっかり!
面接会場に到着する前に、これらの身だしなみポイントをしっかりチェックをするようにしましょう。
普段のおしゃれとは違い、面接にふさわしい服装で臨むのがマナーです。面接の経験がない場合は、インターネットなどでリクルートスタイルを研究してみてください。服装は家を出る前に確認して、到着前にもう一度最終チェックを行いましょう。これで身だしなみは完璧です。
面接当日は10~15分前に会場に到着する
面接時に見られる意外と知られていないことは、面接会場への到着時間です。これは採用後に会社員として、時間をキッチリと守れるかどうかや社会人として気が利く人なのかどうかの確認を兼ねている場合が多いです。約束の到着時間よりも1時間も早く着くようでは企業側が準備にバタついてしまい気が利かない人だと印象づけられてしまいます。遅刻は論外なので遅れる場合は企業に必ず連絡しましょう。
一番無難な到着時間は面接開始10~15分前です。それは交通機関で遅れがあった場合でも取り返しがつく時間で、受付から開始までも余裕をもって望める時間だからです。
面接会場に早く着いたら近くのカフェなどで時間をつぶす
面接に遅刻するのが心配な場合は、早めに家を出発して会社近くのカフェなどで時間をつぶすのがいいでしょう。面接で答える内容の再確認をしたり、身だしなみの最終チェックをしたりしながら約束の時間を待てば準備も完璧です。面接会場への到着時間の心配が無くなれば、心にも余裕ができリラックスして面接試験に臨むことができます。
遅刻しそうな時は企業にすぐ電話連絡をする
時間に余裕を持って家を出発しても、交通機関の遅延や急な体調不良など何らかの理由で、面接の時間に遅刻しそうになることもあるでしょう。そういう場合は、すぐに企業へ電話連絡し、遅刻しそうな旨を伝えましょう。その際は、何分ぐらい遅れるかを忘れずに伝えるようにしてください。
敬語が苦手なら「です」「ます」を日頃から意識して使うようにする
身だしなみや面接会場への到着時間に気をつけるのはもちろんですが、面接本番に向けての下準備として、言葉遣い、敬語の使い方も確認しておきましょう。敬語は普段使い慣れていないため、使い方がおかしくなったり丁寧になりすぎたりする可能性があります。日頃から「です・ます調」で話すことを意識しましょう。特に接客業を希望している場合、敬語が使えないと、面接官にマイナス印象を与えてしまうかもしれないので要注意です。
言葉遣いに自信がある人もない人も、面接準備として敬語の正しい使い方を再度チェックすることをおすすめします。緊張して変な敬語を使いそうだと不安な場合は、最低限の敬語マナーとして「です」「ます」で話すように気をつけてみてください。
面接のマナー:本番で守りたいことを4つのシーン別に確認しよう
面接ではドアの開け方など色々と細かいマナーがあります。基本的なことを知り、しっかり練習して本番に臨みましょう。ここでは4つのシーン別に分けてご説明します。
シーン1.待合室での過ごし方は落ち着いて待つ
面接前は待合室に通されると思いますが、ここでも過ごし方のマナーがあります。
- 落ち着きなく動き回るのはNG!落ち着いて座って待つ
- スマホで遊んでいるのは論外!電源は切っておくこと
面接官によっては待合室での態度を重視する場合があります。それは本当のあなたの姿をチェックするためです。「まだ面接じゃないから」と気が緩んで自分の本来の姿が出やすいですが「もう見られている」という意識を持って過ごすようにしましょう。
シーン2.面接会場へ入室する時は面接官の指示をよく聞く
ドアを開けて入るのにもマナーがありますので、しっかり確認してできるようにしましょう。入室の流れは以下の通りです。
- 2回ノックし「どうぞ」と言われてからドアを開ける
- 開けたままで面接官に向かって「失礼します」とお辞儀をする
- 後ろを振り返ってドアを閉める
- 椅子の左側まで進む
- 「○○です。よろしくお願いします」と言ってから一礼する
- 面接官から座ってよいとの指示がでてから椅子に腰かける
- 荷物があれば足元に置く
よくあるマナー違反は「どうぞ」と言われる前にドアを開けてしまうこと、「おかけください」と言われる前に座ってしまうことです。「相手の話を聞かない」というマイナス印象を与えてしまいますので、指示があってから動くことを肝に銘じておきましょう。
シーン3.面接中は感謝の気持ちを持って対応する
面接本番では、面接官に好印象を与えるようなマナーを心がけたいですね。視線や姿勢など、少し気をつけるだけで印象がぐっと上がります。
- 視線は相手の方を見る。きょろきょろするのはNG
- 座り方に気をつける
- 聞こえやすい声のトーン、大きさで話す。
- 自分のことばかり話しすぎない
人間はその時の気持ちが態度に表れるものです。「自分のためにわざわざ面接してもらっている」という感謝の気持ちを持って面接に臨みましょう。
笑顔でいることを心掛ける
面接では緊張してしまい、どうしても表情がこわばってしまう人も多いでしょう。もちろん企業面接は、応募者の言動から「この人を採用するかどうか」面接官に審査される場ですが、人と人との対話の時間でもあることを忘れないようにしましょう。
緊張している中でも、できるだけ笑顔でいることを心掛けましょう。笑顔になると自然と緊張も和らぎ、かつ面接官にも好印象を与えられるので一石二鳥です。
面接の受け答えは面接官のペースに合わせる
人と会話をする時に、話しやすい人とそうでない人がいます。それは、お互いの会話の間や空気感が合うか合わないかにより決まってきます。この空気感をうまく感じることができれば採用率が大きくアップするでしょう。
具体的にはどうすれば良いのかというと、面接官との会話のペースを合わせるようにしましょう。心理学ではミラーリングと言われる方法で、相手の仕草や空気感を合わせることで自分と似ていると印象付けることができます。なるべくテンポ良く面接官と受け答えすることを心がけると良いイメージを与えることができるでしょう。
早口厳禁!余裕を持ってしっかりとした返答を心掛ける
早口な方やせっかちな方は注意することがあります。面接中の受け答えは早口で喋ることはやめましょう。早口で喋ると相手に、余裕のない人だと思われ自己中心的で協調性がない悪い印象を与えてしまいます。相手の質問の最中に食い気味で回答するのも悪い印象しか残らないでしょう。
余裕をもってどっしりと構えて回答することが面接時にもっとも良いイメージを与える方法と言えます。 自己満足な自己PRもNG!長々とした自己PRも良い印象を与えません。
自己PRは自分のことを面接官に相手に伝える機会なので長い文章を暗記して話す方も多いですが、あまり長いと話が脱線するケースがあり、気持ちも伝わりにくいため、結局何を言いたいのか伝わらない場合があります。
相手に伝わらなければ当然アピールにはならないので全く意味の無いものになってしまうので出来るだけは要点を絞って簡潔に答えましょう。
シーン4.面接会場を退室する時も気を抜かない
面接が終わってほっとするせいか、失敗しがちなのが退室時です。礼儀正しく締めくくり、採用につなげられるようにしたいものです。退出時のマナーを見てみましょう。
- 「以上で終わりです」と言われたら席を立ち「ありがとうございました」とお辞儀をする
- ドアの方に歩き面接官に振り返って「失礼します」とお辞儀をする
- ドアを開けて部屋の外に出る
面接が終わった解放感からか、廊下に出たとたんに「終わったー!」と言ってしまう人がいます。その声は面接官に聞こえているので、笑われているかもしれません。会社の外に出るまでは緊張を保つことを忘れず、外に出てから解放感を味わってください。
シーン5.面接後のお礼はメールでライバルに差をつける
面接後に企業に対しお礼を述べることは、とても良い印象を与えます。面接を受けた人の1割程度しかお礼はしないと言われているので、ここでしっかりお礼を伝えれば他のライバルと差をつけることができます。
お礼の手段は電話や手紙などの方法がありますが、ここはスマートにメールでお礼をしましょう。企業にとっても電話は時間が取られる、手紙は少し重たく感じるケースもあるので時間を気にせず確認できるメールが一番効率的な方法です。
内容は長く書けば良いものではなくて、相手に伝えたい文章を簡潔に書くことが重要です。そうすることによって、気遣いや心遣いなども表現することができるでしょう。
応募した全ての企業にお礼をするというのは時間的にも難しいことがあるので、第一志望のここぞという企業にはしておくと良いのではないでしょうか。
面接のマナー:その他
面接室への入退出や面接中の話し方・聞き方マナーだけではなく、他にもいくつか気をつけるべきことがあります。企業面接を受ける際のマナーとして、次のこともしっかり覚えておきましょう。
- 採用担当者の名前をきちんと確認しておく
- 必要書類の入った封筒はカバンの取り出しやすいところに入れておく
少しの心掛けで、慌てず落ち着いて面接を受けることができます。大切な面接の場で失敗した……ということがないように、細かな部分のマナーにまで気を配るようにしましょう。
面接マナーの有無は転職者選考の基準にもなる
新卒者に限らず、転職者にとっても面接マナーは重要です。面接マナーは、基本的なビジネスマナーとも言えるでしょう。多くの企業では新卒や向けのビジネスマナー研修を行いますが、転職してきた人にはビジネス研修が行われないことがほとんどです。
そのため、企業は面接マナーの有無を見て、中途採用をするかどうかの基準にしているのです。面接のマナーがなっていなければ、基本的なビジネスマナーを知らないと思われてしまいます。転職を希望している人も、今一度面接のマナーをしっかりチェックするようにしましょう。
面接マナーをきっちり守って就活を成功に導こう
就活の面接は、第一印象がものを言うことは間違いありません。基本的な面接マナーをしっかりと守っていれば、おのずと企業の採用担当者にも良い印象をもってもらえるはずなので、日頃から面接の練習は欠かさないようにしてください。失礼のない面接マナーを身につければ、就活を成功に導くことができるでしょう。