転職で女性がベストな働き方を見つけるには
女性の転職活動は男性より難しい傾向にあります。 それは何故かと言うと女性は結婚や出産や育児などで退職のリスクがあるからです。
企業は人材を雇うのに多くのお金が必要になります。やっと会社の中核として活躍し始めた時期に退職されると企業側も大きな損失になるのです。 しかし近年女性の役職者が増加傾向で、女性の価値が高まっています。 転職でキャリアアップを狙う方や自分に合った働き方をお探しの方必見の転職活動の方法を紹介します。
Point1 自分自身を見つめ直して転職活動をスムーズに!
転職活動を始める前に何故転職するのかを考えましょう。現状の不満や、自分が何を目指して何をしたいのか、自分の思ったままを紙に書いて再確認しましょう。
不満点や現状満足していない点を全て書き出しテーマ毎に整理します。
例えば
- 仕事内容の不満点
- 人間関係の不満点
- 賃金や労働環境の不満点
など、できる限り書き出しましょう。
そうする事で自分の本音が見えてきて、自分がこの先どうしたいかがわかってきます。転職先の企業を選択する基準もここで解ってくるのでスムーズに転職活動に取り組む事ができるでしょう。
Point2 転職やキャリアアップの計画を相談しよう!
最近インターネットでは女性専門の求人サイトや転職サイトが増えてきたので仕事を探しやすい環境になったと言えるでしょう。
しかし、自分のやりたい事や、今後のキャリアアップの計画がまだわからない方も多いでしょう。 そのような時はキャリアアップのカウンセリングや女性向けのセミナー、合同説明会などに参加して自分探しをしてみるのも良いでしょう。特にカウンセリングの相談員は転職のプロなので親身になって的確なアドバイスをしてくれます。
このような転職に関するセミナーや説明会はインターネットの転職サイトに日程が掲載されています。各地域のハローワーク開催の情報がある可能性があるので転職やキャリアアップに不安がある方は参加してみては如何でしょうか。
Point3 自分に最適な資格を選択!
自分の転職の目的やキャリアアップが見えてきたら、その仕事に向けた資格を取得すると更に転職がしやすくなるでしょう。
例えばキャリアアップが目的であれば、需要の高い難関資格に挑戦するのも良いでしょう。 育児や介護などで時間を有効に使う働き方を希望するのであれば、ある程度融通が利きやすい医療系などの事務系の資格を取得すると転職活動も有利に働きます。
また、カラーコーディネーターやインテリアコーディネーター、ネイリストなど独立を目指せる資格をとって活躍の場を広げるのも一つの方法です。
資格は取得すれば取得するほど転職には有利になるので転職活動の強い味方となるでしょう。
Point4 女性が強い業界を目指す!
現在フリーターや派遣社員の方で、正社員を目指す為に転職したいと考えている方は女性が強い業界に転職するのをオススメします。
たとえば女性誌などの出版業界や小売業界などは、女性のほうが活躍の場があり重用される傾向があります。そのような職場は結婚、出産、育児など理解のある企業も多いので手当てや休暇もしっかりしています。
職場環境も境遇が同じ方が多いのでプライベートでも相談し合える方に出会えるでしょう。
また、休職後の職場復帰もしやすい為、家庭との両立を考えている女性は転職先の候補として考えてみても良いのではないでしょうか。
Point5 不採用でも諦めない事が転職を成功させる!
婚約や結婚準備を機に転職をする女性も多いでしょう。 その場合の転職活動はどのようにすれば良いのでしょうか。
企業は出産や育児などで仕事を辞めてられてしまうのを懸念しているので、面接で正直に話してしまうとどうしてもネガティブな印象になってしまいます。 結婚後も仕事を続けたい、キャリアアップしたいという事を前面に押し出し、前向きなイメージで面接に臨む事が重要です。
家庭について理解のある企業であれば問題ないのですが、残念ながらこのような環境をあまり好まない企業もあります。 採用されなくてもタイミングが合わなかったと思い、気持ちを切り替えて転職活動をする事が大事でしょう。
Point6 育児に理解のある企業を探すこと!
シングルマザーの方の転職は企業にとってマイナスイメージを持つと考える方がいますがそれは間違いです。
今までの面接となんら変わりなく自分をアピールする事で転職活動ができます。 企業にとっては辞められるのが一番の問題なので、そのリスクが少ない場合しっかりと理解してくれます。また、面接では育児中という事を伝える事が大事ですが、シングルマザーとまで伝える必要はありません。
子供の病気や授業参観など学校行事の時も企業に伝えれば理解してもらえるでしょう。逆に育児の理解に乏しい企業だった場合はまた転職すれば良いだけの話です。家庭と仕事を両立できる優良企業が必ずあるので諦めないことが重要です。
転職成功の秘訣は?10名の女性に調査!
転職を成功させた女性から、転職活動中に大変だったことや力を入れたことについて聞いてみました。
国家資格を取得しスキルアップした転職
ぶぅぶぅ(38歳)
社会福祉士として福祉関連施設で仕事をしていましたが、給料が安く、残業も多かったので、転職を検討していました。資格を活かした仕事は続けたいと思っていましたが、同職種では待遇は大きく変わらないと思い、通信教育で可能な専門学校へ働きながら入学し、精神保健福祉士の資格を取得する事にしました。
1週間程のスクーリングもあったので、有給を取得するのに気まずい思いをしたり、20万円程学費がかかったりと大変でしたが、レポートも順調に提出でき、国家試験も合格することができました。資格取得後に仕事を退職し、失業保険をもらいながら再就職を目指しました。
社会福祉士と精神保健福祉士の資格を活かし、精神科のPSWとして給料もアップさせて再就職ができました。実務経験がある方が優先でしたが、約5年の実務経験と、2つの国家資格のおかげで満足のいく転職ができたと思います。
ただ単純に職場への不満があって辞めたのではなく、計画的に2年後を考えて専門学校へ通ったので、面接の際にも自分の考えを伝えられたと思います。
無計画に辞めてから転職すると苦労する面もあると思うので、良く調べて情報を収集し、理性的に検討する事がおすすめです。
短い面接時間の中で
める(27歳)
私が転職を考えたのは、勤めていた会社が自分の働いているエリアから事業を撤退すると知らされた時です。
転職活動中は学生の頃の就職活動とは違い、仕事と転職活動を両立させるためのスケジュール調整に苦労しました。就業後では電話や面談が難しいこともありました。その中でも時間を遣り繰りし、前向きな姿勢で取り組んで行きました。
転職活動で特に力を入れていた事は、前職での経験のリスト化と自己分析です。面接の際に前職での経験で得た強みとその裏付け、そして自己分析した結果の自分についてのアピールは、面接という短い時間で自分を知ってもらう為に必要不可欠です。これから転職活動をしようと思っている方も、今一度しっかりと自己分析を行うことでより良い面接ができると思います。
転職はやる気と本気
もち(29歳 クリエーター)
私が転職を決意した理由は、一つは今の会社にいたらスキルを育てるつもりは皆無だと感じたこと、二つ目は陰湿な人間が多く人間関係が嫌になったからです。
転職活動をするにあたり、3社の転職エージェントに登録しました。何度か担当者とやり取りをして、一番マッチするエージェントさんをメインに活用するようにしました。書類選考や面接日程などはエージェントさんが行ってくれるので、在職中でもスムーズに転職活動ができました。
エージェントさんには「この日までに100件応募してほしい」と最初の面談の時にお願いされます。自分にマッチしたり興味のある求人を探すにしても、100件は多すぎて、最後の方には「面接の練習するために応募してみるか」くらいになってしまいました。
転職活動で一番感じたのは、如何にやる気を高め本気で挑むかで転職期間が左右されるということです。「いつか転職してやる」と思っているだけでは転職はできないので、まずは行動を取ることが転職への近道です。
今年転職しました。
まゆ(25歳)
わたしが転職を決意したきっかけは前の職場の上司のセクハラです。いろんな人に相談して転職をすることに決めました。
転職活動で一番苦労したことは、一応夢見て入った会社だったので、他の仕事で何がしたいと考えたことがなかったことです。
休養時間が少しあったので、何か仕事に使えそうな資格をとったり、ずっと取っていなかった自動車免許を取りに行ったりしました。
転職活動は人それぞれいろんな理由があってすると思いますが、転職だからと小さくならずに、いろんなことを経験したと胸を張って新しい自分がやりたいことができる会社へ面接に行くのが一番です。
話とは違う労働
ちあき(24歳 ヘルパー)
私が転職したきっかけは、業務内容と現実の違いです。私は高齢者住宅に事務職として配属されたのですが、実際はヘルパーでした。ヘルパーという仕事はやってみると嫌いな職ではなかったのですが、事務職との両立が厳しいと判断し退職しました。
転職先については、せっかくヘルパーの勉強をしたので、それを生かしたいと思い介護施設を探しました。介護業界は人手不足のため、すぐに再就職をすることにしました。
転職活動で苦労したことは特にありませんでしたが、経験を生かすことはとても大事だと思います。私の場合、転職することでストレスがとても少なくなりました。今の職場環境がとてもいいわけではありませんが、いい経験だと思い頑張っています。
いろんな経験が人を成長させると私は思うので、自分を活かせるような再就職を目指してください。
子持ちでの転職
ざき(29歳 事務職)
前職は海外出張が多く時間の融通がきかず、主人の仕事の都合で引越しをすることになったことで転職を決意しました。妊婦のときに退職をし、産後幸いにも保育園に入所が決まったタイミングで転職活動を始めました。
思ったとおり子持ちということで制限は多く、自分のスキルを活かしつつ、トライしたいことを仕事にしようとすると、どうしてもこの就業時間の壁に阻まれましたが、私の中では優先順位は子供1番にしようと決めていました。
そんな中、特に気をつけたのは「書類でチャンスを逃さない」こと。 面接にこぎつけないと何も始まらないと思い、とにかく履歴書はもちろん職務経歴書のブラッシュアップに力を注ぎました。転職サイトのフォーマットを参考にしつつ、人材紹介エージェントの担当者に添削をしていただきました。結果、希望とはすこし逸れてしまったものの、今までの営業経験を活かしつつ、エクセルスキルを磨ける今の事務職の仕事に就くことができました。ありがたいことに時短もさせていただけています。
希望の条件に優先順位をつけることは、迷ったときの指標にもなりますし、どんな仕事を探すか考える上でとてもオススメです。
3度目の転職
aww(28歳)
ワンマンすぎる社長のやり方にどうしてもついていけず、理不尽な要求や残業が多すぎた事から転職を考えました。
とにかく前職を辞めたかったことで決めた転職だったので、次にやりたい事のビジョンが固まっておらず苦労しました。ただ、また同じような結果になってしまうのは避けたかったので、焦って決めるのではなく慎重に進めていく努力をしました。自分を売り込むだけではなく相手を知る努力をし、聞きづらいことや言いづらいことがあっても正直に素直に質問して答えるようにしました。
焦ることがあっても絶対に折れず、満足のいく転職先を探す方がいいと思います。自分に正直に、相手にも正直にいるのが大切だと思います。自分が長くいられる、いたいと思う就職先を探して下さい。
根回しが必要
Eriko(29歳 事務職)
前の職場の雰囲気があまりにも悪く、転職を検討し始めました。仕事の内容としてはまあまあ良かったのですが、メンタルの調子を崩しそうなぐらい暗い職場だったので、抜け出したいと思いました。
転職活動中に一番苦労したことは、ほぼ活動中の最語にあたるのですが、現職場に受かった後に前職場の部長に「辞めたい」という話をした際にキレられたことです。
その部長にはだいぶ可愛がってもらっていたので、彼の気持ちもわからないでもないですが、子供じみた人で1週間ほどシカトされてしまいました。
最終的には納得(というか了承)してくれたのですが、いくら嫌な会社だとしても事前に何かしらの根回しは必要だなと痛感しました。でないと、同じ業界内での転職は大変です。転職してもまた顔を合わせることはあるかもしれないので…。皆さんも何かしらの根回しはしておきましょう。
仕事とプライベートのバランス
もん(26歳)
就職してから丸4年が経とうとする冬に、転職をしようと思う決定的な出来事がありました。広告業界にいた私は、日々の責任ある仕事にプライベートの時間もほぼ皆無な状況で精神的にも困憊し、精神疾患となりました。その治療のタイミングで今までの私とこれからの私についてじっくり考える時間ができ、転職することにしました。
転職中に一番苦労したことは、無職中の金銭のやりくりです。転職活動をするにもお金はかかるので、いつ決定するかも希望的観測にしか過ぎないので、金銭のやりくりは一番苦労しました。
転職活動を成功させるには、一度フラットに自分について考える時間を作り、どのような生活をしていきたいのか、何択も選択肢を作るといいと思います。
現在転職活動中の女性は、今の自分をよりよくしてくれる会社を見つけてください。人の目にとらわれず、自分のペースで頑張ってください。
結婚を機に、長く働ける事務職に転職
みか子(31歳 事務職)
独身時代はハードな営業職をしていましたが、残業や出張が多く、接待などもあり、プライベートの時間は常にグッタリしていました。付き合っていた彼と結婚の話が出た時、家庭生活との両立は無理だと思い、結婚・出産しても働ける事務職に転職することにしました。
転職理由をそのまま説明したのではどこも採ってくれないと思ったので、面接の際にその会社の業務を下調べし、ポジティブな理由につなげるのが大変でした。職種は変わるものの、前職の経験を活かせるという説明ができるよう、リサーチと面接の練習に力を入れた結果、スムーズに正社員として採用してもらえました。
「どうしてもこの会社がいい!」と思って転職活動をする人は正直あまり多くないと思いますが、いかに面接相手にそう思わせるかが大事だと思います。そのためには、それぞれの会社について下調べを十分に行うことが鉄則です。