就活で話せる強みを見つけよう
就活で最もアピールしなければならないのが、自分自身の強みです。これぞという強みを是非第一志望の企業でアピールしたいところですが、一方で自分の強みがわからない、見つけ方がわからないという人は多いです。
一見自分にこれといった強みがないという方も、探し方次第でかなり強みやアピールポイントが見つけられます。この記事では、就活でアピールできる自分自身の強みを見つける方法をご紹介します。
就活の強み探しは自己分析から始める
就活でアピールする自分の強みを見つけるために、多くの人がまず行うのはやはり自己分析です。多くの就活対策本にも様々な方法が記載されていますが、ここでは短期間で自分の強みを見つけるおすすめの自己分析の方法をご紹介します。
自己分析の仕方
普段では考えていないところまで深く自分を見つめ、無意識の自分を明らかにするのが自己分析の目的です。自己分析をする際には、まず以下のことについて考えてみましょう。
- 感情が動いたときはどんな時か?(喜怒哀楽)
- モチベーションが上がったときはどんな時か?
- 一言で表すと自分はどんな人間か?
- 自分が好きなことは何か?なぜ好きなのか?
- 何をしている時が一番楽しいか?
- どんな仕事がしたいか?
簡単に、これくらい考えてみてください。答えが出てこなければ、無理に考える必要はありません。答えが出てきた人は、ここで出てきた解答をさらになぜか?と掘り下げてみましょう。
自分史の作成
自己分析が出来たら、次は自分史の作成です。自分史を作成することで、意外と簡単に自分の人生で何が起きたのかをすぐに把握することが出来ます。
自分史を作成する際のコツは、極力簡潔に書くことです。一行程度で、印象に残っているイベントや事件を書けるとベストですが、印象に残ったことが多い年は2行程度に増やしても構いません。ここで書き出した内容は、志望動機を書く際の動機付け部分に使ったり、企業選びのヒントに使ったりすることが出来ます。
自分史の作成のメリットとして、一目で自分の人生を振り返ることが出来る、客観的に自分の人生を見つめなおすといったことが挙げられます。特に自分の経験や印象に残った出来事をリストアップすることは、就職活動で企業選びから面接まで役に立ちます。
自分が経験してきたことを志望動機や自己PRに練りこむことが出来れば、より説得力のある文章を作ることが出来ます。
長所・短所を書き出してみる
自分の長所・短所を書きだしてみるのもおすすめです。特に、志望動機や就活の自己PRを書く際は自分にどんな強みがあるのかわからず苦戦するという方が多く見られます。そのため、自分で自覚している自分の長所や短所や、友達や家族から言われたことのある長所・短所を書き出すと良いでしょう。
ここで書き出した長所を見比べてみることで、自分にどんな強みがありどんなことが出来るのかといったことがわかるようになります。
一方で、書き出した短所を利用する際は少し注意が必要です。短所をそのまま就活で使うES(エントリーシート)に書いてしまうと、比較的マイナスな表現になってしまうことが多く、印象が悪くなってしまいます。そのため、考えられる限り柔らかい表現にしたり、言いかえをして出来るだけポジティブな表現にしたり、といったことでマイナスな表現を避けることが必要です。
マイナスな表現を避ける言い方をご紹介します。
- 慎重→丁寧に物事を進める
- 心配性→正確に物事を進める
- マイペース→周りに流されない
などが挙げられます。是非自分の短所をプラスに言い換えられる表現を考えてみてはいかがでしょうか。
モチベーションに影響した経験を思い出す
自分のモチベーションに影響した経験を思い出すことは、自分がどんな時にやる気が出るのか、ということがよくわかります。そのため、就活の企業選びや希望する職種を考えた際に自分にあった選択をする助けとなります。
就活で企業にアピールする自分の強みが明確になるというメリットもあります。希望する仕事内容に対しこういった点で貢献したいという言い方で、モチベーションアップにつながった経験を述べながら話をすることで強みがアピールできます。
他の人に強みを聞く
自己分析をいくつか行ってもどうしても自分の強みがよく理解できない、というケースは多々あります。そこで、自分の強みを見つけるのに最も手っ取り早い方法は「他人に聞く」ことです。
自分から見た強みと、他人から見た強みは必ずしも一致するわけではなく、逆にまったく違っていた、ということも少なくありません。そのため友人や家族、恋人に聞くとそれぞれ違った答えが返ってくることもあり、自分では思いもしなかった強みを見つけることが出来ます。
他人に自分の強みを聞く際におすすめしたいのは、短い付き合いの人と長い付き合いの人両方に自分の強みを聞いてみることです。
短い付き合いの人に強みを聞くと、会った時の印象など第一印象に近い話を聞くことが出来ます。そうすることで、一般的な人あたり、初対面の人にどう思われているかなどを知ることが出来ます。
逆に長い付き合いの人に強みを聞くと、印象などとは少し違った答えを聞くことが出来ます。「最初の印象はこうだったけど、意外とこういう所があると思った。こういう所はすごくいい所だと思う。」など、長い付き合いの人から得られる答えは非常に具体的で、思いもよらないことが多いです。
このやり方では、楽しく人と話をしながら自分の強みを見つけることが出来ます。具体的なエピソードもいくつか出てくると思いますので、話が終わった後に話の内容をメモしておくと、今後の就活の面接などで具体的なエピソードが必要となった際に活用することが出来ます。
キャリアセンターを活用する
1人で強みを見つけるのに不安があれば、大学のキャリアセンターを活用することも非常におすすめです。大学のキャリアセンターでは幅広く就活関係の相談を受け付けており、もちろん自分の強み探しを手伝ってもらうことも出来ます。
キャリアセンターに在役している職員の方々は毎年様々な就活生の悩みや相談に受け付けており、就活のスペシャリストである人が大勢います。強みを見つけるだけではなく、自分1人で解決できない問題や家族・友達に相談できないことなどがあればキャリアセンターを利用してみるといいでしょう。
就活でアピールできる強みの例文
例文:(実際に自動車メーカーの書類選考を通過した自己PRから抜粋)
私は人と話すことが好きで、決して諦めず挑戦する人間です。中学校ではサッカー部の部長を務め、コミュニケーションを大事にすることでチームをまとめ、高校ではほぼ全員が初心者であったハンドボール部に所属し、県大会出場という目標を達成しました。
私は元々あまり話すことが得意な方ではありませんでしたが、大学へ入学し一人暮らしとアルバイトを始めたことから人見知りをすることは少なくなり、人と話すことが好きになりました。そのおかげか、人懐こいねと言っていただけたこともあります。
また、人生において販売のアルバイト経験から目標を立てて、達成するまで挑戦し決して諦めないこと、そしてチームワークの大変さ、そして楽しさを学びました。
アルバイトの経験では辛く苦しいことがたくさんあり悩むことが多々ありましたが、むしろ開き直ることで目の前の課題を楽しみながらチームで解決してきました。
アルバイトの経験では営業の方との関わりが多くあったため、私は営業職に魅力を感じており、どんな仕事をする上でもチームで目標を達成した経験を活かしたいと思っています。
この例文では、マイナスな表現を極力使わず、経験から説明できる自分の強みをアピールしています。中学・高校から大学へ進学する際に短所を克服することが出来た点なども盛り込むことで、困難や問題を解決できることも間接的にアピールしています。
このように経験をいくつか盛り込むことで、より説得力のあるアピールをすることが重要です。中学や高校の話もするべきか?といった声もありますが、むしろ大学の経験のみを語るべきではありません。
本当の自分の強みは今までの生活に隠れていることが多いため、中学や高校の、さらには小学校の際などにも印象的なエピソードがあり、就活でアピールできそうな強みがあれば是非利用してみることをお勧めします。
就活でアピールしたい強みは必ず見つかる
就活で自分の強みはどこか?と聞かれた際は、誰でも戸惑ってしまうものです。もちろん誰でも簡単に強みを答えられるわけではありません。誰かに言われて初めて自分の強みに気付くことの方が多いこともあります。
自分の強みは意外と自分が当たり前だと思っていることの中に隠れていることが多いです。普段自分が当たり前だと思ってやっていることでも、他の人からしたらこんなことが出来るなんて凄い!と思われているかもしれません。そんな強みを知ることで、就活する際には企業に胸を張ってアピールできる自分の強みが必ず見つかります。