就活の最終面接は感じのいい受け答えをしよう
書類審査、一次面接、二次面接と順調に進むと、いよいよ最後の段階「最終面接」に到達します。最終面接までには多くの志願者がふるい落とされていますので、最終面接では2人~3人に1人が採用されます。
つまり、合格率は33%~50%と言えます。それだけ絞り込まれた志願者たちですので、質問の内容も取るべき対策も今までとはちょっと変わってきます。まずは、どのような質問をされるケースが多いのかから見ていきましょう。
「当社が第一希望ですか」の受け答え
企業側も、ほとんど全ての学生が複数の企業の就職試験を受けていることは把握しています。それでも必ず確かめられるのが、「本当に第一希望なのか」「内定を出したら必ず就職するのか」ということです。最終面接では、大抵の場合、質問者が経営者や役員です。志願者が熱意を持って就職を希望しているのか、見抜こうとしているのです。
第一希望なのか、必ず就職するのかを尋ねられた時は、迷いのない態度と表情で、「はい」とはっきり答えましょう。
「他の会社も受けていますよね」の受け答え
もちろん、これも暗黙の了解で複数の会社を受けていることは知っています。ですが敢えて「他の会社も受けているのですか」と尋ねるのは、自社にどの程度入りたいと思っているのかを知りたいからです。
まず業種に興味を持ったことを伝え、企業研究では分からないことを知るためにも、同業種の会社を何社か受けたことを認めましょう。そしてその上で、会社の雰囲気を知るにつれ、「この会社しかない」と思うに至ったという内容で、熱意を持ってアピールしましょう。
「私たちにメッセージを頂けますか」の受け答え
逆質問をしない場合でも、志願者からの希望を聞こうとして、このように尋ねられることがあります。この場合も、へりくだり過ぎずに、高圧的になりすぎずに、面接官である経営者や役員に向かって自信を持って返答することが必要です。
今後の企業成長を大いに期待していることを表現するために、「○○の分野で、さらに私たちを驚かせるような発展を見せてほしい」とか「私たちの生活の質を向上させるために、○○の分野での活躍を期待している」ことを伝えます。
あくまでも一消費者の立場で意見を述べた後、「私も企業活動に参加させていただけるのなら、多くの人々の期待に応える仕事を積極的に展開させたいと考えています」と抱負を伝えると好印象です。
「何か質問はありますか」の受け答え
このように逆質問を促されることは、最終面接以外でも何度か経験することになるでしょう。この場合は、絶対に「特にありません」と答えてはいけません。志願者のやる気をアピールできる最高のチャンスなのですから、有効活用するようにしましょう。
最終面接における逆質問は、役員や経営者が求める内容になっているべきです。部署や待遇等の経営者が完治しない内容ではなく、大きなプロジェクトや事業展開を絡めた内容がふさわしいでしょう。
その企業が社運をかけたプロジェクトや事業展開に着手している場合は、「○○について大きなプロジェクトが立ちあがっていると伺いました。○○に興味がある私も参加させていただくためには、何を行うことができるでしょうか」と、企業研究を深く行っていることをアピールしつつ、やる気も見せる答えがベストと言えるでしょう。
また、「○○の資格を保有していますが、御社で今後どのような資格やスキルの重要性が高まっていくかお教え願えますか」などのように答えることも良いでしょう。
最終面接で面接官がチェックするポイント
最終面接では、経営者や役員が面接に当たります。ほとんどの場合、彼らがチェックしていることは、「感じが良いか」と「やる気はあるか」だけと言っても言い過ぎではありません。自社の社員として受け入れたいかどうかだけを直感的に判断していることが多いですので、「感じの良さ」と「やる気」を分かりやすくアピールしましょう。
感じの良さとやる気をアピールするためには、
- 相手の目を見てしっかりと話す
- 語尾をはっきりとさせる
- 力強い話し方を心がける
- 大きな声で、ゆっくりと分かりやすく話す
- 笑顔で受け答えをする
- 背筋を伸ばす
簡単なことですが、これらのポイントだけでも、面接官の気持ちをしっかりと捉えることができます。明るくさわやか、かつやる気のある若者を演出しましょう。
就活の最終面接でしっかりと受け答えをして内定をもらおう
結果次第で内定をもらえるかどうかが決まる「最終面接」。この通過率3~5割の難関を突破するためには、自分自身の方向性をしっかりと確認してから出向く必要があります。ここで述べる「自分自身の方向性」とは、なぜその会社に入りたいのか、会社に入ったらどのような仕事を行いたいのか、自分ならできると思えるのはなぜなのかといった、「そもそもの志望動機」を意味します。再度、志望動機を明確にすることで方向性を定め、最終面接に臨みましょう。