まさかの内定取り消し!理由は何?
就職活動や転職活動を頑張ってようやく内定が出て入社するつもりでいたのに、突然「内定を取り消します」と連絡が来たらショックですよね。就職活動をやり直さねばなりませんし、募集のピークが過ぎていてその年の就職に間に合わない可能性もあります。
実際に内定が取り消されてしまうこともあるため他人事ではありません。もしものときのために、内定取り消しの事例について知っておきましょう。今回は内定取り消しの理由や対処法についてお伝えします。
内定取り消しの理由が自分にある場合
内定取り消しには様々な理由があるかと思います。まずは自分に理由があるために内定取り消しになるケースについてご紹介します。
学校を卒業できなかった
新卒者の内定取り消しで一番多いのが、学校を卒業できなかった場合です。卒業見込みで内定を出している以上、卒業できなければ就職もできませんよね。単位が足りなくて卒業できないということがないよう、しっかり確認しておく必要があります。
犯罪歴がある・素行が悪い
犯罪歴がある、内定後に犯罪を起こしたという場合も内定取り消しとなる可能性が高いです。また、内定後の研修などで遅刻が多いなどの素行が悪いと判断された場合も内定取り消しの理由となります。
経歴で嘘をついた
履歴書への記載や面接での受け答えで嘘の回答をしてバレた場合も内定取り消しとなります。自分をよく見せようとした結果、つい見栄を張ってしまう場合もあるようです。例えばこのような嘘が多いです。
- 大学名や職歴を偽る
- これから取る予定の資格を持っているように答える
- TOEICの点数を偽る
- やったことがないのに特技だと答える
大学名や職歴の嘘はすぐにばれてしまいます。また資格を取っていないことも取得日でばれますし、資格ありきで採用された場合は会社にとっても迷惑です。自分をよく見せようとした結果、せっかく出た内定が取り消されたらもったいないですよね。
これから仕事をする上で、嘘をつく人間は誰にも信用してもらえません。意外と社会は狭いですから軽い気持ちでついた嘘が今後の就職活動に響く可能性もあります。どんな理由があるにせよ、嘘をつくことは許されません。
健康に問題がある
健康状態が仕事をする上でふさわしくないことが分かった場合も内定取り消しとなります。病気を隠して就職活動をして後でばれたケースや、入社後の健康診断で病気が発覚し業務に支障があると判断したケースが多いようです。
企業側は健康に問題がないという前提で採用しますから、持病があるのに隠すという行為自体が不誠実です。隠していてもばれますから、嘘をつくことに何のメリットもありません。本当のことを言ったうえで医師から仕事に支障がないと証明してもらった方がよいでしょう。
健康診断で病気が分かった場合では、業務に支障が出るような病気が発覚した場合で内定取り消しになるようです。自覚症状がなくて急に病気が分かった場合はショックですが、しっかり治してから新たに就活を始めたほうがいいですね。
内定後に妊娠が分かった
女性の場合、内定が出た後に妊娠してしまった場合は内定取り消しになる率が高いです。企業側は4月から働くことを前提に採用しているわけですから、新人のうちに産休に入ってしまうのでは困ります。内定取り消しにして別の人を採用したほうが良いと考えるのが普通でしょう。
また、妊娠を内緒にして働こうとする人もいるかもしれませんが、妊娠初期に慣れない仕事をするのは心身ともに大変です。最悪の場合、流産して会社も辞めることにもなりかねません。これから就職を控えている立場として身をわきまえた行動をしましょう。
内定取り消しの理由が企業側にある場合
こちらが何にも悪くないのに企業側の都合で内定取り消しになるケースもあります。この場合は内定取り消しの理由が納得いかない場合もあるかと思います。企業側の理由で内定取り消しになるケースをご紹介します。
会社の業績が悪化した
内定が出てから会社の業績が急に悪化したため内定取り消しに至るケースです。業績が悪くなると、現在働いている従業員を解雇するよりもこれから採用する内定者を切ることが多いです。業務を拡大する予定で内定を出したけれど、経営上の都合で取りやめた場合も内定取り消しになることがあります。
内定を出したが我が社に合わないと判断した
採用の時点で「ちょっと合わない」と感じていたにもかかわらず内定を出し、後から「内定はなかったことに」と取り消されることもあるようです。募集の時点で希望者が集まらずとりあえず内定を出したなどの理由があるようですが、就活している側としてはたまったものではありませんよね。
他の志望者の方が良いと判断した
もっと良い人材がいたからとの理由で内定取り消しになるケースです。内定が出た後、断る希望者もいるため予定より多めに内定を出しておく企業もあります。辞退する人が思ったより少ないなどの理由で一方的に内定取り消しの連絡が来る場合もあります。
内定取り消しへの対策
企業側の一方的な内定取り消しにあった時に泣き寝入りしないように、事前に対策をしておくことも大事です。どのような対策が有効なのか、もし内定取り消しにあってしまった場合の対処法をご紹介します。
内定が出たという証拠を残しておく
内定が出たということを証明する書類などを残しておきましょう。内定決定が書面で送られてきた場合はそのまま証拠として残ります。問題は口頭で内定を報告された場合です。万が一、一方的に内定を取り消された時に争うにも証拠がなく、最悪の場合は「そんなこと言っていない」とも言われかねません。
こちらが不利にならないよう、電話などで内定の連絡が来た場合はお礼メールを送りましょう。「本日は内定の連絡ありがとうございました」などと日付も分かるように書いたメールを送り、保存しておきます。
その後相手側から何の連絡もなかった場合、否定も肯定もしていないので「内定の連絡はしていない」とは言えなくなります。
自分から辞めるとは絶対に言わない
会社側が内定取り消しをするのではなく、本人に内定を辞退するよう言ってくる場合もあるようです。会社側の理由なのにこちらが辞退する必要はありません。もしもそのように言われたらはっきり断ってください。
内定取り消しを納得できない場合は弁護士に相談する
内定取り消しの理由に納得できない場合は弁護士に相談するのも手です。内定も労働契約を結んだことになるので、取り消し理由が合理的でない場合には民事訴訟をするという方法もあり、実際に勝訴した判例も出ています。
裁判まで行かなくても会社と話し合いを持つなどの方法がありますし、どのような手立てがあるか知るためにも法律の専門家に相談してみるのが良いでしょう。
内定を取り消してくるような会社は諦めるのもアリ
内定取り消しの理由が納得できず会社側と争って撤回させるのもいいですが、理不尽な対応をとる企業に就職したところで明るい未来があるとは思えません。さっさと気分を切り替えて誠実な企業への就職を目指したほうが良いかもしれませんね。