転職エージェントのうまい使い方を知ろう
さらなるステップアップやキャリアアップなどを考えて転職をする時、求職者が理想の転職ができるようサポートをしてくれる存在がいると心強いものです。なかなか一人では上手くできないことも、サポートをしてくれる存在がいるとあっという間に上手くいくこともあります。
転職エージェントとは、まさに転職をあらゆる面からサポートしてくれる心強い存在です。しかし、転職サイトと同一のものと見なされることもあるため、認知度はあまり高くないと言っていいでしょう。
「理想の転職」を目指すのなら、あらかじめ転職サイトや転職エージェントについてよく調べ、より良い選択ができるように準備することが大切です。今回は、求職者が臨む理想の転職を叶えるために様々なサポートをしてくれる転職エージェントの使い方や選び方に焦点を当てていきます。
そもそも転職エージェントって何?
転職エージェントとは、専任のカウンセラーが1人1人の求職者と面談をし、現状や転職についての希望や条件などの詳細をヒアリングし、より自分の希望や理想に近い転職をサポートしてくれるところです。
転職エージェントと転職サイトとの違いは?
転職エージェントと転職サイトの違いは主に5つあります。
- 専門のキャリアカウンセラーがついてくれる
- 一般的な転職サイトには掲載されていない非公開求人を見ることができる
- 応募書類(履歴書や職務経歴書)の添削を行ってくれる
- 応募や条件交渉などを含めた企業側とのやり取りを全て行ってくれる
- 場合によっては面接対策をしてくれるところもある
これらのサービスを受けることができるという点が大きな違いとなります。基本的には、キャリアカウンセラーと二人三脚で転職をしていくというイメージを持つと良いでしょう。
転職エージェントの選び方は?
転職エージェントは大手から中小まで様々な規模のものがあります。数多くあるエージェントの中から自分に一番合う転職エージェントを見つけるポイントは3つです。
1 自分が転職したい業界や職種に特化しているかどうか
大手であれば幅広くカバーしているので、それなりの数の求人はありますが、特化をしているかと言われると断言はできません。少しでも自分の理想とする仕事を取り扱っていると思われるエージェントを選ぶようにすると納得のいく転職ができるでしょう。
2 自分の年齢層をマッチした求人があるかどうか
多くの転職エージェントは登録をしなくても求人を見ることができます。その中に自分の年齢層で応募可能なものはどのくらいあるのか調べておきましょう。登録してマッチする求人が少ない場合、理想の転職をすることが難しくなってしまいます。
3 実績があるかどうか
大手のエージェントであれば実績数はかなり多いので安心ですが、地域密着型や一定の業界・職種に特化している転職エージェントだと、実績数が少ない場合もあります。そのため、登録前にはきちんと実績について調べることが大切です。
転職エージェント登録から内定が決まるまでの流れ
転職エージェントを実際に使用する場合、どのようにしたら良いのでしょうか。ここでは転職エージェントの使い方を、実際に登録をするところから内定後までの一連の流れ、有効的な活用の仕方触れてご説明します。
登録から利用までの流れは4段階
転職エージェントの登録~利用までの流れは全部で4段階あります。
まずは、各転職エージェントの登録画面に行き、必要情報を入力します。基本的な情報はもちろんですが、経験やスキルなどを入力する欄もあります。事前情報として伝えるイメージで入力しましょう。全て入力が終わるとエージェントへの登録は完了です。
2段階目は、登録完了後に専任のキャリアカウンセラーから連絡が入り、面談日の日程調整を行います。
3段階目は、実際にキャリアカウンセラーと対面し、事前情報をもとに面談をします。この時。簡単に経歴を話せるような資料(メモ程度で可)を用意して持っていくと非常にスムーズに進みます。
4段階目には、実際に企業に応募をします。キャリアカウンセラーから提案された求人や自力で探した求人に応募をし、採用試験を受けて合否結果を待ちます。だいたい1週間以内には合否連絡がキャリアカウンセラーから入ります。応募から条件交渉まで企業との全てのやり取りをキャリアカウンセラーの方で行ってくれるので、求職者は応募書類の作成や面接対策に力を入れるようにしましょう。
利用開始から内定までの流れ
企業に応募をし、書類選考を通過、面接試験などの採用試験をすべて通過した先に内定が待っています。
応募先の企業によって選考フローは異なりますが、一般的に内定までの流れは、応募書類の提出、筆記試験や面接などを含む採用試験(数回行われる場合あり)を経てようやく内定の連絡をもらうことができます。企業から内定をもらった場合は、エージェントを通して内定通知書を受け取る場合が多いです。通知書の内容をしっかりと確認し、疑問点があれば必ずキャリアカウンセラーに聞いてください。疑問を抱えたまま内定を受諾し入社をすると、思っていたのと違うなどのギャップが生まれやすくなるので、事前に疑問は解消しておくようにしましょう。
また、中には条件面談を設定する企業もあります。これは採用試験とは別に、内定した場合の入社条件についての説明を人事から受けることを意味しています。ここでもきちんと疑問点についてはクリアにしておきましょう。あらかじめ業務上の質問がある場合は事前にキャリアカウンセラーに伝え、エージェントを通して確認するようにしましょう。
転職エージェントの上手な使い方4つのポイント
自分の理想の転職をするためには、転職エージェントを賢く使う必要があります。賢い使い方は全部で4つあります。
1 活動状況は全てキャリアカウンセラーと共有する
自分で応募している案件や他の転職エージェント経由で応募している案件など、転職活動に関わる状況を全て担当のキャリアカウンセラーと共有することで、より自分に合った効率的な選考スケジュールを組むことができます。
2 カウンセラーとの相性が悪ければ変更してもらう
担当のキャリアカウンセラーが自分とは合わないと感じた場合、思い切って担当変更を願い出るようにしましょう。求職者が一方的に我慢する必要はなく、担当変更を願い出た場合エージェント側もしっかりと対応してくれるので、理想の転職をするためには、しっかりと自分の意見や要望を伝えましょう。
3 非公開求人をチェックする
転職エージェントを利用するメリットの1つとして、転職サイトや他のエージェントでは取り扱っていない非公開求人を見ることができるというポイントがあります。積極的に探し、その都度生じた疑問点は必ずキャリアカウンセラーに伝え、解消しましょう。
4 応募企業ごとに書類作成のアドバイスを受ける
1つの書類を複数の企業で使い回すことも可能ではありますが、サービス内容の1つとして応募書類の添削も行っているので利用すると良いでしょう。応募企業によって自分のアピールポイントが異なったり、言い回しを変えた方が良い場合もあるので、より魅力的な応募書類をつくることができます。
もっと知りたい!転職エージェントの使い方Q&A
実際に転職エージェントに登録をする時、登録の仕方やサービス内容を知ることも重要ですが、ここでは求職者が本当は気になると思われる利用期間や使用料金などサービス内容以外についてご説明します。
Q1 利用期間はいつまで?
多くの転職エージェントは、あらかじめ利用期間が決まっている場合が多いです。だらだらと長期間に渡って転職活動を行うのではなく、決められた期間内にスピーディーに行うようにしましょう。大手の転職エージェントであれば利用期間は3ヶ月が多くなっています。
詳細な利用期間については、各転職エージェントのサイトを見て確認し、もし利用期間を過ぎてしまった場合は他の転職エージェントを利用すると良いでしょう。
Q2 年齢制限はある?
基本的に転職エージェントを利用する上での年齢制限を設けているところはありません。
ただし、比較的年齢層が決まっているような業界に特化しているエージェントや、あらかじめ特定の年代の求人に強いというアピールをしているエージェントもあります。そのような情報から、自分に合っているかどうか判断することをおすすめします。
Q3 転職エージェントの利用にかかる費用はどれくらい?
転職エージェントに登録する際も、求人紹介から内定までのあらゆる転職サポートにかかる費用も全て無料です。
Q4 担当者の変更は可能?
担当者の変更は可能です。人間同士のやり取りになるので、なかには性格的に合わないキャリアカウンセラーが担当につくこともあります。その場合は転職エージェントを変えるのではなく、担当者を変更してもらうよう願い出ましょう。少しでもやりにくさや不満を感じることがあれば、我慢せず素直に伝えることが理想の転職を叶える近道となります。
転職エージェントを利用するなら下調べをすることが理想の転職を叶えるカギ
転職エージェントを利用すると、早く確実に比較的労力もあまり使わずに転職することが可能です。その一方で、利用期間が短く、決断するスピードの速さが求められます。あらゆるサポートを無料で使用できるメリットはありますが、スピード感を持って進めることが苦手であれば転職エージェントを活用した転職は難しいでしょう。
もちろん、転職希望者の中には、エージェントを利用しなくても転職サイトに登録をして理想の転職を叶える人もいます。自分の性格やライフスタイルに合わせてどちらを使うのかを決めると良いでしょう。もし初めての転職活動であれば、転職の基本を学ぶという意味でエージェントを利用するとスムーズに進むのでおすすめです。