アルバイトは職歴に書いていいの?詳しく説明します
履歴書の職歴欄には正社員で働いた会社しか書けないと思っている方もいるのではないでしょうか。ではアルバイト雇用でしか働いたことがない方はどのように書けば良いのでしょうか。アルバイト経験は履歴書に書いていいのか、詳しい書き方や掛け持ちしている場合の書き方について解説します。
アルバイト経験は職歴に書いていいの?
一般的にはアルバイト経験は職歴には入りません。それは正社員や契約社員、派遣社員とは仕事の内容や責任が違うからです。理由は
- 社員の労働契約とアルバイトの労働契約の違い
が由来しているのですが、当たり前と言えば当たり前の話でしょう。また、アルバイトは学生がする労働契約として一般的には広く浸透しているため、責任のある仕事を任されない、そのため職歴には入らないと考えている方もいるようです。実際にはフリーターと言う働き方もあり、アルバイトの労働契約にもかかわらず正社員の方と変わらない仕事内容で働いている方もいます。
では社員と同じ仕事内容で働いている方であればアルバイトで働いていた方でも職歴に入るのではないか、という疑問がでてきます。正確に言うならば
- アルバイトは職歴ではないが履歴書には書いても良い
ということになります。いくら仕事内容が正社員と変わらないからといっても雇用形態はアルバイトです。契約上はあくまでもアルバイトなので職歴には入りません。しかし履歴書の職歴欄にはアルバイト経験を書いても問題ありません。何故なら
- 履歴書は自分をアピールするための書類で書式が「自由」
だからです。書式が自由なのであればアルバイト経験を書いて応募した会社に自分をPRしない手はないでしょう。会社によってはアルバイト経験が長い場合は職歴として扱ってくれることもあり、目安は1年~3年ほどです。
このように長い期間アルバイトをしている方は、立派な職歴として履歴書に書きましょう。なにより「履歴書に職歴は書かない」という思い込みはよくありません。職歴欄に何も書いてないほうが不自然で、面接官に「この人は空いた期間に何をやっていたのだろう」という悪い印象を与えかねません。職歴が無い方も履歴書にアルバイト経験を書いて自己PRに繋げましょう。
新卒の場合はアルバイト経験が短いときは書かない
新卒で就職活動をしている人も履歴書の職歴にアルバイト経験を書くことができるのでしょうか。もちろん書くことができます。しかし注意点はアルバイト経験が短い場合は書かないほうが良い、ということです。
何故かというと、アルバイト経験が短い場合は「この人はすぐに辞めるのかな」と疑問に思われてしまう可能性があるからです。そのため長いアルバイト経験のみ記載するようにしましょう。履歴書に嘘を書いてはいけない、と思う方もいるかもしれませんが就職活動を成功させるため、嘘も方便という言葉に従いましょう。
経験の長いアルバイトは必ず書きましょう。そうすることで自己PRができ、面接官との会話に繋げることもできます。
職歴欄のアルバイト経験の書き方
では履歴書の職歴欄にアルバイト経験を書くときの方法を解説します。正社員で働いていた方の書き方は
- 平成20年 4月 株式会社履歴書Do 入社
- 平成23年 9月 株式会社履歴書Do 一身上の都合により退社
このように書きます。ではアルバイトの場合の書き方を説明します。
- 平成20年 4月 株式会社履歴書Do アルバイトとして入社
- 平成23年 9月 株式会社履歴書Do 一身上の都合により退社
アルバイトの場合はこのように「~アルバイトとして入社」と書きます。このように書くと面接官もアルバイトだと判断がつきます。飲食店など複数の店舗がある場合、複数の支店がある場合などは店舗名、支店名も書きましょう。
- 平成20年 4月 株式会社履歴書Do 世田谷店 アルバイトとして入社
- 平成20年 4月 株式会社履歴書Do 木更津支店 アルバイトとして入社
会社名の後ろに「~店、~支店」と書きます。このように書くと丁寧な履歴書になり、面接官にも好印象を与えることができます。
掛け持ちでアルバイトをしている場合の書き方
掛け持ちでアルバイトをしている場合の書き方を解説します。アルバイト掛け持ちしている場合、時系列で書くと面接官に伝わり難いため、別々に分けて書きます。具体的には
- 平成20年 4月 株式会社履歴書Do 世田谷店 アルバイトとして入社
- 平成22年 4月 株式会社履歴書Do 世田谷店 一身上の都合により退社
- 平成20年 4月 株式会社RirekisyoDo 世田谷店 アルバイトとして入社
- 平成25年 4月 株式会社RirekisyoDo 世田谷店 現在に至る
この例では最初は2つのアルバイトを掛け持ちしていて、後に「株式会社履歴書Do世田谷店」を退職し、現在は「RirekisyoDo 世田谷店」のみで働いている場合の職歴の書き方です。
分けずに時系列で書いた場合、アルバイト先の会社が混ざってしまい、とても見辛い履歴書となってしまいます。掛け持ちの場合はこのように別々に分けることで、面接官に伝わりやすい履歴書になります。面接の際に「掛け持ちでアルバイトをしていました」と口添えすると、なお親切な印象を与えられるでしょう。
アルバイト経験でも履歴書に書くことで自分をアピールできる
アルバイト経験は正式な職歴ではありませんが、履歴書に書くことができます。アルバイト経験には、多くの場合、業務内容やアルバイト期間、業界・業種などが含まれます。これらの情報は、履歴書を通じて面接官に自分の経験とスキルをアピールするために非常に重要です。
履歴書に書く際には、アルバイトの業務内容や責任範囲を具体的に説明し、どのようなスキルや経験を得たかを明確に示すことが大切です。たとえば、接客業務を経験した場合は、お客様対応や問題解決能力が向上したことをアピールすることができます。
また、アルバイトの経験が多い場合は、職務経歴書に書くこともできます。職務経歴書では、過去の職務経験についてより詳細に説明することができるため、アルバイト経験を詳しく書きたい場合には有効です。
さらに、アルバイト経験が業界や業種に関連している場合、同じ業界や業種での転職において、アルバイト経験が重視されることがあります。そのため、アルバイト経験をしっかりとアピールすることで、採用に有利に働くことがあります。
最後に、履歴書に書く際には、面接官がわかりやすく読めるように親切な履歴書を心がけることが大切です。また、アルバイト経験に関する質問に備えて、自分が行った業務や得たスキルを具体的に挙げることで、面接での自己アピールにもつながります。