志望動機の書き出しで伝えたいことを上手く入れるポイントを紹介
応募書類や履歴書を書くときに悩むのは志望動機をどのように書くかですよね。
採用担当者が応募書類で一番重要視するのも志望動機。応募者の熱意や本気度が文章を通して伝わってくると採用へ大きく前進します。
作文が苦手な人も、ここで自己PRを取り入れて読んでもらえる志望動機を書き上げられるといいですね。では、どのような事から書き始めると採用担当者の心をつかむことが出来るのでしょうか。ここでは3つのポイントと事例を紹介します。
1.応募先の会社との接点から志望動機を書き始める
新卒の就活では、応募先企業から見て一番知りたいのが「どうしてウチの会社を見つけたの?」ということです。働いたことのない、もしくは短期のアルバイト経験だけな学生と自社との接点が何かを知りたいのですね。ではどういった接点をアピールすればいいのでしょうか。多くの学生と企業との接点は以下に紹介するものです。
学部や学科、ゼミの先輩が就職している
学生の場合、企業との接点で一番多いと考えられるのが「先輩が就職している」こと。実際、学校推薦や教授推薦で応募する場合は、先輩が大学に訪れて自社採用の案内をしたり、先生が先輩を学校に呼んだりすることが多いのです。OB・OG訪問で応募先企業の情報が得られることもメリットですね。
例文:薬品系メーカーへの志望動機
私は大学で学んだ化学の知識を活かし、貴社に貢献できればと考え志望いたしました。就職活動の当初、学部の先輩が就職している企業を調べ、担当教授に相談しながら進めてきました。
貴社の研究内容に興味を持ち、ゼミの先輩に連絡を取らせていただき、業務内容などをお聞きしました。
家族や知人から応募先の企業を教えてもらった
就職活動をしている事を周囲に伝えていると、家族や知人から「ここの会社で新卒採用しているよ」という情報が手に入ることがあります。もちろん新卒求人サイトなどでも掲載されている求人なのですが、膨大な数から上手く情報を入手するのは困難ですね。
人づてに知った新卒採用情報は、教えてくれた人から企業情報を聞き出すこともできるので、より詳しくその会社で働くイメージがわきます。
例文:マスコミ業界への志望動機
私は貴社を志望した理由は、マスコミ関係の仕事に興味を持ち、いくつかの企業を調べているうちに貴社の求人に目が留まったことです。
当初はマスコミ関係を中心に幅広く、都市部から地方の報道関係や広告会社を調べていましたが、父の知り合いの方から貴社が新卒採用を行っているとお聞きし、採用情報を拝見しました。
求人サイトや学校の求人情報を見て興味を持った
通常、学生と企業との接点は、新卒求人サイトや学校に来る求人情報から企業を知ることが多いでしょう。しかし、多くの求人、同じ業界、同じ職種が並んでいる中で「なぜうちの会社を選んだのか」を伝えることは難しく感じませんか?
他の学生も同じような業務内容の他社と比較検討して企業を選んでいるはずなので、そこを自分なりに掘り下げて考えてみてはいかがでしょうか。
例文:サービス業界への志望動機
私が貴社を志望した理由は、貴社の営業戦略と常にお客様の事を考え行動するという社風に共感したからです。
私は大学祭の実行委員を通して、企画と広報を担当していました。お客様に楽しんでいただくために何が必要なのかを考えるよい機会となったと自負しております。自分が就職活動する際にも「人に喜んでいただける仕事」を軸に求人情報を調べている中で、貴社の求人を拝見し興味を持ちました。
いずれの場合も志望動機の導入部で書いてあると、自社に興味を持って応募してきたことが伝わります。
実際に面接で会ってみて自社のどこに興味を持ったのか、そのきっかけは何だったのかを聞き、自社に合う人材かどうかを確かめようとするでしょう。
パート・アルバイト求人の場合は強みから接点を志望動機の書き出しにする
パート・アルバイトの場合には主に求人情報から見つけて応募することが多いと思います。ポイントは、自分がどういったことが得意で応募先とどんな接点を感じたのかを書いておくと目にとめてもらいやすくなります。
例文:ファーストフード店への志望動機
私が貴店の求人に興味をもったのは、自分が「元気な声であいさつができる」ことに自信を持っているからです。
貴店のスタッフは「笑顔であいさつする」ことをモットーにされていて、気持ちよく働くことが出来るのではないかと感じました。
応募するにあたって「おはようございます」「ありがとうございます」といった言葉をはきはきと言えるよう練習してきました。
2.自分の仕事探しの軸から志望動機を書き始める
学生が社会人となる時に「どんな社員になりたいか」「社会人としてどんな人として成長したいのか」をイメージしていることはとても大切です。
企業側も「周囲がやっているから自分も就職活動をしている」「乗り遅れないように早く内定を決めたい」など漠然とした就職活動を行っている人は採用したくありませんよね。
なぜなら「うちの会社で何事があっても乗り越えられるのか」「うちの会社で将来どうなっていたいのか考えているのか」がイメージできない人は長期的に働くとは考えにくいからです。
ですので、自分の就職活動の軸、さらに言えば自分の将来像の軸を相手企業に伝えることが重要となってきます。
例文:観光業界への志望動機
私は将来グローバル社会が推進していくと考え、言語や文化を越えた交流ができる仕事をしたいと思い貴社を志望しました。
学生時代にアメリカに留学する機会を得て、多様な国籍の留学生と親交を持ち、日本でもやがて国や文化を越えて人が行き来する時代が来るのではないかと感じました。
特に観光分野において、他国のゲストに喜んでいただくおもてなしと、日本文化の素晴らしさを伝えることの両方が実現できると考え、就職活動を行い貴社の求人に目が留まりました。
3.自分に出来ることや持っているスキルから志望動機を書き始める
パートやアルバイトの求人に応募する際には、企業側も「即戦力になるか」を見極めたいという思いがあります。応募者の強みであるとか、スキル、得意な事をアピールし、「すぐに現場で役に立てる」ことを伝える必要があります。
また、自分に不得手な分野をどのように対処するのか、または乗り越えてやっていくのかも伝えられると「やる気」や「熱意」を感じさせることが出来ます。
志望動機の書き方で一番オーソドックスな手法ですが、新卒採用や転職でも活用できるのでぜひ参考にしてください。
例文:ホームセンターへの志望動機
私は小さい頃から細かい作業や工作が得意で、自分でデジタル機器などを修理して長く使い続けてきました。貴店では工具等を扱っていてとても興味を持ち、また力仕事にも自信があるのでお役にたてるのではないかと思いました。
接客では慣れないことも多いと思いますが、先輩店員の指導に従い、一日でも早く慣れたいと考えています。
パート・アルバイトへ応募する際の履歴書について
文具店や100円均一のお店などでB5サイズのパート・アルバイト用履歴書が売っていますが、応募する際に使うのは避けましょう。
近年では履歴書と共に職務経歴書を添えて応募することが多く、職務経歴書に特に形式がないのでA4用紙にパソコンで作成することが多いと思います。
その場合、履歴書B5、職務経歴書A4だと不揃いになりますので、採用担当者が書類の取り扱いに不便を感じます。クリアファイルにまとめるのも、A4サイズバインダーに綴じるのも両方A4サイズである方が扱いやすいですよね。
志望動機の書き出しはいかに目に留まるかがポイント
志望動機の書き出しは、自己PRの中でも特に重要なポイントです。書き出しの部分が読まれるかどうかで、採用担当者の印象が大きく変わる可能性があります。
そのため、まずは応募先の会社との接点を意識して、自分がその会社に興味を持った理由を明確にすることが大切です。次に、自分が求める仕事探しの軸や自分に出来ることや持っているスキルについても述べると良いでしょう。
そして、書き出しの部分で採用担当者の興味を引くためには、冒頭の文が重要です。最初の数行で「この人はどういう人物なのか」「どのような志望動機を持っているのか」を伝えることができるような、魅力的な文を心がけることが重要です。
志望動機の書き出しは、自分自身のアピールのためにも、採用担当者にアピールするためにも非常に重要なポイントです。注意深く書き出しを考え、アピールポイントを明確にしていきましょう。