オープニングスタッフの志望動機の書き方とは?
オープニングスタッフとして働きたいと考えた時、まず乗り越えるべきはその職場との面接試験です。オープニングスタッフの場合は普通の仕事やバイトと比べて応募が多いこともあるので、採用枠が多い場合も実際に採用してもらうことはそう簡単なことではありません。
面接に合格するためには、採用担当者を納得させる志望動機を準備し、アピールする必要があります。これからオープニングスタッフの面接を受ける方は、オープニングスタッフの志望動機の考え方や伝える際のポイントについてぜひ頭に入れておいてください。
オープニングスタッフは通常の仕事やバイトとどう違う?
普通の仕事やバイトの場合、「家から近い」や「募集しているシフトの時間が自分の働きたい時間と合っていた」という志望動機でも採用してもらえる可能性は十分あります。
しかし、オープニングスタッフの場合は、普通の仕事やバイトのように「その職場の経験者や先輩がたくさんいる」という状況ではなく「その職場で働いたことのある人が誰もいない」という特殊な環境下で働くこととなります。働いたことのある人が誰もいないということは、何かハプニングやトラブルが起きても自分達で考えて行動することが求められます。
また、新しくオープンしたお店で働くため、お客様がたくさん来店する可能性も高いです。
オープニングスタッフの志望動機は、こういった普通の仕事やバイトとの違いを踏まえた上で考えることが大切です。
オープニングスタッフの志望動機の書き方ポイント4つ
オープニングスタッフの志望動機を作成するにあたり、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
1 オープニングスタッフに対する熱意や意欲を伝える
オープニングスタッフは、新しくオープンしたお店で初めての従業員として働くということになります。第一に「新しい環境で仕事を頑張りたい」という気持ちを伝えることが重要です。
履歴書の文字で熱意や意欲を伝えるには限界がありますが、面接では感情を表現できるので、熱い想いをしっかりと語りましょう。
なお、オープニングスタッフとして働きたい理由が「普通のバイトよりもオープニングスタッフの方が給料が高い」「家から近い」という単純な動機の場合、その動機がダメというわけではありませんが、応募の殺到する求人であれば、熱意が伝わらないと落とされる可能性が高いため避けた方が無難です。
2 オープニングスタッフならではの志望動機を盛り込む
オープニングスタッフに応募する時は「なぜオープニングスタッフとして働きたいのか」を志望動機に盛り込むことが重要です。
例えば、コンビニのオープニングスタッフの場合、採用する側としては「コンビニのアルバイト求人はたくさんあるのに、どうしてわざわざオープニングスタッフとして応募したの?」「他のコンビニのお店で働けば良いんじゃないの?」といった質問の答えを聞き出したいと考えています。
オープニングスタッフじゃないと経験できないことがあるということが伝わる志望動機をアピールすると、とても好印象です。
3 オープニングスタッフをした自身の経験からアピールする
オープニングスタッフであっても、普通の仕事やバイトと同じく、経験者の方が即戦力になるため有利です。オープニングスタッフとしての経験があるのであれば、オープニングスタッフとしての経験や活躍、やりがいに対する意欲を、実体験をもとに熱く語りましょう。
また、オープニングスタッフとしての経験がなくても、例えばカフェのオープニングスタッフの場合、他のカフェのお店で働いた経験や、カフェではなくても接客業をしていた経験など、同じ系列や職種のお店で働いた経験があるのであれば、その経験を自己PRとして語るだけで採用してもらいやすくなります。
4 オープニングスタッフに向いていることをアピールする
今までのバイト経験をアピールすることも重要ですが、自身の性格からオープニングスタッフへの適性をアピールすることも重要です。
オープニングスタッフは「その職場で働いたことのある人が誰もいない」という状況のため、予期せぬトラブルが起きたり、自発的に考えて行動しなければならない機会も多い環境です。
例えば「一つのことに深く集中することは得意だが、集中すると周りが見えなくなる」という性格の人は、周りへの多くの気配りが求められるオープニングスタッフは向いていません。一方で「一つのことに深く集中することが苦手だが、周りに対して常に配慮したり気を配ることが得意」という性格であれば、オープニングスタッフの仕事は向いています。
他にも、「挑戦することが好き」「新しい人と出会うことが好き」「マルチタスクが得意」という性格も、オープニングスタッフの仕事の適性があると判断できます。
オープニングスタッフの志望動機の例文4パターン
オープニングスタッフにはたくさんの応募が殺到するため、まずは履歴書に書く志望動機で採用担当者の心を掴むことが重要です。
- オープニングスタッフへの適性をアピールし、他の応募者との差別化を図る
- お店を褒め、お客様視点から物事を考える力をアピールする
これらの2点を意識した志望動機の例文をご紹介します。オープニングスタッフに応募する予定の方は、自身の志望動機を考える際のベースにしてみてください。
1 オープニングスタッフの経験をアピールする例文
私は○歳の頃から△年間□□でバイトをしており、接客や、仲間と共に働くということの重要性を学んでまいりました。一日に多くのお客様が来店する店舗のため、慢性的に人手が足りなかったことに伴い、店舗内の多くの業務を一人でマルチに対応すること多く、たくさんの経験を積みました。
また、繁忙期には大きなミスや想定外のトラブルが発生することもありましたが、培ってきた経験を生かして乗り越えてまいりました。こういった経験を、貴店のようなオープニング店舗にて、オープニングスタッフとして生かしたいと考え、この度応募いたしました。
2 オープニングスタッフに対する意欲をアピールする例文
私は新しいことに挑戦することが大好きで、昔から○○や△△、□□のように、たくさんの新しいことにチャレンジしてきました。そして、新しいことにチャレンジしていく中で、人とコミュニケーションを取ることや、協力して何かを成し遂げることの達成感や成長することの喜びを学びました。
貴店のオープニングスタッフの募集を拝見し、新しい店舗や環境で、新しく採用された人達と一緒に活気あるお店作りを行うという中で、私も一緒に成長させていただきたいと強く感じ、応募いたしました。
3 カフェのオープニングスタッフに応募する際の例文
貴店のお店は普段から頻繁に利用させて頂いておりますが、他のカフェよりも店内の雰囲気が良く、とても気に入っております。また、コーヒーの味やコストパフォーマンスも他店よりハイクオリティで、毎回来店する度に驚きと感動を覚えています。
この度、貴店のオープニングスタッフの募集を拝見し、新しい店舗で新しいスタッフの方達と一緒に、自分自身が体験する驚きや感動を多くの人に伝えたいと思い、応募いたしました。
4 コンビニのオープニングスタッフに応募する際の例文
貴店のお店は私が幼い頃から近所にあったため、毎週利用させて頂いております。他のコンビニ店舗よりもスタッフの方の挨拶や対応も良く、店内も綺麗で、置いている商品も大変気に入っております。
この度、貴店のオープニングスタッフの募集を拝見し、小さい頃から慣れ親しんだお店の立ち上げに一から携わってみたいと思い応募いたしました。
オープニングスタッフの志望動機は熱い気持ちを伝えるのが大事
オープニングスタッフとは、新規オープンする店舗や施設の開店に携わる初期メンバーのことを指します。オープニングスタッフの募集に応募する際には、熱い気持ちを伝えることが非常に重要です。
オープニングスタッフには、新しいものをつくり上げるというやりがいや、開店前から携わることができるという貴重な経験、また新しい仲間たちと共に成長していくことができるという期待感があります。志望動機を書く際には、そのようなポジティブな気持ちを明確に伝えることが重要です。
ただし、ただ熱い気持ちを伝えるだけでは十分ではありません。自分自身がなぜその職種に興味を持ち、どのような価値観を持っているのか、またそれを実現するためにどのようなスキルや経験を持っているのかを具体的に示すことが必要です。
オープニングスタッフは、店舗や施設のスタートを切る大切な役割を担っています。志望動機を通じて、自分自身がそのような役割を果たすためにどのように貢献していくつもりか、またそのためにどのような熱意や意欲を持っているかを伝えることが大切です。