履歴書の職歴欄はありのままに書こう
基本的には、これまでの職歴をありのままに記載することが求められます。あなたがどのような会社でどのような業務に携わってきたのか、一目見て分かるように書かなければいけません。何回も転職していたり、しばらくブランクがあるような場合でもその理由をしっかり説明できれば問題はありません。
基本的な履歴書の職歴の書き方
まず、履歴書で職歴をどのように書けばいいのかをざっとご紹介します。まずは、正社員の職歴の書き方から紹介します。
- 学歴欄から一行開けて中央に”職歴”と記載、その下の行から時系列順に書き始める
- 入社年月・会社名を正式名称で記載
- 次の行に業種を記載し、企業規模をアピールしたい場合は資本金・社員数も記載
- 入社後に配属された部署や業務内容についても詳しく書く
- 異動があった場合はその旨も記載
- 最後に”現在に至る”と記載
職歴の書き方例
平成20年4月
株式会社○○に入社
製造業 資本金○○億円 従業員数540名
入社後、海外営業部に配属
営業担当として、東アジア方面へ自社製品△△の営業・販売活動を行う
平成22年4月
株式会社○○ 東日本営業部に異動(首都圏を担当)
担当エリアでの営業活動の他、新入社員への教育業務を行う
具体的な業務内容については、何行もスペースを割いて詳細に書く必要はありません。職務経歴書に記載するか、質問されたら答えられるようにしておきましょう。
退職した場合の書き方
退職した場合は、理由も含めてその旨を記載します。退職理由によって、その書き方も違ってきます。
- 契約満了による退職
株式会社○○を契約期間満了により退職 - 転職など、自己都合による退職
株式会社○○を一身上の都合により退職 - 倒産など、会社側の事情による退社
株式会社○○を会社都合により退職
職歴のブランクが長い場合の書き方
ブランクが長い人は、就職活動においては後ろめたいもの。ブランクの理由や、その期間に取り組んでいた学習等について記載することで前向きな印象を与えることができます。
退職後のブランク書き方例
平成20年3月
株式会社○○を一身上の都合により退職
退職後はロンドン◇◇スクールに短期留学、3か月で日常会話
ビジネス英会話を習得する
結婚や夫の転勤~育児によるブランクの書き方例
平成20年3月
株式会社○○を結婚及び遠隔地転居のため退職
退職後~育児中の期間は、自宅にて資格取得学習を行う
家事手伝いをしていた場合の書き方例
平成20年3月
株式会社○○を一身上の都合により退職
退職後は、祖母の介護を手伝う傍ら介護福祉士の資格を取得
しかし、履歴書に職歴を書く時はできるだけ”家事手伝い”という言葉を避けた方が、先方にいい印象を与えることができます。
転職しすぎで履歴書の職歴欄に書ききれない場合の書き方
何度も転職を繰り返していると、履歴書に書ききれないケースも。本来であれば”ありのまま”にすべての職歴を書かなければなりませんが、書ききれない場合は工夫して分かりやすくまとめる必要があります。
職歴欄に書ききれなかった場合の書き方例
この期間、メーカー数社を経験。各企業で欧州向け営業や貿易書類作成、外国送金業務を担当。主な勤務先は◯◯株式会社、株式会社◇◇など
あくまでも、履歴書に書ききれなかったから書かないスタンスであるということを忘れずに。未記載の職歴について質問されたら、詳しく回答できるように整理しておきましょう。
職歴が1年以上あれば履歴書にアルバイト歴を書いても大丈夫
1年以上続いたアルバイトやパートについても、職歴として履歴書に記載することができます。正社員の場合と同様に、入社年月や業種や配属部署や仕事内容などを書きましょう。もし、アルバイトで得た役職やスキルがあったらその点も記載するとベターです。
アルバイトの職歴欄の書き方例
平成20年4月
株式会社○○にアルバイト(パートタイマー)として入社
経理部に配属 伝票整理業務や書類作成業務に従事
平成21年10月
一身上の都合により退職
派遣の職歴は規模の大きい企業から書く
派遣会社に登録している方は自分が働いている職場に雇用されているわけではないので、職歴の書き方に迷う方も多いかと思います。派遣の方は、以下のように職歴を書きましょう。
派遣会社に登録している方の職歴の書き方
平成20年4月
派遣会社××キャリア株式会社に派遣社員として登録
6ヶ月〜1年の間隔で、派遣先にて業務に従事
主な派遣先 株式会社◯◯、△△株式会社ほか
担当した業務内容:データ入力、貿易書類作成、受注出荷業務など
派遣先は、規模が大きく業績のよい企業から記載するようにしましょう。業務内容についても、できるだけ具体的に書くようにします。
履歴書の職歴欄はありのままを前向きな書き方で書こう
履歴書の職歴欄では、自分の経歴を正確かつ明確に伝えることが大切です。しかしながら、企業が求める人材像に合わせて、前向きな書き方を心がけることも重要です。
まず、仕事内容を具体的に説明することが重要です。ただし、業務内容だけでなく、自分が果たした役割や出した成果を説明することで、企業側が求めるスキルや経験をアピールすることができます。また、業務内容に加え、自分自身がどのように成長し、どのようなスキルを得たかについても記載しましょう。
さらに、職歴欄には、企業に貢献した実績を記載することで、より前向きな印象を与えることができます。このように、ただ単に仕事の履歴を羅列するだけでなく、企業側が採用したくなる要素を簡潔に職歴に織り込んでいくように心がけましょう。
最後に、職歴欄には、自分の適性や強みをアピールすることも大切です。自分が得意とする分野や、専門的な知識や技術を持っていることを記載することで、企業から注目を集めやすくなります。