履歴書の本人希望欄の書き方
履歴書を書く時に気になるのが本人希望欄の書き方です。履歴書は原則空欄を作ってはいけません。しかし本人希望欄だけは別なのです。
ではその本人希望欄はどのように書くと良いのでしょうか。間違った書き方をすると採用担当者のイメージダウンに繋がる重要な項目なので、正しい書き方をチェックしましょう。
履歴書の本人希望欄は企業に伝えたい自分が希望することを書く欄のこと
まず本人希望欄とはなにかを理解すると、正しい使い方が見えてくるでしょう。本人希望欄とは自分が希望する事を企業に伝える為にあります。しかし企業は応募者を選考する立場にあるので、とんでもない要求をすると採用に響いてしまいます。
その為一般的には企業の提示した条件から働き方を選択する、というのが本人希望欄の使い方になっています。また本人希望欄に記載した事が必ず適用される訳ではないという事も知っておきましょう。
基本的に本人希望欄はなんでも書いて良い分けではありません。特に希望が無ければ条件を記載しないのが原則です。
履歴書の本人希望欄は理由を添えて書く
本人希望欄の書き方は理由を添えて書きます。一方的に条件のみ記載しても採用担当者も、どのような対応をとって良いのかわからず困ってしまいます。
必ず本人の希望と、希望した理由を併記しましょう。正当な理由があれば採用後の配属も希望したものになるでしょう。
本人希望欄の書き方例
○○デザイナー希望
前職でプロジェクトリーダーの経験があり、○○の目標を達成致しました。
この経験を活かして貴社に貢献したいと思います。
本人希望欄に書くべきこと1.希望する勤務地
使い方の例として、大企業の求人では複数の勤務地を選択する事があります。その時は自分が希望する勤務地を記載します。この場合も特別な理由が無い限り条件を提示しないほうが良いでしょう。
しかし例外もあり、引越しを要する勤務地や介護の必要な方がいる場合などは忘れずに書く事をおすすめします。
希望勤務地がある場合の書き方例
○○支店希望
現在親の介護が必要な為、自宅から○○分以内の○○支店を希望致します。
本人希望欄に書くべきこと2.希望の勤務日やシフト
応募する企業の勤務体制がシフト勤務の場合は、本人希望欄に勤務日などを書きます。正社員で応募する場合はなるべく書かないほうが良いのですが、アルバイトやパートで働く方の場合は忘れずに書いておきましょう。
周何回シフトに入れるのか、時間帯と曜日を具体的に書きましょう。学業や子育てに忙しい方は具体的な理由を書くことで職場も協力的になってくれるケースもあるので今後のためにしっかり書きましょう。
また、勤務に柔軟性を持たせると採用担当者にとっても融通の利く人だなと感じられ、印象が良くなるでしょう。
シフト勤務がある場合の書き方例
週○日希望
勤務可能曜日:月・水・土・日
その他の曜日は大学の授業がある為勤務する事ができません。
○週間前までに連絡を頂けると対応する事は可能です。
本人希望欄に書くべきこと3.希望の職種
求人を募集している企業が複数の職種を募集していた場合も本人希望欄に書く必要があります。これは応募者がどのような職種を希望しているかを確認する為なので必ず書きましょう。
希望する職種の書き方で注意が必要なのはその企業が募集している職種の呼び方で本人希望欄に書く事です。
例えば
- ブライダルコーディネーター
という職種に対して
- コーディデーター
という書き方をしてはいけません。
このような書き方をすると採用担当者は、何を言っているのか理解する事ができない場合があります。また、うちの会社の理解が足りないと思われたり、職種を勘違いしているのかと思われてしまいます。
書き方の間違いは全て悪いイメージに繋がる恐れがあるので、職種の書き方は応募する会社の正式名称を使いましょう。
複数の職種がある場合の書き方例
ブライダルコーディネーター希望
小さい頃の夢であるブライダルコーディネーターの職種を希望します。
先日、資格を取得したので貴社で活躍できるように精進致します。
本人希望欄に書くべきこと4.育児関係での希望
女性の方は育児関係で時間に制約が出来てしまいます。そのような理由も本人希望欄に書きましょう。育児中の方はフルタイムで働く事がどうしても難しい場合があるので、アルバイトやパートの働き方に多いケースになるでしょう。
理由も出来るだけ具体的に書く事で、履歴書に書いているのに何で勤務できないんだ!というトラブルを抑える事ができます。
職場に理解を得るという意味でも詳しく理由書くほうが、後々も気兼ねなく働く事が出来るでしょう。この場合も融通を利かせられるように、勤務希望日以外でも対応できる方法を書いておくと採用担当者に好印象を与えられます。
育児中で時間の制約がある場合の書き方例
勤務可能曜日:月・木・日
勤務時間:○○時~○○時
子供の送り迎えがあるため、上記の期間で勤務希望。
○週間前までに連絡を頂けると対応する事は可能です。
本人希望欄に書くべきこと5.転職に関する希望
在職中に転職活動をする方は勤務開始可能日を書きましょう。応募者と企業の行き違いがなくなり、万が一のトラブルを回避する事ができます。
勤務開始可能日と同時に在職中の連絡方法を記載すると応募した企業ともスムーズに連絡を取り合うことができます。
転職活動の書き方例
勤務開始可能日:○月○日
現在の勤務先の退職予定日:○月○日
現在の勤務中の連絡方法:○曜日、○○時~○○時の時間内で対応可能。
特に希望がない場合は本人希望欄に「貴社の規定に従います」という一文を記載
このような内容が主な本人希望欄の書き方や例になります。しかし前述の通り本人希望欄には特別な理由が無い限り、条件を書かない方が採用担当者の印象は良くなるでしょう。
特別な理由がない場合の書き方は
- 貴社の規定に従います
- 貴社規定に準じます
このどちらかを記載しておくと良いでしょう。本人希望欄を空欄にするのも良くないので、この一文があれば採用担当者も納得します。
本人希望欄に書いてはいけない事は「希望する給与」
本人希望欄に書くのをおすすめ出来ない項目があります。それは入社後の給料の事です。働く上で一番と言っていいほど重要な事ですが。企業はこの話をする応募者の事をあまり良い印象で見てくれないケースが多いのです。
- お金目当てに入社するなんて信用できない
- 初対面の相手にいきなり給料の話をするなんて空気の読めない応募者だなー
このような様々な思惑があるのかも知れません。いずれにしろ間違いないのが、好印象を持たれる可能性は少ないという事です。
企業の年収や給料は応募段階ある程度確認できるので、本人希望欄に書くのはなるべく控えましょう。
履歴書の本人希望欄に書きにくい特別な条件は面接時に話そう
本人希望欄は、採用担当者に自分がどのような条件を希望しているのかを伝える重要な欄です。しかし、特別な条件や希望給与などがある場合、本人希望欄に書くことに躊躇することがあります。
一般的に、特別な条件や希望給与は採用決定に大きく影響を与えるため、書きにくいと感じる方も多いかもしれません。しかし、このような重要な条件を書かないことによって、採用後にトラブルが起こる可能性があるため、適切な方法を選択することが重要です。
本人希望欄に記載しない場合は、面接時に直接話す方法があります。面接の際に、採用担当者に直接希望する条件や要望を伝えることで、自分が譲れない条件を正確に伝えることができます。この方法を取る場合、採用担当者に対する悪い印象を持たれることはなく、むしろ自分の意思をしっかりと持っている印象を与えることができます。
ただし、面接で希望する条件を話す場合でも、常識的な範囲内で話すことが重要です。あまりにも高額な希望給与や、極端な労働条件などは採用担当者に不快感を与えることがあります。また、会社が募集している職種に合わないような条件を要求することも避けるべきです。
本人希望欄や面接での要望は、自分が希望する条件を明確に伝えるための手段であり、自分自身が納得できる仕事を見つけるために重要なポイントとなります。適切な方法で希望を伝え、自分にとって最適な職場を見つけることができるようにしましょう。