履歴書の学歴に書く「在学中」と「卒業見込み」の使い分け
履歴書の学歴に書く在学中と卒業見込み。似た様な言葉だけに使い分けがわからない方も多いのではないでしょうか。間違った使い方をすると新卒採用の採用試験で損をする可能性もあります。アルバイトや新卒採用の就活、年度や月、インターンシップの応募書類など正しい使い分けの方法です。
学歴に書く「在学中」と「卒業見込み」の詳しい使い分けを解説
履歴書の学歴欄に学歴を書くとき、入学した月と卒業した月を書きます。新卒採用で応募するとき、アルバイトで応募するとき、学校に通っているので在学中、あるいは卒業見込みと書きます。しかし在学中と卒業見込みは似たような言葉なのでどちらの言葉を選べば良いのかわからないこともあるでしょう。これらの正しい書き方は学年、単位の取得、応募種類により使い分ける必要があります。インターンで履歴書提出する場合も注意が必要です。在学中と卒業見込みの使い分けを詳しく解説します。
学歴欄に書く「在学中」はアルバイトに応募する学生が使える言葉
大学や高校に通っている方で、学校に籍を置いているときに「在学中」を使います。アルバイトをするときに提出する履歴書に書きます。学年は問わず1年生、2年生、3年生、大学生の場合は4年生と全ての学年で使用できます。また留年した場合でも学校に籍を置いている限りは「在学中」となります。
- 平成22年 4月 東京都立○○大学△△学部 入学
- 現在、東京都立○○大学△△学部 在学中
と書きましょう。在学中と書く時には年度や、月を記入する必要はありません。学歴はあくまで入学と卒業の月を書くものです。在学中の場合はまだ卒業していないので年度と月は書かなくても良いです。
履歴書の学歴に書く「在学中」は学校で勉強中であることを意味する
履歴書の学歴欄に「在学中」と書けるのは学校に籍をおく学生だけです。「在学中」は文字通り、現在学校に籍をおいていて勉強中であることを示す言葉なので、学生以外は使うことができません。
履歴書の学歴欄に「在学中」と書くのはアルバイトの時だけにする
履歴書の学歴欄に「在学中」と記載するのは、アルバイトに応募する時だけにとどめましょう。新卒採用で在学中を使うと非常識でマナー違反となります。企業は卒業見込みのない学生に内定を出すわけにはいきません。それは内定を出しても中途退学や留年された場合、経歴詐称となってしまうからです。
経歴に偽りがある以上採用を取り消すことになり、入社予定者に準備したパソコンや机などの備品がムダになってしまいます。また企業の事業計画も破綻するので、そのようなリスクのある学生を採用することは無いでしょう。新卒採用では必ず「卒業見込み」と書きましょう。
学歴欄に書く「卒業見込み」は新卒採用で来年度の卒業が見込まれている学生が使える言葉
学歴欄に書く卒業見込みの使い方は「卒業が見込まれている状態」になったときに使います。単位を全て取り終え来年の3月末日に卒業できる状態、その場合のみ使えます。使う場面は新卒採用のときです。そのため卒業見込みを使えるのは「大学3年生」に限られます。使い方は
- 平成22年 4月 東京都立○○大学△△学部 入学
- 平成26年 3月 東京都立○○大学△△学部 卒業見込み
このように書きます。在学中と違い、卒業年度と月がはっきり分かっているので履歴書の年度と月に具体的な数字を書くことができます。
当然留年の可能性がある場合「卒業見込み」は使えません。しかし新卒採用を目指し就活をする方の履歴書やエントリーシートは「卒業見込み」と書くのが常識でありマナーです。企業は卒業が見込まれていない学生を採用するわけにはいかないからです。
新卒採用の就職試験で「在学中」を使用した場合は間違いなく不採用になるので、本格的な就活が始まる前には必ず「卒業見込み」と書ける環境を作りましょう。
インターンシップの履歴書の学歴欄にも「卒業見込み」を使う
ではインターンシップで企業に履歴書やエントリーシートを提出する場合はどうすれば良いでしょうか。インターンシップとは学生が企業に体験入社する制度で、就職した際に学生と企業のミスマッチを防ぐ目的もあります。
このような目的から見るとインターンシップで提出する応募書類は「卒業見込み」を使うのが正しいと言えます。新卒採用時の理由と同様、体験入社と言え企業は卒業する見込みのない学生を受け入れることにリスクを感じています。万が一学生が中途退学した場合は全く意味の無いインターンシップになる可能性もあるでしょう。
また企業はインターンシップできた学生の採用を想定している場合もあります。そのため卒業見込みの無い学生を受け入れることはありません。
履歴書の学歴欄に書く「在学中」はアルバイト、「卒業見込み」は新卒採用で使う
在学中と卒業見込みの違いをまとめると
- 在学中は学生がアルバイトするときに使用する
- 卒業見込みは新卒採用のときに提出する応募書類に使用する
このような違いがあります。在学中と卒業見込みを使える条件は以下のようになります。同じような言葉ですが理解して使い分けなければ大変な事になるので注意しましょう。
- 在学中は学校に籍を置いている学生のみ使える
- 卒業見込みは来年度に卒業が確定している学生のみ使える
履歴書に書く学歴は「在学中」と「卒業見込み」を正しく使い分けよう
履歴書に学歴を書く場合、「在学中」とは現在学校に在籍している状態、「卒業見込み」とは卒業資格を取得するための必要条件を満たしている状態を表します。卒業式が終了していない場合は、「卒業見込み」という表記が適切です。正確な情報を提供することで、採用担当者に良い印象を与えることができます。