履歴書に短所を書く時のアピールポイントと例文集

履歴書に自分の短所を書くとき「欠点をどう書いたらいいか分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。就活向けに短所を書くにはちょっとしたコツがあります。履歴書で短所を書く際のポイントや心配性、人見知り、優柔不断、せっかちなどの例文集を紹介します。例文からオリジナルの好印象を与える短所を考えましょう。

履歴書に短所を書く時のアピールポイントと例文集

履歴書での「短所」はどう書いたらいいの?

履歴書には長所、短所を書く欄がありますよね。長所なら良いところをアピールできますが、短所はアピールしにくいのでどう書けばいいのか悩む方が多いと思います。今回は短所の書き方について、押さえておきたいポイントと例文をご紹介します。

自分の短所をただ書くだけなら簡単ですが単なる自己紹介で終わってしまいます。それに短所に対しての対策を何もしていないと取られることも。悪い印象しかない短所でも人柄が伝わるような内容にしたいですね。

履歴書に書く自分の短所が分からない場合は周りの人に聞いてみる

自分の短所について部下に相談する上司

自分で短所がよく分からない、たくさんありすぎて何を書いたらよいか迷う場合は友達や家族など身近な人に聞いてみましょう。短所と長所は表裏一体で、自分では短所に見えても周りから見れば長所という場合もあります。

逆に自分では長所だと思っていた面が短所に見えていることも。自分と周りの考えをすり合わせて考えてみると自分の性格を深く知ることにもつながります。

面接試験で長所を聞かれた時の答え方・例文

履歴書に短所を書く時はネガティブになりすぎないようにする

深刻な悩みを持った男性

短所を書くからといって、悪い部分や失敗体験だけを書くのはやめましょう。自分の悪いところを書き連ねたり失敗談をただ書いたりするだけでは就活向けの書き方とは言えません。マイナス面をただ書いても何のアピールにもなりませんよね。それに書いているだけで自分の気持ちも滅入ってしまいそうです。

履歴書に短所を書く時は前向きにまとめるようにします。「工夫して克服した」「直すように努力している」などと書けば悪いイメージの短所で好印象を与えることも可能です。自分の短所の中で努力すれば改善しそうなものを選ぶと書きやすいでしょう。

面接で短所を聞かれた時の答え方と例文

履歴書に短所を書く時の構成例と例文

何かにインスピレーションを受けた男性

自分が短所を克服するためにどのような努力をしているのかを書くと、短所でも十分アピールすることが可能です。短所を書く時の構成例は以下の通りです。

  1. 短所を書く
  2. 短所に気づいた経緯、失敗談などを書く
  3. 短所を克服したエピソード、改善のために努力していることなどをまとめる

短所の欄は小さめなのでたくさん書く必要はないでしょう。相手が読みやすいよう簡潔にまとめて書くよう心がけましょう。なお、記入欄が少ない場合は構成例の1と3を書くとすっきりまとまります。

短所を書くときの例文

では実際に短所について書いてみましょう。様々な例文をご紹介しますので自分に近いものを選んで書き方の参考にしてください。

優柔不断で物事を決められない人の場合

私の短所は優柔不断なことです。物事を決める際、迷ってしまってすぐに決められない時があります。様々な意見に振り回されず、重要なポイントは何かを自分で考え、よりよい選択ができるよう努力しています。

すぐ緊張してしまう人の場合

人前に出た時緊張しやすく、本来の力が発揮できない場合があります。短所を克服するために話し方教室に通っています。仲間の前でのスピーチの練習を重ねることで、伝えたいことを話せるようになってきました。

物事をマイペースに進める人の場合

私はマイペースなところがあります。趣味など自分の好きなことを優先しすぎて周りの人のことが目に入らないことがあり反省しています。周りとのコミュニケーションを大事にしながら、自分のやりたいこととのバランスをうまく取れるよう努力しています。

せっかちですぐ行動してしまう人の場合

やりたいことが頭に浮かんだ時、すぐに行動しないと気が済まない性格です。よく考えないで行動した結果、後で後悔することもありました。行動に移す前に慎重に考えるようにして失敗を減らすよう努力しています。

人のおせっかいを焼きすぎる人の場合

私の短所はおせっかいを焼きすぎてしまうことです。アルバイトの後輩が困っているときについ手を出してしまい、後輩が仕事を覚える機会を奪っているように思うことがありました。相手や場の様子を見極めて行動するように気をつけています。

自己主張が強すぎる人の場合

私の短所は自己主張が強すぎることです。学生時代には、周りの意見を聞かずに自分の意見を押し通してチームワークを乱したこともありました。仕事では仲間と良い関係を気づくことも大切なので、周りの意見にも耳を傾けるよう努力していきたいと考えています。

初対面だと人見知りしてしまう人の場合

私には人見知りの面があり、初めて会う人とはうまく話せないことがあります。円滑なコミュニケーションをとることは社会人として大事なことなので、きちんと挨拶をすることや伝えたいことをまとめて話すように努力しています。

心配性で不安が強い人の場合

先のことを心配しすぎてなかなか行動に移せないのが短所です。そのため大きな失敗をすることはないのですが、不安が強くせっかくの好機を逃してしまうこともあります。不安を減らすために技能や知識を身に付けていきたいと思っています。

不器用な人の場合

私の短所は不器用なところです。物事をやり遂げるのに他の人よりも時間がかかる場合もあります。一つのことにじっくりと取り組むのは得意なので、時間をかけた分だけ間違いなく完成させるように努力しています。

自己分析から見る履歴書の性格欄の書き方

履歴書に短所を書く時はどんな努力をしているかを書くのがポイント

履歴書に短所を書く際には、ただ短所を列挙するだけでなく、その短所を克服するためにどのような努力をしているかを明確にすることが重要です。

例えば、時間管理が苦手だという場合は、「自己管理能力を向上するために、毎朝目標を立ててタスクを優先順位に従ってこなすように心がけています。また、時間を守ることを大切にするために、予定の時間よりも少し早めに出発するようにしています」といったように、具体的な努力を記述すると良いでしょう。

このように、短所を書くだけでなく、自分で努力していることをアピールすることで、採用担当者に自己改善意欲がある人物であることをアピールすることができます。しかし、あくまで自己改善意欲があることをアピールするために記述することであり、過剰な自慢や嘘は避けるようにしましょう。