転職理由は本音をポジティブに言い換えたい
転職される方がまず悩むのが転職理由をどうするかということです。どうするかというのは理由をそのまま伝えるべきなのか、それともウソをついて乗り切るのか。
転職する理由は人それぞれあるかと思います。しかし、「会社で嫌な奴がいたから」、「給料が安すぎて嫌になった」、などの理由を履歴書に書いても書類面接で不採用になるのは明確です。
では、ウソをついて乗り切る?これも転職理由を面接で突っ込まれるとボロが出てしまい、うまくいかないかもしれません。ではどうするか?それは本音を伝えればいいんです。本音をそのまま伝えるわけではありません。表現を変えればいいのです。
「会社で嫌な奴がいたから」⇒「人間関係がいいところで働きたい」⇒「チームで団結し一つの目標に向かって成果を上げたい」というふう変換していけば、意味は変わらず本音を言っているのと変わりません。いくつか例文を挙げてご紹介していきます。
1.会社の将来に不安を感じたため転職します
今働いている会社の業績の悪化により、このまま働いてていいのか不安になって転職活動する人も多いと思います。そんな時の転職理由ですが、「会社の業績も悪くなり、社内の雰囲気も殺伐としたものになって働きづらく、転職しようと思いました。」
なんて言えば面接官は「会社の業績が悪くなったらすぐ辞めていく人なんだな」と思ってしまいます。そんなイメージをもたれて採用する企業はありません。ではどう変換すればいいのか。
お客様とちゃんと向き合って仕事がしたい
「会社の業績も悪化し人員も削減、担当する取引先が多くなりお客様としっかり向き合うことが困難になっていました。お客様と親身になって接していくのが私のモットーであり、しっかりとお客様と向き合える職場で働きたいと思い転職活動をしております。」
「会社の業績が悪いから」⇒「人員削減により業務過多」⇒「お客様としっかり向き合って仕事がしたい」という変換をすれば、印象も悪くなく理由としても納得できるものになります。
2.今の仕事で体調を崩してしまったので転職します
こちらも最近では多くなった転職理由かと思います。残業や休日出勤などで充分な休みが取れずに体調を崩してしまい退職して転職活動をしている。
この場合の転職理由ですが「業務過多により体調を崩してしまい、退職し転職活動をしています。」といった理由ですと業務過多がどのくらいの量だったのか分かりませんし、「また、体調崩して休まれるとなぁ」と懸念してしまい採用が難しくなる場合もあります。
明確な数字を伝えれば面接官も納得
「営業として担当する店舗が10店舗だったのですが、30店舗に増えてしまい終電での帰宅が増え、休日出勤も多くなりました。増員のお願いも上司に掛け合っていたのですが人件費の問題で入れてもらえず、体調を崩してしまい退職しました。現在は充分な休養を取り、体調管理にも気を配っております。」
ただ単に忙しくなったというよりは、明確な数字を交えて話すことによって少しでも伝わるように話すことが大事になります。そして、現在は体調面の不安はないこともしっかり伝えましょう。
3.夫が転勤することになったので転職します
自分の都合ではなく夫の転勤により退職し、新たな地で転職活動をする女性も多いと思います。そんな時は面接官も転職理由も仕方ないと受け取ってくれます。しかし、それをそのまま伝えるだけではもったいない気がしませんか?「夫の転勤で前職を退職し転職活動をしています」と一言で終わるより、しっかりと伝えるべきことは伝えましょう。
前職での経験をしっかり伝える
「会社の経理・総務を兼任して3年間前職で従事してきました。経理として入出金管理や小口管理、総務として社員の入退社手続き、社会保険等の手続きを行い社員が仕事に集中して働ける環境づくりを目指していました。夫の転勤が決まり、上司と相談の上引き継ぎ期間を得て退職しました。」
転職理由を企業が聞いてくるのには、うちで雇って意欲的に働いてくれるかということです。転勤だから仕事探してます感が出てしまうと、企業としても判断しづらくなってしまいます。
4.いただいている給料に不満があるので転職します
こちらも理由として多いのではないでしょうか?給与=あなたの評価という中で、多いor少ないという判断を企業は書類・面接からくみ取らなければなりません。評価を良くするためにもしっかりとアピールし給与に見合った働き方が出来ることを伝えましょう。
これだけのことが出来るので評価してほしい
前職ではシステムのマニュアルがあったのですが、分かりづらいと社員から声があがっており活用されず、やり方は先輩に聞いて業務をしていたため、業務効率が悪く改善が必要でした。そこで、マニュアルを見ればわかるよう一から作成しました。新しく入ってきた社員にも分かりやすいと好評でしたが、業務改善で成果を挙げても評価をする仕組みがありませんでした。頑張りが会社からも評価されるやりがいのある会社で働きたく転職活動をしております。
前職では何をしてどう評価されたのかを分かるように説明したほうが、給与に見合っているのか見合っていないのかを評価していきますので、細かく説明したほうがいいでしょう。
転職理由は前向きに表現しよう
転職理由をそのまま言ってしまうと、「何様だ!」「わがままだ!」「また辞めるんでしょ?」と良いことが無いので、理由はそのままでも前向きな方向に持っていく必要があります。「~だから」ではなく「~したいから」という理由を持って行動しましょう!!