貯金は20代のうちから将来に向けてするべき
20代といえば仕事をしたり遊んだりと、とても楽しい時期です。それは女性にも男性にも言えることでしょう。しかし、仕事や遊びにばかりお金を使っていると、近い将来、結婚、子育て、老後に大きく響いてしまいます。今現在そんな状況になっている20代の方たちは、貯金の大切さを知っておくべきです。
「なぜ貯金をすべきなのか?」それは、今後の自分の将来に向けて大きな武器となるからです。貯金という財産は、自分の人生を設計するための材料なのです。20代から貯金額を増やすためのポイントを見ていきましょう。
1.20代の貯金の方法とその金額の違いを知っておく
まず、20代の独身の女性、男性のおよその貯金平均額とその中央値についてお話します。今の世の中の20代の女性、男性はどれくらい貯金をしているのでしょうか。具体的な金額を紹介します。
20代女性の貯金の平均と中央値
- 100万円未満 26.4%
- 100万円以上200万円未満 21.5%
- 200万円以上300万円未満 13.2%
- 300万円以上400万円未満 13.9%
- 400万円以上500万円未満 4.2%
- 500万円以上600万円未満 9.7%
- 600万円以上700万円未満 2.1%
- 700万円以上800万円未満 2.8%
- 800万円以上900万円未満 1.4%
- 900万円以上1000万円未満 0.7%
- 1000万円以上 4.2%
中央値:約200万円
20代男性の貯金平均額と中央値
- 100万円未満 6.4%
- 100万円以上200万円未満 11.8%
- 200万円以上300万円未満 32.1%
- 300万円以上400万円未満 26.8%
- 400万円以上500万円未満 17.2%
- 500万円以上600万円未満 3.0%
- 600万円以上 2.7%
中央値:約200万円
このような数字となります。つまり、独身の女性も男性もお互い同じ貯金額であることがわかりました。この200万円という額は、結婚資金に必要な額と言われています。ということは、結婚を考える独身の女性や男性が多いということがわかりますね。自分の将来のために、今からでも貯金をしましょう。
実家暮らし20代の貯金の仕方
20代の方たちの中には、実家暮らしをしている人もいると思います。実家暮らしだと、お金があって貯まるイメージをお持ちだと思います。ですが、逆に考えると、買い物に出かけたり、娯楽に費やすなど自由に使えるお金が多いため、危機感が薄くなり、支出が多くなってしまいます。
そのため、貯金はあまり残りません。では、どうすれば実家暮らしでも貯金をすることができるのでしょうか。実家暮らしでも、20%は「住居費」として親に渡すのが理想です。これでも一人暮らしよりかは断然安く済みます。親もずっと元気とは限りませんので、将来独立できるよう、固定費を支払う感覚を身につけておいたほうがいいでしょう。
食費の場合、一人暮らしなら15%程度が目安と言われていますが、実家暮らしの場合は、安く済むため13%程度となります。こうした生活費が安く済む分、実家暮らしから手取りの30%を目標に貯蓄に回せば、貯金ができるということです。
実家暮らしの場合は固定費がかからないため、ついついマネー管理がおろそかになる人もいますが、実家暮らしでも、家計簿をつけるなどして普段からマネー管理をしてみてください。そうすることで、生涯のパートナーと出会ったときにお互いを支えることができようになります。
2.20代からできる100万、1000万の貯金額を貯めるコツを知る
若いうちから貯金している人の中には、貯金をするのが上手な人もいるでしょう。100万、1000万貯めた方も中にはいるでしょう。では、貯金ができる方とできない方の違いはどこから生まれてくるのでしょうか。今から説明する6つの方法を実践することで、20代が貯金額を増せる可能性が高くなります。
無理をせずに、ひとまず目標貯金額を100万円に設定する
年数を重ねてもいいので、100万貯めることから始めましょう。毎月3万貯めれば1年間で36万なので、3年弱で達成できます。
小さな金額ではなく、大きな金額を削る
たとえば、1本175円の牛乳から1本167円の牛乳に変えてもまとまった貯金を作るのにとても時間がかかります。この間に「節約頑張っているから、他にも…」となってしまうと元も子もないので大きな金額を削りましょう。
家賃の更新時に交渉
理想の家賃は、手取り月収の3割程度に抑えること!これはとても重要です。周りの物件と比べて家賃相場が高いのならば、大家さんや不動産会社に相談してください。
格安スマホで通信費削減
大きな固定費と言えば通信費。これを解決するには、データ通信だけ行う格安スマホに切り替えるべきです。
不要な保険には入らないこと
積立の貯蓄型にするだけで、支出が一気に貯金に変わる保険もありますので、保険料の見直しをしましょう。
ボーナスは貯金に回して自分に投資
ボーナスは変動型のお金であるため、決まった金額がもらえるとは限りません。なので、ボーナスをもらったならば貯金に回して自分に使いましょう。
以上が、20代から貯金額を増やすための6つの方法です。目標金額を10万にして、小さな金額から年数を重ねて1000万という大きな金額にすることも良いでしょう。自分に最適なお金の管理や節約をすると、目標金額を達成することは難しくありません。
3.20代夫婦の貯金を増やす方法を知る
20代の夫婦の貯金事情はどのようになっているのでしょうか。具体的な数字は、次のとおりです。
- 20代 貯蓄のない世帯35.4% 平均値219万 中央値75万
となっています。貯蓄のない世帯が35%弱もいることに驚きましたか?中央値に関して言えば、余裕のある家庭と余裕のない家庭からなる額であるので参考程度で捉えましょう。
とはいえ、貯金がないと生活が苦しくなってしまいますよね?そこで20代の夫婦に合った毎月の貯金額を増やす方法を紹介します。
20代なら副業で貯金を増やすのがおすすめ
今の日本では、6人に1人が副業の経験者となっていて、非常に身近なお金を稼ぐ手段となっています。副業経験者の半数が20代ということもあり、副業に抵抗がない方が増えているのが現状です。
インターネットが普及したことにより、家庭にパソコンが1台でもあれば経費をかけずに自宅でお金を稼ぐことができます。クラウドソーシングなどで稼いだお金を貯金にまわしている20代も少なくありません。
クラウドソーシングの仕事内容は、多岐に渡ります。語学が堪能な方は翻訳など、プログラミングが得意な方はシステム開発の仕事もあります。このように在宅で空いた時間にお金を稼ぐことが簡単になっているので、時間に自由が利く主婦の方や休みを利用できる社会人の方など挑戦してみては如何でしょうか。
20代の貯金の仕方はお金に対する考え方で変わる
20代のうちから貯金がない方でも、貯金額が少ない方でも、このような方法を取り入れることにより、貯金額が増えたり、支出が減ったりと効果はさまざまな方面に表れます。
独身の方も既婚者の方も「20代から貯金をするぞ!」というやる気と熱意さえあれば、より豊かな暮らしができることでしょう。何事も継続することが大切です。