上がらないバイトの時給を上げるためにできること
バイトをしている時に、今の時給に満足できないと感じている人も多いでしょう。長く働いていたり、今のままでは労働に見合っていないと感じていたりと、理由は人それぞれですが、バイトの時給が上がらないことに不満を感じている人は一定数いるのです。
しかし、バイトはあくまでもバイトだし、最初にこの給料で雇われてしまったのだから、時給が上がらないのは仕方がないことなのでは、と思ってしまう人もいるでしょう。ですが、決してそんなことはないのです。
もしかしたら、工夫ややり方を考えることで、バイトの時給が上がらないという苦境から脱することができるかもしれません。今自分がしている仕事がもっと高く評価されれば、アルバイトであっても時給を上げてもらうことができるのです。そのためにできることを、ひとつひとつ考えていきましょう。
バイトの時給を上げてもらえないか交渉してみる
話し合うことが何らかの糸口になることが多いのは確かです。直接交渉してみるのが、一番手っ取り早く相手に伝わるでしょう。言いにくい気持ちがあるとは思いますが、ここは思い切って切り出してください。
この時に大切なのは、いきなり「時給を上げてください」とだけ言わないようにすることです。時給を上げたい気持ちが強すぎると、雇い先は少し辟易してしまいます。感じの悪い人だな、と思ってしまうこともあります。
自分がこれまでバイトをしてきた経験の中で、どれだけ貢献してきたかということを伝えた上で時給を上げてほしいかということを伝えてください。時給が上がらないということに対する不満を述べるのではなく、あくまでも前向きな理由や姿勢を相手に見せましょう。
バイトの時給を上げてくれるように率直に頼んでみれば、交渉の余地が出てくるはずです。誠意を持って交渉に臨んでください。時給が上がらないことは確かに不服ではあるかもしれませんが、交渉の場でそれに対して不平不満を並べ立ててはいけません。
バイトで働く時間帯を変えてみる
もしもコンビニや警備員のバイトなど、夜勤と日勤のようにシフトの時間を変えられるのであれば働き方を変えてみるのも一つの方法です。基本的にバイトは夜勤の方が日勤よりも時給が高いですから、もし自分の都合や体調などに問題がなく、負担がなさそうであれば夜勤を希望してみましょう。
バイトの時給が上がらない場合に考えなくてはならないのが、時間との都合です。自分が働ける時間がどれだけ長く、どの時間帯なのかということが大きく影響してきます。もちろん他のバイトのメンバーとのシフトの兼ね合いもありますから、一概には言えません。
だからこそ、夜勤のように時給がいい働き方ができる場合は、ぜひ都合をつけてみてください。時給が上がらない時には根本的な働き方を見直してみる必要があります。全てのシフトを夜勤にするのが難しい場合は、日勤と組み合わせるなど、自分自身に合った最適な働き方を見つけましょう。
バイトの普段の態度を改める
バイトの時給が上がらないのはなぜか、と考えた時に、まず見直してみるべきなのは日頃の行いです。無断欠勤が多くないか、遅刻の数はどうか、勤務態度は良いかなど、振り返るべき点は多々あります。そういったところをきちんとしていなければ、雇い主側は時給を上げようとは思ってくれません。
自分自身がだらだらと仕事をしているのに、時給が上がらないと文句を言っていても誰も聞いてはくれません。まずは、ただ黙々と目の前の仕事に取り組みましょう。雇い主は必ずそれを見ていてくれます。
バイトだからといって、ただ出勤して適当に時間を潰していれば時給をもらえるというわけではありません。しっかり責任を持って働きましょう。ましてや、時給が上がらないと不服に思うのであれば、尚更のことです。
雇い主に直接時給を上げてもらう交渉をする段になった時に日頃の行いを指摘されないためにも、今のうちからしっかりと勤務態度を改めておきましょう。
今までしていなかった仕事をする
新しい仕事をしていることをアピールするのも、バイトの時給を上げてもらうにはとても効果的です。自分は今まではこんな仕事はできなかったけれど、長く働いてきたから今ではこんな仕事もできるようになったというアピールをするのもいいでしょう。
また、他の人はこんな仕事はしていないけれど、自分はここに気づいたからしている、というアピールも効果的です。他の人との差別化は大切であると言えます。
バイトの時給が上がらないことに行き詰ってしまった時には、仕事ぶりでアピールするという方法があるということも知っておきましょう。それを見ていた雇い主が、その働きぶりを高く評価してくれる可能性があるからです。
時給を上げてもらう際の交渉のネタにもなりますし、積極的な仕事への取組みはぜひしておくべきです。今までよりも多く仕事をしているということや、バイト敬語を改めるように頑張って勉強したこと、色々なことに目を配れるようになったということなど、雇い主が時給を上げてくれる理由となる点がいくつもあると言えるでしょう。
バイトの研修期間が終わるまで待つ
現在研修期間だという人は、研修期間が終わるまでは待ってみましょう。多くのアルバイトでは、研修期間とその後では時給が変わります。研修期間の方が通常の期間よりも少し安く時給が設定されているので、時給が安くても我慢の時です。
しかし、求人情報や面接などでその旨について説明がなかったり、研修期間が終わってもバイトの時給が上がらなかったりする場合は、一度雇い主に質問してみるべきです。研修期間の時給のまま働くことになるようであれば、そのバイト先と付き合っていくのはあまりおすすめできません。
バイトの時給が上がらない理由は多々ありますが、研修期間が終われば大抵の場合は少しですが時給は上がります。ですから研修期間の間だけは頑張って待ってみましょう。
バイトでも時給を上げてもらえない理由を聞いてみる
じっと待っていても、向こうから「時給を上げようか」と切り出してくれない時は、こちらから時給を上げてもらえない理由を聞いてみましょう。自分にどのような非があるのか、または雇い主に事情があるのか、聞いてみないことにはわからないからです。
バイトの時給が上がらないという事実は、何も自分自身だけに原因があるとは限らないのです。もしかしたら雇い主の方になんらかの理由がある可能性も捨てきれません。経営が困難であるとか、人件費はこれ以上割けないとか、こちら側だけの都合を押し付けられない事情があるのかもしれないのです。
そういったことも、まずは聞いてみなければわかりません。ですから、どうして時給が上がらないのかということを聞いてみてください。決して不躾にならないように気をつけながら、時給が上がらないことについて相談してみましょう。
バイトの時給を上げてもらえた人から情報を聞く
バイト仲間で、実際に時給を上げてもらえた人から情報を聞くのも良いでしょう。どのように交渉したのか、どういったことが決め手になったのか、など、時給を上げてもらえた具体的な理由を詳しく教えてもらえればなお良いと言えます。
実体験に勝るものはありませんから、どういったことが雇い主の心を動かしたのかをしっかりと聞き出してください。交渉する際に抑えておくべきポイントや、日頃心がけていること、仕事をしている中で特に他の人と違っていたことなど、その人独自のやり方など、お手本にできることを学びましょう。
バイトの時給が上がらないことに悩んでいるということを打ち明ければ、きっと相談に乗ってくれるので、節度を守って質問をしましょう。ですが、あまりしつこく立ち入った質問をしてしまうと、一歩引かれてしまうので、そこには注意が必要です。
バイトの時給が上がるタイミングを待つ
時給が上がるタイミングというものも意識しなければなりません。例えば、来月でちょうど勤続何年目になる、といったように、雇い主が時給を上げてもいいと思えるタイミングがあるのです。ですから、藪から棒に今時給を上げてほしいと言えばいいというものではないのです。
同じように、そのタイミングは雇い主側にもあります。働く側にはわかりませんが、企業として節目があり、その節目で大きなお金を動かすタイミングがあるのです。ですから、これに合うタイミングである必要もあります。
こういったことは全てバイトをしているこちら側が決めることではありませんから、時給が上がらないとやきもきしていても、今はまだそういったタイミングが巡ってこないのだな、と思ってください。交渉などがうまくいった場合は、タイミングもうまくいったのだと考えれば良いでしょう。
バイトの時給が上がらない悩みは解消できる
バイトの時給は上がらないものだと思っている人も、このようにさまざまな工夫を凝らすことで時給アップに挑戦してみてください。バイトの時給は、確かに上がりにくいものかもしれませんが、仕事の頑張りが正当に評価されれば報われるものです。
自分の態度を改めるのは、時給を上げる上で最も簡単なことです。仕事に対する姿勢を変えることで、バイトそのものにも良い影響が及ぶことは間違いありません。ですから、自分で思いついた仕事には全力で取り組んでいきましょう。
バイトにおいて時給が上がらないのは、誰しもが一度は経験したことのある悩みでしょう。その時は、ぜひ自分でもできることがあるのだということを思い出して、時給アップに繋げてください。