「ニートになりたい!」と真剣に考えてみた
ニートとはnot in education, employment or training の略。学生のように就学もせず、社会人のように就業もせず、職業訓練も受けていない。もちろん主婦のように家事もしない。いわゆる、なんにもしていない「無業者」を指します。
終わりの見えない就活に嫌気がさしたり、今の仕事に満足できなかったり。「いっそのことニートになりたい!」なんて思ったことがある人は少なからずいるはずです。働かなくてもお金の心配をすることなくニートになる方法があれば、誰だって今すぐにでもニートを目指しちゃいますよね。
とはいえ、ニートになりたい人が誰でもニートになれるというわけではありません。では、どうすればニートになることができるのでしょう?生活に困らずにニートになる方法と現在のニート事情から、ニートになることについて考えてみました。
お金に困らずにニートとして悠々自適に暮らす4つの方法
働かないのにお金に困らずに生活することができるなんて!と、思わず驚嘆してしまう方法があります。必ずしも贅沢な生活ができるとは限りませんが、慎ましいニート生活を送ることぐらいはできるはずです。
1.親の遺産をあてにしてニートになる
ニートになるのに一番手っ取り早いのが、親のお金をあてにすることです。親が高収入で貯金も多いのなら、親の死後もニートとして生活することができるでしょう。遺産に合った生活水準で暮らせば、一生ニートでいることも可能なので、苦労とは無縁の最も楽な方法です。
2.働かずともお金が手に入るビジネスを始める
仕事に行かなくても、自動的にお金が入ってくる仕組みを作れば一生ニート生活が続けられます。この場合、何もしなくてもいいというわけではなく、安定した収入を得るための知識と情報が必要です。お金儲けについて知識がない人は勉強が必要ですが、才能のある人なら就職するよりも利益を上げることができるでしょう。
楽してお金を手に入れる方法
■ アパート経営
定期的に家賃収入が入ってくるので、土地と元手があればニートでも安定した収入が得られます。
■ アフィリエイトなどのネットビジネス
ネット環境とパソコンがあればできるので、あとは根気とセンスがあれば成功するかもしれません。
■ 株取引
株を売買することで利益を得る株取引には、勉強熱心でさまざまな業種に関心がある人が向いています。
3.地道に貯めたお金を切り崩して生活する
人に頼らずに、自分で貯めた貯金を使ってニートになる方法もあります。手順は以下の3つのステップです。
- これからの人生でどのくらいのお金が必要か総額を算出する
- 必要な金額が溜まるまで、わき目もふらずに一生懸命働く
- 目標額が溜まったら、あっさり仕事を辞めてニートになる
お金を貯めるまで働かなければいけないのが、この方法の最大の難点だといえます。計画性があってムダ遣いをしない人におすすめです。
4.宝くじを当ててニートとして一生楽して暮らす
親の金も当てにならず自分の貯金もないという人は、宝くじを買い続けて高額当選を狙うのはいかがでしょうか。宝くじには、定番のサマージャンボや年末ジャンボを始め、毎週抽選が行われるロトやサッカーくじなど種類も豊富です。運よく1等でも当選した場合には億単位のお金が手に入ります。必ず当たるとは限らないので、くじ運が強い人や何事にも気長にコツコツと取り組むことができる人が向いています。
中高年ニートが急増?!ニートのまま年老いたらどうなるの?
ニートになる方法は分かりましたが、それでは、実際にニートになったらどのような将来が待っているのでしょう?内閣府の調査によれば、全国のニートの数は60万人程度。その中でも、20代では約32万人、30代では約18万人いるといわれています。さらに最近、急激に増えているのが40代から50代の中高年のニートなのです。
中高年ニートたちは、実家で引きこもり生活を送っていることが多いことから、親の年金をあてにして生活している人がほとんど。そのため、「年金パラサイト」とも呼ばれています。
中高年になれば、若い人に比べて就職は簡単に見つかりません。また、もともと人と接するのが苦手な人が多いことから、社会と接点を持つことが難しくなるでしょう。ヘタに親がお金を持っていると、生活費や健康保険料などすべて支払ってしまうので、ますます自立ができなくなってしまうという悪循環に陥ります。
そんな、経済的に自立できない中高年ニートには、どのような老後が待っているのでしょうか?中高年ニートが直面している状況をまとめてみました。
結婚や恋愛ができず生涯独身
基本的に中高年ニートは、家に引きこもっているため異性と知り合う機会はほとんどありません。たとえ知り合うことができても、コミュニケーションが苦手で恋愛まで発展するのが難しいことから、たいていは結婚や恋愛の機会がなく一生独身で過ごす人が多いようです。
特に、男性は結婚相手として経済的な自立が求められることから、ニートのままでは確実に結婚が難しくなります。
社会との接点がなく孤独な老後を送る
中高年ニートのほとんどが、誰に会うこともなくひっそりと暮らしています。毎日誰かと接する社会人と違って、仕事を持たないニートは家の中にひきこもりがち。最初は友達がいたとしても、生活パターンの違いから徐々に疎遠になって、ますます人との接点がなくなってしまいます。
また、ニートに対する近所の目が厳しいという現実もあります。大都市と違って、地方ではまだまだ閉鎖的なことから、「あそこの息子は仕事もしないで」と陰口を叩かれることは珍しくありません。そのうち近所づきあいがなくなって、一家そろって地域社会から断絶されるパターンも多いようです。
不規則な生活で病気になって孤独死
家に引きこもって不規則な生活をしていると、心身の不調が起きやすくなります。さらに、栄養の偏りや不規則な生活のせいで、健康的な生活をしている人に比べて年を追うごとにあちこちに不調が出てきやすくなるのです。
また、お金が払えず保険証を持っていないので、体調が悪くても病院に行けない人も多いようです。体調不良を放置していると、待っているのは孤独死ということになりかねません。
結論「ニートになるにはそれなりの覚悟が必要」
毎日、定職にもつかずブラブラして楽をしていそうに見えるニートにも、さまざまな問題があることが分りました。もし、真剣に「ニートになりたい」と考えているのなら、それらの問題を受け入れる覚悟が必要だといえます。働かずに楽をするためには、それなりの代償を払う必要があるということをしっかりと理解しましょう。
「アリとキリギリス」のように、何もせずにのんびり暮らすことを選ぶのか、せかせか一生働き続けるのかを選ぶのはあなた次第です。