一人でもできる!おすすめの面接の練習方法は5つ
面接の練習相手が見つからない場合や、誰かを相手に練習したくない場合、また、面接前日の最終確認として自宅で練習したい場合などに、一人で面接の練習をすることになるでしょう。おすすめの面接の練習を一人でする具体的な方法と一人だからこそ気を付けるべきポイントを解説します。
1.鏡の前で笑顔の練習をする
面接の印象を決める大きなポイントは表情です。面接では、意識しなければ緊張のままに終始硬い表情となってしまいかねません。鏡の前で笑顔の練習をしてみると、「思っている以上に口角を上げないと明るい表情に見えない」といったことに気が付くはずです。
笑顔は瞳も輝かせるため、いきいきとした表情になり、「この人と一緒に働いてみたい」と面接官に思ってもらえるような魅力を伝える一助となります。鏡の前で笑顔の練習をするのは一人でできる最大の面接対策と言っても過言ではありません。
2.自己紹介と自己PRを練習する
どこの企業の面接であっても、はじめに自己紹介と自己PRをするように言われます。企業によって多少のアレンジを入れるとしても、土台となる答え方は変わらないはずです。面接の第一印象が決まる大切な質問でもあるので、スラスラと答えられるように声に出して何度も練習しましょう。
自己PRは、一般的に1分が適当な長さであると言われています。ストップウォッチで時間を計りながら、伝えたい内容を聞き取りやすいスピードで話して1分程度になるように入念に練習するのは不可欠です。
また、自己紹介と自己PRだけではなく、長所や短所なども多くの企業の面接で聞かれる質問です。定番の質問は、よどみなく答えられるように練習しておくことをおすすめします。
3.質疑応答の一人二役をして練習する
面接の一人練習は、想定される質問をピックアップしてただ答えるのではなく、面接官の役も同時に自分でこなすことをおすすめします。頭の中で質問を唱えるのではなく、自分で声に出して質問し、自分で答えるという「一人二役」の練習スタイルです。
一人二役の練習方法には臨場感があり、面接官の視点に立って考えることもできます。ときには変化球の少し変わった質問を自らぶつけて、答えてみるのもよいでしょう。
一人二役をすることで、面接官の視点に立ってどのような質問を投げかけたいのかについて想像するのは、一人で面接練習をするからこそ可能となる体験です。これは、面接の練習を一人で行うメリットと言えるでしょう。
4.一人で面接練習をしている様子を録画する
面接の練習を一人ですることのデメリットは、客観的な視点に欠けるということです。面接の練習相手がいれば、「声が小さくて聞き取りにくいですよ」や「話しはじめに“えー”と言うのが癖になっています」といった、客観的な指摘をしてくれますが、一人ではそれができません。
また、「自分の声を録音して聞いてみると、思っていた声とは全く違った」という経験を持つ人は多いでしょう。一人で面接の練習をしている場合、自分の声がどの程度相手に聞き取りやすいかについては、録画して見てみないと知るのが難しいです。
一人で面接を練習しているときの様子を、スマートフォンなどのムービー機能を利用して録画してみましょう。見返してみるだけで、自分の声が他人からどのように聞こえているのかを客観的に知ることができて、もうワントーン声色を上げてみるといった対策をとることができます。
また、椅子に座っているとき姿勢の悪さや、目線の配り方などについても確認して、改善点を見出すことができるでしょう。
5.実際の面接を録音する
自分が面接でどのような受け答えをしているのか知って次の面接に生かすために、実際の面接をポケットやバッグの中に入れたICレコーダーやスマートフォンで録音するという手段があります。
面接終了後に録音内容を聞いてみると、面接中の自分の声の聞き取りやすさや気付いていなかった口癖、質問に的確に答えることができているかどうかなどを客観的にチェックすることができるはずです。改善点を見つけて次の面接の対策をとることが大切です。
ただ、こっそりと実際の企業の面接を録音するのを、マナー違反と考える意見があるのも事実です。当たり前ですが、あくまで自分の練習や振り返り用の素材として、自分が聞くだけにとどめなければなりません。録音データをSNSにアップしたり、友人に送ったりするのは絶対にNGです。
面接で見られているマイナスポイントとは?
「書類選考や筆記試験は通過するのに、面接試験でいつも落とされる……」、「面接では緊張していつも通りに話をすることができない」といった悩みを一人で抱え、面接に対して苦手意識を持つ就活生は多いことでしょう。
一方で、「自分は面接で緊張せずにうまく答えることができているはずなのに、なぜか通過しないことが多い」といった疑問を抱える就活生も少なからずいます。このような就活生の場合、自分の悪い点がわからないため、とるべき面接対策も浮かばないでしょう。
面接の練習をするためには、面接で落とされる理由を正しく理解する必要があります。ここではまず、面接で見られているマイナスポイントについて解説します。
ハキハキと話すことができていない
話し方の癖は誰しも必ず持っています。日常会話では問題がなくても、面接になるとその癖が妙に目立ってしまったり、面接官に聞き取りにくくなってしまったりしがちです。面接においては、意識して明るい声色でハキハキと話さなければ、良い印象を与えることは難しいでしょう。
表情が硬い
面接で緊張するのは当然ですが、過度の緊張から表情が硬くなってしまうと、面接官に良い印象を与えることが難しくなってしまいます。ほがらかな表情でいきいきと話すことができなければ、「この人に仕事を任せて大丈夫だろうか?」という不安感を面接官に与えてしまうでしょう。
話が冗長でわかりにくい
面接の受け答えで最も重要なポイントは、「簡潔にわかりやすく」ということです。一つの質問に対してダラダラと冗長に答えると話の要点がわかりにくくなってしまい、伝えたいことが面接官の頭の中に入っていきません。
必要なはずなのに面接の練習をしない就活生が多い
就活生は、エントリーシートの書き方や筆記試験の対策などは誰しも行っています。しかしながら、面接については練習をする人としない人に分かれるところでしょう。面接の練習をしない就活生は、どのような理由から面接の練習をしないのかという点についてまとめます。
面接の練習相手がいないから
面接の練習について必要性は感じているものの、単純に適当な練習相手が見つからないという就活生は多いです。身近に面接の練習相手になってくれる人がいなくても、大学のキャリア支援センターやプロの就活アドバイザーに相談すれば、模擬面接をしてもらうことができるので積極的に利用しましょう。どうしても面接の練習相手が見つからない場合は、一人で練習することも考慮に入れる必要性が出てくるでしょう。
面接の練習をするのが恥ずかしいから
家族や友人、学校の先生など、普段の自分の姿を見知った人を相手に面接の練習をするのが気恥ずかしいと考える人もいるでしょう。しかしながら、恥ずかしいという理由だけで面接の練習を放棄するのは避けるべきことです。
大学のキャリア支援センターや、プロの就活アドバイザーに依頼すれば、適切な形で面接の練習をすることができます。また、就活イベントでは模擬面接のブースが出ていることも多いので、そのような場を利用するのもおすすめです。
面接の練習の必要性を感じていないから
面接試験がもともと得意で実際に面接試験の通過率がいい人、人前で話をすることに慣れている人などは、面接の練習に必要性を感じていないことがあります。面接が得意で、練習で作りこむよりはその場で臨機応変に答えるほうが自分の魅力を最大限に発揮できるという人は、練習しなくても問題ないと言えるでしょう。
一人での面接練習スキルは社会人になってからも生かせる
一人での面接練習は社会人になってからも役立つスキルです。例えば、自己PRを1分でまとめることなど、面接の練習は重要であり、誰かと一緒に練習することができなくても、効果的な練習は可能です。
一人での面接練習のテクニックを身につけることは、社会人になってからも大切な商談やプレゼンの前にイメージトレーニングや練習を行う際に役立ちます。
現在はスマートフォンを使って簡単に動画撮影ができるため、モバイルツールを最大限に活用しながら一人で面接の練習を行い、自信を持って本番に臨むための準備をしましょう。