面接でよく聞かれる質問はあらかじめ答えを準備しておこう
人類史が始まって以来、数え切れないほどの多くの面接が行われてきました。新卒の就活における面接、転職における面接、そしてアルバイトやパートの面接など、就職にまつわる面接は今日もどこかで行われているのです。
これだけ多くの面接が行われていると言うことは、質問内容もある程度出尽くしたと言いかえることもできます。つまり、過去の質問を把握することで、事前に対策することも十分可能なのです。ここでは、雇用形態別のよくある質問をご紹介していきます。傾向を捉えて、各自対策を練りましょう。
面接でよく聞かれる質問「自己紹介をしてください」
就職を希望する場合に、尋ねられることが多い質問をご紹介します。これらの質問の回答を用意するだけで精神的に楽になるでしょう。
面接官が知りたいのは応募者の「個性」
「簡単に自己紹介して下さい」「あなたの長所は何ですか?また欠点は何ですか?」など、応募者の個性を尋ねる質問は、面接での定番となっています。ここで見られているのは「話し方」「自己分析」「まとめる能力」です。
「簡単に」と言われているにもかかわらず何分も話し続けるなら、「他人の話を聞いていない」「まとめる能力が不足している」と面接官に判断されるでしょう。
また、集団面接の場合ならなおさら、自分だけでなく周りがちゃんと見えているかも審査の対象となります。皆が1分以内で話しているのに、延々と述べ続けるなら、「協調性が無い」「集団行動は難しい」とみなされるでしょう。
いくら簡潔に話したとしても、聞き取りにくい声や好感のもてる態度ではないなら、減点対象となります。笑顔でしっかりと面接官の目を見て話す練習を、普段から行うことが必要です。
面接で個性を聞かれたら一言で終わらせないように答える
自分の「自分の長所と短所を教えてください」この質問は面接試験では定番の質問となっています。必ず聞かれると言っても良いこの質問ですが、一言になってしまわないように気をつけましょう。
長所を答えるとき
長所を答えるときは一言ではなく事例などと一緒に話すことで面接官にアピールできます。
例文
「私の長所は素直なことです。周りの意見も積極的に取り入れるので柔軟性もあります。」
短所を答えるとき
短所は自分の悪いことや改めるべきことを素直に話しても良いでしょう。しかしその後にフォローを入れる事で面接官にアピールできます。
例文
「私の短所は優柔不断なことですが、物事に優先順位をつけて効率的に仕事をこなすように心がけています。」
このように長所には補足説明を、短所にはフォローを入れるように話すと面接官も応募者の性格を把握しやすいでしょう。
面接で周りからの評価を聞かれたら自分がどう捉えているかも答える
「周りからどのような人間だと言われますか?」という質問も、就職面接の定番です。この質問の意図は「周りからの評価」を尋ねているのではなく、「周りからの評価を客観的に見ることができているか」を尋ねているのです。例えば「周りにいつも明るいねと言われます」と答えるならば、ただの周囲の人々の感想となってしまいます。
「辛い時こそ笑顔でいよう、笑顔でいると必ず良い結果があると信じています。そのように心がけていることで、周囲からいつも明るいねと評価してもらえています。これからも周囲に明るさと前向きさを届けられる存在でありたいと考えています」と答えるならば、周囲の感想だけでなく、その理由、自分がどう捉えているかを面接官が理解することができます。
面接で将来の計画を聞かれたら考えを分かりやすく答える
「10年後、何をしていると思いますか?」「この仕事で、将来的に何を成し遂げようと考えていますか?」など、将来について、将来の応募者について尋ねる質問も頻繁に実施されます。
ここで面接官が知りたいと思っているのは、応募者に論理性・計画性があるかということです。具体的にどうすれば将来の希望をかなえることができるのか、将来のために「今」何をすべきだと考えているのかを、分かりやすく述べるようにしましょう。
面接で志望動機を聞かれたら論的に答える
「この仕事のどこに興味を持ちましたか?」「なぜこの仕事をしたいと考えたのですか?」と、志望理由は必ず聞かれるでしょう。この質問に応えるためには、業界全体の研究と企業研究を深くしておくことが求められます。
どれだけ企業について理解しているか、自分の経験をどのように活かせると考えているのかを述べる最大のポイントともなる質問でもあるのです。
自分の経験・得意分野を初めに論じ、その上で企業の特徴と活かせる分野を提示しながら、志望理由を論理的に述べることがセオリーです。何度も文章を推敲して、面接官を納得させる志望理由を述べられるようにしましょう。
面接でよく聞かれる質問「学生の時はどんな活動をしていましたか」
新卒で就活を行う時には、上記の質問に加え、学生の時の活動なども尋ねられます。新卒の面接時のよくある質問をご紹介します。
どのように活動していたか、活動を通して得たことを答える
「学生の時は、どんな活動をしていましたか?」「学生の時、何に興味を持って研究していましたか?」も、定番の質問です。面接官は活動内容や興味の対象もチェックしていますが、それ以上に「どの程度、積極的に活動していたか」「どれくらい集中して打ち込んでいたか」を知りたいのです。
ただ「テニスサークルに入っていました」と答えるのではなく、「メンバー数200人のインターカレッジテニスサークルで、経理を担当していました。予算の立て方から資金管理だけでなく、徴収する方法や金銭的なトラブルがあった時の対処法など、学ぶべき点が多くありました」と答えるなら、何を行い、何を習得したのかが明確になります。
転職の面接でよく聞かれる質問「前の会社を退職した理由は何ですか」
既卒者や中途採用で転職する場合は必ず質問されると言えるのが退職理由です。一般的な質問に加えこの退職理由をポジティブな内容で返答できるかが就職成功の分かれ道と言えるでしょう。
前向きな退職であることを感じられるように答える
人によっては触れられたくない部分になるかもしれませんが、前職を辞めた理由や既卒である理由を避けて通るわけにはいきません。ネガティブになりやすい質問だからこそ、ポジティブになるように答えるのが鉄則です。
実際には前の職場で嫌な事があって辞めたとしても、「より消費者に近い場所に身を置きたいと考え、前職を退職いたしました。御社の開発部門と消費者の距離の近さが、より多くの人に求められる商品の提供につながると感じています。
是非、御社の開発に携わり、今まで培ってきた動向分析の技法を活かしていきたいです」と、前向きな退職であることとアピールしつつ、今後のプランも論じることができます。
アルバイトやパートの面接でよく聞かれる質問「勤務時間、勤務地はこれでいいですか」
アルバイトやパートの場合は、勤務時間・勤務地に関する質問が含められます。何曜日の何時から何時はいつでも勤務可能、また何日前までなら臨時の出勤も可能など、明確に答えられるように準備しておきましょう。
これはシフト勤務の働き方が多いためで、面接も働く条件を優先して質問されます。勤務時間や勤務日が会社の応募要項と一致すると採用となるので会社の意向に対応できる柔軟な姿勢を見せることが重要です
面接でよく聞かれる質問にはサクッと答えられるように準備することが大切
これらの質問の回答を用意するだけでも面接に余裕が生まれます。当然、面接の質問はこの限りではないので臨機応変な対応が求められます。臨機応変な対応は精神的に余裕がなければできません。
どのような質問にも対応できる余裕を持つためにも事前の面接対策は必要と言えるでしょう。当日は面接官と対話するつもりでリラックスして臨む事が大切です。