面接で頭が真っ白になった時の切り抜け方
面接で思いもよらないことが起こり、頭が真っ白になってしまった時でも、何とかしてその場を切り抜けなくてはなりません。どんなに頑張って準備をしても面接では予期せぬことが起こるものですから、真っ白になってしまった頭の中に、落ち着いた受け答え方の記憶を呼び戻すために、頭が真っ白になってしまったピンチの切り抜け方を準備しておく必要があります。
深呼吸をする
面接で頭が真っ白になってしまったら、ふぅと一息深呼吸をしてみましょう。緊張でドキドキしている心臓の心拍数を落とすには、呼吸を深くすることが効果的です。面接官は就活生が緊張していることを分かっているので「どうしよう」と慌てる必要はありません。頭が真っ白になっていることに気づかれても心配しないで、まずは心を落ち着かせることに集中するようにしてください。
「少し考える時間をください」と言う
一息深呼吸をしても、頭の中が真っ白でどのように対処していいのか分からないままであれば、「少し考える時間をください」と言って答えを見つける時間をもらうようにしてみましょう。何分もというわけにはいきませんが、時間の猶予をもらうことで対処の仕方を思いつくかも知れません。
面接では、滑らかによどみなく答える必要もありませんし、気の利いた対応をしなければならないわけではありません。頭が真っ白な状態が解消されてするべき対応が見つかったら、素直に思いのまま表現すれば大丈夫です。
「分かりません」と言う
深呼吸をしても少し考えても頭が真っ白のままでどうしても答えが見つからなければ、正直に「分かりません」と答えてください。頭が真っ白だからといって適当にその場しのぎで答えるのは止めましょう。面接官は、いいかげんな答えや態度はすぐに見抜きます。
ここで「ピンチの時は適当にごまかして逃げる人だな」と思われてしまうのは、ただ内定を遠のかせてしまうだけで何のメリットもありません。面接時の緊張で頭が真っ白になってしまっても、頭が真っ白なりに誠実に対応する人だという事をアピールしてください。
面接官は人となりを見ている
面接で面接官が見ているのは、その人の人となりや考え方です。非の打ちどころがない履歴書や職務経歴書であっても、企業が考える一緒に働きたいと思う人物かどうかは実際に会って話をしてみない事には分からないものです。
面接を行う意味は、清潔感のある身だしなみをしているか、常識のあるマナーを身につけているか、企業の理念とマッチする考え方を持っているかどうかを図るためにあります。
緊張で頭が真っ白になってしまいうまく話ができなくても、面接が行われている意味を理解していれば、面接で頭が真っ白になってしまった時に自分が取るべき行動が分かるはずです。
少なくても黙り込んでしまうのだけは止めましょう。頭が真っ白で結果的に準備してきた通りに上手く答えられなかったとしても、誠実な人となりが見えるアピールをしてください。
面接で頭が真っ白になった体験談
ここからは、寄せられた面接で頭が真っ白になった体験談をご紹介していきます。頭が真っ白でどうしていいのか分からない緊急事態は誰の身にも起こります。誠実に対応するからこそ魅力的な人となりがアピールできますから、慌てずに落ち着いて対応するようにしてください。
一呼吸おいて答えるといい
souso(30歳)
サービス業で働いています。就活時は「就職氷河期」と言われている時代で、学生のメンタルを試すための圧迫面接も頻繁に行われていました。希望するブライダル業界の面接でまさに圧迫面接にあい、そのとき頭が真っ白になってしまいました。
「履歴書との写真と現物がかなり違ってがっかりしている。正直こんなものかと思っている。」と外見をバカにするような発言があり、「なぜ今日と履歴書とこんなに雰囲気が違うのか?」という質問に、まさに頭が真っ白になりました。
そのあと怒りがこみ上げてきてしまい、「人生で一番幸せな日を作る企業から、こんなに不愉快なことを言われると思わなかった。こんなところでは、お客様の幸せな日を作れない。」と返答してしまいました。
しかし、それがなぜか合格になったんです。でも、感情的になってしまった部分があるので、頭が真っ白になっても返答を急がずに、一呼吸置いて質問に答えることをおすすめします。
考えが足りなかった
BD(26歳)
私は現在、通販会社の社員として働いています。私はこの会社に就職するときの面接で、頭が真っ白になってしまうことがありました。
そのときの面接官の質問は「わが社の業務のやりがいは何だと思うか」というものでした。私は面接を受ける前に、会社の規模や仕事内容についてはある程度予習をしていたのですが、具体的にどのようなやりがいを得られるかまでは考えていなかったため、頭が真っ白になってしまいました。
すぐに答えることができなかったので、面接官に正直に、実際に働いてみるまで分からないと伝えて謝りました。
これから面接を受ける就活生の方は、仕事内容はもちろんですが、そのやりがいについてもあらかじめ考えておくことをおすすめします。
まさかの面接官が5人以上
ちーず(30歳)
コンサル系企業に以前勤務していました。就職活動中、面接で頭が真っ白になってしまったことが一度ありました。それは、3次面接で面接官が5人以上座っていた時です。事前に収集していた情報にはなかったことだったので、頭が真っ白になり、非常に動揺してしまいました。
シナリオ通りにはいかないと自分を落ち着かせ、面接官の質問にはなんとか回答しましたが、その時の面接はPRさせる内容の質問が多く、出端を折られていた私は面接の空気に飲み込まれてしまい、何を言っても反応はイマイチでした。
圧迫面接をしているのかとも思いましたが、自分の後の学生は大変盛り上がったようだったので、非常に落ち込みました。
これから就職活動を行うみなさんは、事前の情報収集はとても大切ですが、決してその情報通りには進まないことを念頭において、自分らしさを伝える努力に専念することをお勧めします。
テンプレートと言われた
ぺんぎん(27歳)
金融業に勤めていて、現在は広告業界へ転職し働いています。面接は割と得意な方で、何を質問されてもスラスラと答えられる自信がありました。何度も練習し、面接対策もバッチリで臨んだ最終面接で、なぜこの業界がいいのか聞かれたとき、自分の経験や本当の思いを正直に話しました。
すると面接官が少し笑って「君の答えは素晴らしいけど、まるでテンプレートみたいだね。」と言われました。そう言われた瞬間に用意していた言葉たちが全て消え、頭が真っ白になりました。何を言っても「テンプレート」として伝わると思ったからです。
それに面接官は気付いたのか、「さっきまでの自信がないみたいだけど、君はこの仕事向いてないと思うよ。笑顔も強張ってるしね。上から強く言われたとき耐えられる自信ないでしょ?」と聞かれました。もう何も良い言葉はでてきませんでした。
しかしここで負けてしまうと、最終まで行けた頑張りが無駄になってしまうと思い、「私は負けません」とだけ言って終了しました。最後に素で発言したのがよかったのか、無事内定をもらうことができました。
私のように自分の言葉がテンプレートだと思われないよう、相手にきちんと伝わるような話し方を練習してほしいです。
予想外だった質問
ぴよち(22歳)
私は現在人材派遣会社にて勤めているのですが、そのときの面接の質問で私(面接官)の良いところを10言ってくださいと言われました。その瞬間、頭にハテナマークが浮かび、頭が真っ白になりました。
少し迷ったあげく、私の良い所は、まだお会いしてすぐで分からないと思うので一緒に働き出して少し経ったらお応えしてもいいですか?と答えました。あ、やばいかなと思いましたが面接官の方は笑っており、そのおかげで私は少し緊張がほぐれました。
そのような答えが返ってきたのは初めてだよと言われ、それが要因かわかりませんが、私は無事に内定を頂きました。
いま就活に励んでいる方は、どんな質問がくるかなど準備を行なっているかと思いますが、率直な自分の思いを伝えるのも大切かと思います。その場の緊張感などから難しいかもしれませんがぜひ頑張ってください。
頭真っ白に負けるな
B.A(33才)
私は事務職として働いています。頭が真っ白になった質問は、今までやってきたことをアピールして、資格がありますということを言ったら、そんなのがあってもね~こういうことやってもらわないといけないんだよ、あなたにできるの?というような返しがあったときです。
完全にけんか腰にこられたので、頭が真っ白になりました。動揺してもしょうがないと開き直り、しっかり仕事を覚えて貢献したい、というようなことを答えました。
仕事上トラブルに遭遇することがよくありますから、このような質問は、それにきちんと対処できるのかを見ています。気分はよくないですが仕方ありません。
面接はアピールの場ですから、頭が真っ白になってもそんなものには負けず、自分の強みをどんどん出していきましょう。
中東情勢を聞かれた時
トラットリア(38歳)
私も頭が真っ白になったことがあります。ある商社の会社の採用面接の際に、「今の中東情勢について簡単に説明して、その課題と原油の関係についてあなたの考えを教えてください。」と質問されたときです。
私は法学部で国際情勢は専門外です。中東に関してはある程度新聞を読んでいたのですが、課題と言われても分からなかったし、答えようがありませんでした。
仕方なしに、中東に関しては、イラク情勢について知っている限りのことを述べ、課題はとても複雑で私にはわかりません、原油についても影響は先行き不透明で、私は専門家ではないので正直分かりませんと答えました。
頭が真っ白になったら、分かることは述べて、分からない事は分かりませんと正直に伝えるしかないと思います。面接は、答えが重要なのではなく、答え方が重要だと思います。
あなたを動物に例えると何ですか
tom(31歳)
現在、金融機関に勤めています。面接では様々な質問をされましたが、その中でも「あなたを動物に例えると何ですか?」という質問は返答に困り、頭が真っ白になりました。
どのように答えても正解がない気がしたので、つい気が動転してしまいました。とにかく深呼吸して落ち着くように心がけ、受け答えもしっかりと丁寧にするように対処し、冷静さを取り戻すように努めました。
これから就活をされる方も、様々な質問に戸惑うことも多いかもしれません。面接では少々意地悪な質問をされることもあるので、とにかく落ち着いてハキハキと答えるように心がけると良いかと思います。緊張してしまうのが心配であれば、色々な面接を受けて場慣れしておくのも良いかもしれません。
こんなことが志望動機でいいのか
アヤノ(26歳)
特別養護老人ホームで仕事をしており、面接の際志望動機を聞かれた時に頭が真っ白になりました。
なぜなら、志望動機を考えていましたが、いざ聞かれた時に突然、こんな事が志望動機で良いのかなど不安になったからです。頭が真っ白になりましたが、落ち着いて自信を持って答えたら、自然と楽になりスムーズに面接が進みました。
これから面接をされる皆さんは、どうして自分がこの会社に入りたいのか、その思いを叶えるために自分の役割をみつけ、その役割をこの会社であれば果たせることなどをアピールしました。
皆さんも、ぜひ自分の役割を見つけ、頭が真っ白にならないように自信を持って面接時に臨んでください。
他の製品についてはどうですか
ろっす(35歳)
家電製品の設計開発をしています。面接官が弊社の製品の使い勝手の良さはどんな所にありますか?という質問をしました。それに対する答えは考えていたので、1つの製品を取り上げ、自分の体験談を交え、しっかりと使い勝手の良さを回答しました。
しかし、その後続けて面接官は、他の製品についてはどうですか?と聞かれました。私は1つの製品に対してしか回答を用意していなかったため、頭が真っ白になってしまいました。
それに対しては正直に、まだ御社の製品は1つしか使っておらず、今後はこんな製品を使って使い勝手を体験してみたいという説明をしました。
下手に嘘をつくと、ボロが出る可能性もあるので、正直に前向きな説明を心がけたら良いと思いました。
とにかく落ち着く
さくら(24歳)
現在私は、製薬メーカーに勤めています。私が勤めている会社の最終採用試験に行われた面接の時のことです。最初はオーソドックスな自己紹介や自己PRなどの質問がされ、自信を持って答えることができていました。
面接の終盤、社長が何気なく「君は自分自身運が良い方だと思う?」と質問してきました。就活を行うなかで初めて言われた質問でした。私は、とっさの言葉がでず、頭が真っ白になりました。
そのようなことを考えたこともなければ、質問されると思っていなかったのです。私は意識して一呼吸を行い「そう思います」と答えました。頭が真っ白になったときに一番大事なのは、落ち着くことだと知っていたからです。
これから就活を始める方や、面接を受ける方は、とにかく落ち着くことを心がけていただきたいです。面接官も就活生が緊張していることを知っています。多少の間などは気にしません。焦って自分の力を発揮できないことがないように、真っ白になったときは一呼吸を心がけてください。
暗記だけの面接は駄目
なたりー(24歳)
私はサービス職で肉体労働となる仕事をしています。この会社に入る前に面接で面接官から、頭が真っ白になってしまった内容を質問されました。
志望動機でとにかく一生懸命頑張りますなどを最後に言ったら、面接官から突っ込まれ、あなたなりに一生懸命頑張るとは何をどうしたら一生懸命頑張っていると思いますか、と質問され、予想外の質問に頭が真っ白になってしまいあたふたしてしまいました。
ただ暗記しただけの口調で面接を受けてしまったからです。暗記だけの面接はいざ予想外の質問に対して全く答えられず、尚且つ緊張感でよりいっそう頭の中が真っ白になってしまいます。恥ずかしながら経験者です。
しかし、あたふたはしたけども、しっかりと自分なりにしっかり言葉を言えたのは本当に良かったです。一番駄目なのは何もしゃべれなくなることなので。私はなんとかその場を自分の言葉で切り抜けました。
就活生として頑張っている方々は、決してただ心にも思わないような言葉を暗記しただけで面接を受けない方が自分のためになると思います。暗記ばかりだからいざという時に頭が真っ白になるので気をつけて下さい。
逃げない姿勢が評価される
しばいぬ(36歳)
通信業界で働いています。転職時の面接の時に予想外の質問をされて頭が真っ白になってしまいました。その質問は「今まで働いてきたなかでの失敗談を面白おかしく話してください」でした。
失敗談からの改善点などの回答は用意していましたが、面白おかしい話になるかを考えてしまい、頭が真っ白になり言葉に詰まってしまいました。
ですが、考えてきた答えをかなり盛って、身振り手振りをふまえて大袈裟に話し、面接官の苦笑いをいただきました。
無事に入社でき、当時の面接官の方を話す機会があり、自分の事を覚えているか聞いてみた所、「覚えているよ!意地悪な質問にも必死でなんとかしようとする姿が印象的だった」と言われました。面白くはなかったみたいですが、逃げずに問題に取り組む姿勢を評価されたようです。
もし受け答えが上手くいかなかったとしても、回答の内容よりも「人に対する姿勢」を見ているので、諦めず前向きに会話をしてください。
番号の若い順です
さかな(27歳)
現在、働いているのは通信制高校ですが、教育実習に行ったら、教員採用試験に行くように実習校から言われ、面接に行ったときの話です。
隣の受験者の方はお兄さんで、その横には講師の年上の女性が座っていました。面接官に「若い人から順にどうぞ」と言われ、パッと周りを見て「3月生まれだし、多分私だ」と思い、慌てていたところ、「番号の若い順」です、と言われたことがあります。
今考えると、笑える話ですが、その時は余裕がなく、頭が真っ白になりました。私は自分の考えていたことが顔に出ていたのかと思い、かなり恥ずかしかったですが、面接官の方々の優しそうな顔を見たら、少し落ち着けました。
今は生徒の就職を面倒見ることもありますが、頭が真っ白になった時、わからないことはわからないけど、一生懸命仕事をしたいって気持ちをアピールするんだよ、と伝えています。
面接官のペースに持っていかれるな
あいす(23歳)
私は食品サービス業で働いています。最終面接の社長と役員の方との面接の際に「あなたの長所と短所を教えてください」という質問を1つではなく、何個も聞かれたときに、応えられるネタがなくなってしまい、頭が真っ白になってしまいました。
その時に焦らずに、自分が準備してきた失敗体験談や、学生時代の話から結び付けて何とか長や短所を答えることができました。
少し考える時間が欲しいときは、「少しお時間いただけますか」とお伺いを立ててから自分なりにいうことを決め、頭の中で言葉を整理するとよいと思います。
頭が真っ白になってしまうかもしれないという方は、自分の体験談を何パターンか考えておいて、そこから何通りもの質問に答えられるように日ごろから練習しておくとよいと思います。何より、焦らずに、時間を少しもらって考えてから答えを出すというのも一つの手だと思います。
面接で頭が真っ白になっても諦めないことが大切
面接で予想もしていなかったことを質問されると、頭が真っ白になってしまうことがあります。そんな場合でも、パニック状態になりフリーズすることのないようにしなければいけません。
頭が真っ白になっても慌てずに、その場でできる最善の対策を取りましょう。ここで紹介した体験談にもあるように、正直に「わかりません」と答えることも悪いことではありませんし、自分の知識や経験と結びつけて何とか答えられそうなことであれば、最後まで諦めずに意見を述べることが大切です。