就活で聞かれる時事問題!対策方法は?
多くの就活生の頭を悩ませ、不安にさせているのが時事問題に関する質問。就活中はスケジュールもタイトで時間がなく、それほど新聞やテレビといった社会の動きをしっかりと見る余裕がないのが現実です。
就活でよく聞かれる時事問題についてどんな対策ができるのか、どのようなメディア、情報媒体を見ておくべきなのか、面接の際に良く聞かれる定番の質問やその意図を解説します。
就活で時事問題について質問をしてくる企業側の意図は
「そもそも、企業側はなぜ学生に時事問題を聞いてくるのか?」そう疑問に思っている方は少なくないでしょう。
1 世の中の動きに目を向けているか確かめたい
企業側が時事問題について問う理由のひとつとして、世の中の動きを掴もうとしているかをチェックしているということがあります。
きっちりと全ての新聞やニュースに目を向けている必要はありませんが、ビジネスをシーンにおいては、世の中の動きをしっかりと掴み、ニーズや社会情勢を理解しておくことが非常に大切です。これから社会人になるにあたって、そのような基本的なことがしっかりできているかを見ているのです。
2 自分の意見をしっかりと持っているか確かめたい
最近の出来事に対し、個人としてどのような意見を持っているかを知りたい場合や、意見を持つことができているかを確認するために、時事問題に関する質問をされることがあります。この場合、まずはニュースや新聞を見聞きした時に普段からどれだけ自分の力で考えることができるかが重要です。
3 対応力を見たい
企業や面接官によっては対応力をチェックするという意図をもって、時事問題に関する質問をしてくる場合があります。
就活の面接ではまったく予想もしなかった質問が来た場合、焦って頭が真っ白になってしまいがちですが、そんな時にどのように落ち着いて対応できるか、どのように理論的に意見を組み立て話すことができるかがポイントです。
4 単なる話の話題として振られることも
単に話題がなく、仕方なく最近見聞きしたニュースについて話題を振り、その受け答えから人間性や人となりを見ようという意図がある可能性も考えられます。この場合も、しっかりと理論的に話すことができれば問題ありません。
就活で時事問題としてよく聞かれるジャンルは?
一般的に時事問題として聞かれる主なジャンルは、国際・経済・政治・社会に関する問題がほとんどです。特に、選考を受ける企業や業種に関する経済のニュースには敏感になっておくのが鉄則です。企業研究の一環にもなるため、関係するニュースを探してみてください。
筆記試験で時事問題を聞かれる場合もある
筆記試験でも時事問題が問われる場合がありますが、SPIや玉手箱といった有名どころの筆記試験の場合はまず聞かれることはなく、筆記試験で聞かれるのは主に企業独自の筆記試験の場合です。特にメディア企業など、より社会の動きに敏感になっておく必要がある業界で聞かれることがあります。
この場合、学生の頃の社会の問題のように選択や記述で書かされる場合はほとんどありません。基本的に筆記試験で時事問題を聞かれる場合は、ほとんど論述形式の場合が多いと言っていいでしょう。
そのため、やはり一番必要なことは「日常のニュースに対して自分の意見を持っておく」ということが重要です。その際、なぜそう思うのかという理由部分が最も重要となってきます。管理職の方が読んでも納得できるような意見が書けるよう、一つの見方や一つのニュースだけではなく、全てにおいて総合的な視点から論述できる準備をしておきましょう。
就活での時事問題の情報の取り入れ方
いまや就活で時事問題対策は欠かせなくなりました。時事問題に関する情報を取り入れる方法を確認してみます。
新聞から
時事問題に関する情報を取り入れる際に最もおすすめなものがやはり新聞です。特に社会人は当たり前のように毎日新聞を読んでいる人が多く、話題性や情報量としても申し分ないです。
特に年次の高い管理職が面接をする場合、新聞は最も効果的な対策法です。年齢が高くなればなるほど新聞を読んでいる率は高くなるため、選考の終盤になるほど新聞を読む比率を高めていくと良いでしょう。
テレビから
新聞はどちらかと言えば年齢が高い面接官により高い効果を発揮する対策法と言えますが、対してテレビはどんな面接官にも対応できるオールマイティな対策と言えます。
特に、社会人がテレビを良く観ている朝の時間帯(5時~8時)や、夜の時間帯(18時~0時)のニュース番組などを中心に観ておくと良いでしょう。特に朝起きて朝食を食べて準備をする合間にニュース番組を観ておくと、記憶にも新しく話しやすいのでおすすめです。
ネット・ニュースアプリから
忙しい時でも片手間に情報を仕入れることができることがメリットなのが、ネットやニュースアプリによる対策です。電車やバスの中でも見ることが出来、かつ情報も一番早く入ってくることが多いため毎日チェックしておくと良いでしょう。デメリットとして、ついついスマホやパソコンをいじりすぎてしまい時間がとられたり睡眠不足になってしまうこともあるため、注意しましょう。
また、ネットやニュースアプリで対策する場合も、企業研究も兼ねて対策することが出来ます。ネット検索をうまく利用することで特定のニュースだけをピックアップすることができるため、これから受ける企業や業界について深く理解することが出来ます。新たな事業が最近始められていたり、日頃の企業の事業に対する姿勢などを見ることで、面接でのアピールにうまく活用できます。
本から
テレビや新聞の情報と同じくらい情報に信ぴょう性があり、かつネットやニュースアプリ並みに専門的な情報を集められるのが本による時事問題対策です。
一方で致命的な弱点として、情報が古くなりがちというデメリットがあります。そのため、最も良い使い方は企業研究をこれから始めるときに使うことです。例えば、企業や業界の歴史といった部分では、本によってまとめられている情報が最も効率よく、かつ信ぴょう性のある情報を集めることができます。その後、新聞やネット、ニュースアプリで最新の情報を集めるのがベターです。
就活で時事問題の質問の答え方はまず結論から話すのがポイント
時事問題の質問に限らず、面接での質問の答えは理論的に話すことが重要です。そして、理論的に話すためのポイントとしてはPREP法を意識することが挙げられます。
PREP法とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体例)、Point(結論)の順に理論を展開していく方法です。結論を先に述べることで話の方向性が見えやすくなり、最後にもう一度結論で締めくくることで話の内容の中で何が言いたかったのかわかりやすくします。
既に1日に10人近くも面接を行っている面接官に対し、長々と先が見えない話をした場合、最後に結論を言うものの、結局その間の苦労や工夫といった過程はまったく耳に入ってこないものです。
ところが結論から先に述べた場合、「この人の言いたいことはだいたいこのようなことだろう」という目途が立ちます。最初にゴールが見えることで、途中の話も理解しやすくなり結果的に話全体が耳に入りやすくなります。
就活やエントリーシートといった大量選考の中ではPREP法は非常に有効です。面接において効果的で理論的な話が出来ていないと感じている方や、どのような話の組み立て方をしたら良いのかわからない方は是非試してみると良いでしょう。
就活の時事問題対策では自分の意見を持つことが大事
就活における時事問題の質問を通して面接官が知りたいのは、就活生の知識ではありません。その人自身が社会の動きに対してどのような意見を持っているか、またどのような考え方ができるのかを見ています。
最新のニュースに触れ、自分なりに考えるという作業が時事問題においては一番の対策となります。