インターンシップのお礼状で感謝の気持ちを表現しよう
学生が期間限定で職業体験をするのがインターンシップです。実際に企業で働き、そこで経験したことは今後の就職活動や卒業後の進路に大きく影響してくるはずです。しかし!インターンシップは行ってお終いではありません。お世話になった企業に感謝の気持ちを込めてお礼状を出して初めて、インターンシップの終了なのです。
インターンシップのお礼状は手書きで書く方が感謝の気持ちが伝わる
インターンシップのお礼状は手書きで出すか、メールで出すか迷う方もいるでしょう。結論から言うとどちらでも構いません。しかし企業によってはメールを嫌う採用担当者もいます。
何故メールのお礼状を嫌う担当者がいるかというと、メールの場合は使い回しが利くから、そして片手間感が強いからです。パソコンで文書を作成するのはお手軽で訂正もすぐできます。また使い回しもできるので、企業はそのような人をあまり好まない傾向にあります。
採用担当者の印象を悪くしないために、わざわざリスクのある事をする必要はないので、お礼状は手書きで書きましょう。
手書きで書く事で就活生の丁寧さや熱意、感謝気持ちも伝わり易くなるので、インターンシップ先の企業で採用試験を受ける際も有利に働く可能性が高くなります。
インターンシップのお礼状を書く時に一番大切なのは気持ちを込めて書くこと
インターンシップのお礼状を書くにあたって必要なものは以下になります。
- 封筒
- 便箋
- 黒色のボールペン(または筆ペン)
- 感謝の気持ち ←★最も重要!
封筒は白無地の和封筒、便箋も白無地のものを選択します。履歴書やESを書く時と同じでボールペンは黒インクのものを使用してください。
そして何より一番大切なのが、お世話になった企業への感謝の気持ちです。これがなければ始まりません。気持ちを込めて、丁寧に書きましょう。
インターンシップのお礼状に必要な文章の構成は6つ
お礼状は6つの項目で成り立っています。順序をよく確認して読みやすく伝わり易い文章の構成が必要です。
1.宛名(インターンシップでお世話になった企業名、部署名そして最後に担当者名)
2.挨拶(必ず文頭に)
3.インターンシップでお世話になったことへのお礼、感謝の意を述べる(お礼状の核となる部分)
4.インターンシップを通して為になったこと、感想など(エピソードを記述)
5.結びの文
6.日付と署名
文頭の挨拶や結びの文は決まり文句なのでテンプレートで構いませんが、本文にあたる3と4は必ず自分の言葉で、気持ちを込めて書きましょう。
インターネットに書いてある例文を丸写した場合、企業にバレた時に印象が悪くなるので極力しないようにしましょう。文章を書くのが苦手な方もいるかもしれませんが、自分なりの文章を書く、という事が企業に感謝や熱意として伝わるので、上手い文章を書く必要はありません。
では次にインターンシップでお世話になった企業に宛てるお礼状の例文を見てみましょう。どのように書くか迷っている方は参考にしてください。
インターンシップのお礼状の具体的な書き方例文
では具体的な例文を見ていきましょう。必要な構成を例文に当てはめているので確認しましょう。
-1-
○○株式会社
人事部インターンシップ担当○○様
-2-
謹啓
-3-
時下益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。
この度は2週間に渡り大変貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
何もかもが初めての経験で右も左も分からなかった私に貴社の皆様は温かくご指導してくださいました。大変感謝しております。
-4-
実際に業務を経験してみると、想像していた世界以上のものがそこにあり、マニュアルだけでは解決することのできない事例に直面することや、業務に際し細やかな心配りを必要とする場面が多く、日々、自発的な成長を求められる現場だということが分かり、大変勉強になりました。
また、社員の皆様の明るい笑顔が印象的で、企画会議の際、全員が新しいことに挑戦したいというチャレンジ精神に溢れた瞳をしていて驚くと同時に社員一人一人の自主性と個性を大切にしてくださる貴社で正社員として働きたいという思いが強くなりました。
この2週間のインターンシップの経験は就職活動中の進路に迷う私にとって大変有意義深いものとなりました。
-5-
ご多忙のところ時間を割いて貴重な体験をさせていただきまして、心から感謝申し上げます。
貴社のご発展と○○様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
-6-
敬具
平成○○年○月○日
○○大学△△学部××学科3年
木村 太郎
お礼状の3と4にあたる、企業にお礼を述べる項目と、インターンシップで為になった事や感想の項目が最重要の部分となります。企業が忙しい時間を割いて、インターンシップという企業体験の場を用意してくれたので、就活生もそれに見合う成果を書くと印象が良くなります。
拙くても良いのでインターンシップで得たことや、感想を述べましょう。採用試験へ進む場合はこの会社で働きたい!という熱意ややる気をアピールしておくのも良いでしょう。
お礼状を書く時の注意点ですが、よくありがちなのが「御社」と「貴社」の書き間違いです。
- 会話の中では「御社」にする
- 文書にする時は「貴社」にする
これらは就活生の中では常識ですが、いざ文章にしてみると間違う方が多いでしょう。最後にしっかりとお礼状の再確認をしましょう。
お礼状を書いている時にミスや誤字脱字があった場合は書きなおそう
お礼状を書く時、ミスがないよう細心の注意を払うのですが、どうしても間違ってしまう事もあるでしょう。例えばインクが紙に滲んでしまったり、誤字脱字がある場合です。
このようなミスがあった場合は、大変ですが最初からお礼状を書き直しましょう。
修正液や修正テープを使って文章を訂正する事はしてはいけません。何故かというと、お礼状は企業に宛てた立派なビジネスの手紙だからです。ビジネスに使う書類に修正液などを使うのはマナー違反になります。
お礼状を確認する担当者も修正液で汚れたお礼状は、あまり見たくはないでしょう。その為担当者の心象を良くする事も難しくなります。
ミスをした場合は書き直す。大変ですが綺麗なお礼状で感謝を伝える事で、採用試験に進む場合には好印象を持って貰えるでしょう。
インターンシップのお礼状を出す時期は1週間以内をめどにする
企業にお礼状を出す時期ですが一週間以内を目処に届くようにします。早ければ問題ないのですが、遅くなりすぎると企業に良い印象を与えることはできません。
お礼状は感謝の気持ちを伝える手紙です。あまりに遅れては企業が感謝の気持ちを疑ってしまう可能性もあります。そのような事がないようにお礼状は早めに準備が必要です。
もし、お礼状を出すのを忘れていた場合でも慌てずに、遅れた理由を明記することで企業の印象を損なわずに済むでしょう。
インターンシップはお礼状を書いて締めくくる
忘れてはいけないのが、お礼状を出すまでがインターンシップという事です。最後まで気を抜かず企業側へ好印象を与えましょう。
お礼状の書き方を再確認して、書く時に慌てないようしっかり覚えておくことが重要です。
- 手書きで丁寧に美しい文字で書くこと
- 封筒便箋は共に白無地のものを使用すること
- 必ず黒色のボールペンまたは筆ペンを使用すること
- 文頭、文末の挨拶を忘れないこと
- 本文のメインとなるインターンシップのお礼や感想はオリジナリティを意識した自分なりの文章で書くこと
- 間違えた場合には修正液は使わず最初から書き直すこと
- お礼状を出す時期は一週間を目処にする
お礼状は企業にやる気や熱意をアピールするチャンスでもあります。 上記ポイントを押さえて、お世話になったことへの感謝の気持ちを込めて自分なりの言葉でインターンシップを締めくくりましょう。