面接のコツ新卒・転職からの就職を確かなものにする対処法

面接のコツを、新卒で就活している方、中途採用を目指している方にご紹介します。面接には入室から退室までの流れの中に多くのコツがありますが、その中でも重要なポイントである面接官の立場からの注目点や、新卒の就活生と中途採用の就活の面接で見られている部分の違いなどを解説します。

面接のコツ新卒・転職からの就職を確かなものにする対処法

就活で内定をもらうための面接のコツ

就職活動をする上で必ず通らなくてはならないのが面接という大きな関門です。具体的に何をすればいいか、就活本は読んだけど実際にはなかなかうまくいかないという方も多いのではないでしょうか。しかし面接をせずに就職活動をする事はできません

そこで、内定を取るための面接のコツとして、いくつかのポイントを挙げて解説していきます。面接という大きな括りで考えた場合に意識するべき事を解説した後、新卒の就活生の方々、中途採用を目指し転職活動をしている方々へ向けて採用試験を突破するための面接のコツを紹介します。

面接のコツは3つ

面接試験に対応する人事の社員

面接官は就活生が入室した瞬間、つまりおおむね第一印象で判断しています。猫背、暗い顔は厳禁です。勿論姿勢も重要です。胸を張り、顎を引くようにしましょう。「よろしくお願い致します」とはっきりと言い終えてから一礼し、丁寧にドアを閉めてから席に向かいます。

【第一印象で内定に近づく!】絶対に失敗しない面接マナー講座

1.面接中は丁寧な言葉で敬語を使う

着席すると、いよいよ面接官からの質問が始まります。皆さんの回答が始まったところで、面接官はまず話し方に注目しています。気弱そうだったり、逆に傲慢そうだったりするのは悪印象。声を少し張り気味にしましょう。正しい言葉遣いにも注意し、尊敬語・謙譲語・丁寧語はどんな質問に回答する時にも間違える事無くすらすらと使えるようにしておくと、面接官に「綺麗な話し方をするな」と思ってもらえます。

2.笑顔を忘れない

更にここで相手に好印象を与えるには、笑顔が武器になります。笑顔には、話している相手だけではなく、自分の緊張もほぐしてくれる効果があります。絶対に暗い顔をしてはいけません。その上で、表情豊かに話せれば面接官も話を聞きやすくなります。身振り手振りも加えられれば更に良いでしょう。

3.面接会場を退出する時は挨拶をする

退出時にも気を抜いてはいけません。立ち上がり、「本日はありがとうございました」と笑顔で言いましょう。面接の緊張感から解放されたために、意外と忘れがちになっている事も多い挨拶なので、ぜひ気を付けたいところです。挨拶が重要な役割を果たすのは、それが社会人にとって最低限のマナーだからです。これは、これから社会人になる方、今まで働いていた方、どちらにも共通する事です。挨拶は社会では出来て当たり前のスキルとみなされます。

面接では自分の働く姿を感じさせる振る舞いをするのもコツ

応募者の書類を見ながら面接する担当者

面接は合否に関して大きな役割を持っています。面接をするのは、就活をしている人に書面で確認できない事を訊くためです。

まず、「この人は職場で通じるコミュニケーション力を持っているだろうか?」というところを重点的に見られています。円滑な人間関係を築けない人はチームワークを乱してしまいますし、そうなれば仕事がしにくくなるからです。

コミュニケーションが円滑に取れると判断した場合、面接官は就活生が入社してからの予想を立てます。この人はどのような役割を果たしてくれるのか、具体的に考えるのです。自分がその会社で働いているビジョンを面接官に持ってもらう事が重要です。

資格を持っている事なども大きなアピールポイントにはなりますが、持っているというだけではスルーされてしまう事が多々あります。その資格をその会社でどのように役立てられるのかを、口頭で伝えられるようにしましょう。

新卒の就活生が面接時に気を付けるべき事

ハキハキ答える好印象の就活生

新卒の就活生の方が気を付けるべき事は、まず理路整然と簡潔に話せるかどうかというところです。面接官はだらだらと要点を得ない話し方を厳しい目で見ています。これを伝えたい、という明確な核を作り、そこから周りを固めるように話す事を決めていきましょう。

企業に対して何ができるのかをアピールする志望動機を書く

特に志望動機は重要です。なぜこの企業でなければいけないのか、企業研究はもちろん充分にしていたと思っていても、見落としがないか直前まで考え続けるべきです。自分が希望する企業で働いているところをイメージしてみるのも、具体性のある回答をする一助になります。

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自己PRは具体的なエピソードを用意する

また、必ずと言っていいほど訊かれるのが自己PRです。多くの学生が、バイトやサークルでの活動について話すので、ここで差をつけておきたいところです。面接官が見ているのはテーマではなく、内容とその話し方です。どんなテーマでも構いませんが、具体的なエピソードは必須です。

「尽力しました」と言うだけでは、どう頑張ったのかを伝える事はできません。そこで何をどうしたのかが肝心です。

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バイトの自己PRは簡潔に、サークル活動はコミュニケーション力をアピール

バイトであれば「このような工夫をして上司や同僚、先輩に褒められた」など、簡潔に話せるようにしておきましょう。バイトは社会に繋がる一歩でもあるので、自信を持って答えて問題ありません。また、サークル活動では、コミュニケーション力をアピールする事ができます。先輩や仲間、後輩など、横だけではなく縦の関係を意識したエピソードを入れられるとなお良い印象を与えられます。

中途採用を目指す転職活動の面接で気を付けるべき事

就活生と楽しく会話する面接担当者

中途採用を目指す転職活動においては、新卒の就職活動とは違ったものを求められているという事を忘れないようにしましょう。まず、新卒よりも深い企業理解、業界への理解が求められています。これは、今までのキャリアから知識や経験を得ているはずだと考えられるからです。

中途採用は即戦力になるかどうかがカギ

また、企業は新卒の就活生を採用する時よりも、本当に即戦力になってくれるかどうか、という点を重点的に見ています。自分が今まで培ってきたノウハウをどのように活かせるか、具体性を持たせるためにも、前職で評価された事や成功談は話せるようにしておくべきです。

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前職の評価や成功談は謙虚に話すこと

しかし、過去に学んだ事をひけらかすように話すのはNGです。面接官が知っているかどうかにかかわらず、専門用語の羅列は避けましょう。わかりにくい言葉で煙に撒いているような印象を与えてしまいます。なるべく噛み砕き、聞きやすくわかりやすい話し方にする事で、面接官からの突っ込んだ質問を誘う事ができます。詳しい知識を持っている事は、そこで伝えるのがベストです。

退職理由はポジティブに伝える

そして、退職理由は必ず訊かれる質問なので、充分に考えておく必要があります。たとえ前職があまりにも嫌だったとしても、それは本人にしか分からない事です。なので、人間関係が上手くいかなかった事や、仕事内容が自分に合わなかったなど、色々と思うところがあったとしても、それは決して言わないようにしましょう。「この人はそれを言い訳にしているのではないか?」と思われたり、「また辞めるのではないか?」と思われないように、新しい企業でやりたい事など、前向きな理由を伝えられるようにしましょう。

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面接では「素早く」「簡潔に」答える

面接の応援をするOL

新卒、既卒問わず、共通して言える事は、質問には素早く答えるという事、そして簡潔に答えるという事です。質問をされたら、まずは「はい」とはっきり返事をし、その後に今まで準備してきた回答例の中から適したものを思い出しましょう。

また、簡潔に答えるという事は意外と難しいものです。自分ではわかりやすく話しているつもりでも、意外と時間がかかっていたり、脱線してしまっている事は多々あります。ですので、一度ボイスレコーダーなどで自分の回答を録音して聴いてみたり、友人や家族に聞いてもらう事をおすすめします。

面接のコツで大切なのは準備から終わりまで気を抜かないこと

面接では常識人である上で、その企業に適した人間である事が求められています。企業が求めているものはそれぞれ違いますが、常識のある人間像に嫌悪感を抱く面接官は間違いなくいません。服装、髪型は、街中で見かけるサラリーマンをお手本にして考えてみるのもいいでしょう。

まずは明るい挨拶から、はきはきとした話し方を意識し、終始笑顔を絶やさないようにする事を心がけると、適度な緊張感を味方につける事ができます。面接で緊張しない人はいません。準備していた回答をどの角度から問われても自在に応用できるよう、直前まで考える事で、落ち着く事にも繋がっていきます。

面接のコツは自分の事前準備から直前まで気を抜かないという前提から成り立つものです。小手先の技術だけではなく、自分の内面から導き出される考え方も大事にしましょう。