就活の面接で必ず聞かれる特技のアピールの仕方を紹介
これから就活を始める皆さんは、様々な情報のリサーチに励んでいる事と思います。殆どの企業が履歴書やエントリーシートなどの提出をお願いしていて、それらを参考に企業は実際の面接という場で皆さんに会って人物像を確認したいと考えています。
履歴書には経歴や志望動機など色んなことを書く欄がありますが、その中の1つに特技の欄があります。「特技は何を書けばいいの?」とか、面接を控えて「どうして企業は自分の特技を聞くの?どう答えたらいいの?」と悩んだ事がある人もいるのではないでしょうか。
ここでは就活でよく話題に上る特技について、趣味と特技の違いは何か、どうして企業は採用面接の時に特技を聞くのか、履歴書にどう書けば良いのか、実際に就活の面接で特技の話題になった時の答え方などを分かりやすく解説していきます。
就活でアピールする特技と趣味の違いは何?
自分の特技を履歴書作成時や企業面接を受ける際に、どうアピールするかを紹介する前に、そもそも趣味と特技の違いは何なのかについて見ていくことにしましょう。趣味と特技は似ているもののように思えますが、この2つにはちゃんとした違いがあります。
趣味は専門性がなくても無条件で楽しめるもの
趣味という言葉からイメージされるものには、様々なものがあります。
- 読書
- 楽器演奏
- ゲーム
- 料理
- 映画鑑賞
- 旅行
- 食べ歩き
上記はほんの一例で、人によって本当に色々な趣味があります。ですが、自分の趣味を履歴書に書くにはインパクトが弱いかな?などと考えてしまう方もいるのではないでしょうか。趣味とはプライベートの時間で、趣味を楽しむ中で自分の生活をいかに有意義に豊かに過ごすかという意味では重要です。
仕事のオンの時間と、趣味を楽しむオフの時間を切り替えられる人材は、より仕事で高い能力を発揮できるという事から、趣味は企業の採用担当者が注目している項目の1つとも言えます。
特技には専門性が求められる
一方で、特技というのはどのようなものでしょうか。特技を英語に訳してみると、
- Specialty(専門性)
- special ability(特別な能力)
- professional skill(専門的技術)
- strength(強み)
などという表現もあるようです。これらからイメージしてみて下さい。趣味が個人的に楽しめることでで良いのに対し、特技は「技術」「専門的」「能力」という意味を持っていることが分かるはずです。ですから、自分の生活を豊かにするものというよりは、むしろ、プライベートで身に付けた特技(技術)をいかに仕事に活かせるか、と考えた方が良いでしょう。就活生が持っている特技(技術)が何であるかを、企業は知りたいと考えているのです。
就活で履歴書を書く時に特技をアピールするコツ
それでは、就活で履歴書を書く時に特技をアピールするコツを見てみましょう。就活生の中には、「専門的な技術なんて何もない」と思われてしまう方もいるかも知れません。そういう時は、今までのご自身で経験してきた活動などを思い出してみて下さい。その中で特技に繋がるヒントを見つけられることもあるでしょう。
特技としてアピールしたい自分の経験を書き出す
部活動やボランティア活動、また、習い事をしていた経験があれば、それが何だったか思い出しましょう。もしくはアルバイトでの経験でも良いです。とにかく、皆さんが「得意だった事」や「今でも得意な事」「自信がある事」などを、どんどん書き出していきます。一例を挙げてみましょう。
- サッカー部に所属していた
- 写真部で撮った作品を展示した事がある
- 海外の方を案内するボランティア活動をしている
- 英会話
- アルバイトでレジを任されている
- 商品管理のアルバイトをしていた
ゆっくり思い出してみると、意外と色々出てくるでしょう。次にその経験を通して、具体的にどのような技術や能力が特技となっているかをはっきりさせるため以下のように、具体的な内容を付け加えましょう。
サッカー部に所属していた
フォーメーションを常に意識していたので、チームそれぞれの役割の大切さを理解できる
写真部で撮った作品を展示した事がある
観察力があり、自分の作品を展示するなどの積極性がある
海外の方を案内するボランティア活動をしている
誰かの役に立ちたいと思う気持ちがあり、物怖じしない性格である
英会話
日常会話レベルの英会話が出来る
アルバイトでレジを任されている
金銭を扱うことにより注意力が身に付き、接客の経験から、様々な立場から物ごとを見る事が出来る
商品管理のアルバイトをしていた
様々な計算や、管理の仕事が自分に向いている事が分かった
いかがでしょうか。ご自身の経験が「専門的」な特技となっています。履歴書は面接に臨む前の自己紹介書のようなものですから、特技をあまり細かく書きすぎるのも良くありません。
また、くれぐれも嘘の特技などは書かないようにしましょう。履歴書やエントリーシートへ嘘を書いたとしても、いざ就活時の面接で話を始めたら、しどろもどろになってしまいます。面接官は就活生の嘘を見抜きますし、実際に就職した後に困るのは自分自身です。
履歴書に特技を書く場合の例
実際に履歴書作成時には、特技をどんなふうに書けば良いのか例を挙げて紹介しましょう。履歴書への特技の書き方に悩んでいる就活生は、ぜひ参考にしてください。
高校時代の3年間サッカー部に所属
ミッドフィルダーのポジションにおり、フォーメーションを常に意識していました。チーム内のそれぞれの役割の大切さを、理解出来ます。
写真撮影
観察力に自信があります。また、部活動の自分の作品の展示会の経験があり、積極性や企画力が身に付きました。
海外の方を案内するボランティア活動に継続的に参加している
ボランティア精神には自信があり、また海外との方との交流が得意です。
英会話を5年続けている
日常会話レベルの英会話なら可能です。また今後も続けて、もっとスキルアップして行きます。
アルバイトでレジを任された経験がある
金銭を扱いや接客の経験を通して、注意力が身に付き、基本的な、職場でのコミュニケーション能力があります。
アルバイトで商品管理の経験がある
細かい計算や管理能力を必要とする仕事が、自分に向いている事に気づくことが出来ました。
より分かりやすくまとまり、具体性が出てきました。履歴書やエントリーシートに書かれた特技の情報を元に、実際の面接では、さらに詳しい内容を聞き出してくる面接官もいます。
特技についてより詳しく聞きたいと面接官に言われた時に備え、その経験はどんな事がきっかけになったか、活動している最中はどんな気持ちだったか、結果的に身に付いた事は何か、失敗談や反省点、これからこの特技をどう仕事に活かしていけそうかなどを、頭の中でまとめながらイメージトレーニングをしておくと良いです。
就活の面接で特技をアピールするコツ
せっかくの特技も、面接で話題として取り上げられた時にきちんと答えられなければ、企業側にはその強みが伝わりません。また、面接官から特技について詳しく聞かれた時に、ただ履歴書と同じ事しか話せなければ、自分の特技を強くアピールする機会を逃してしまうかもしれません。ここで、面接官から特技の事を聞かれた時、上手にアピールするコツを見てみましょう。
リラックスして、慌てないようにする
当たり前のことですが、面接の際はリラックスして慌てないことが大切です。面接官から思いもよらない質問をされ、慌ててしまって結局何も答えられなかったというケースも少なくありません。予想外の質問をする面接官が増えてきた背景には、臨機応変に物事に対応出来る人材や、柔軟性を持った人材を求める企業が多くなったことが挙げられます。
特技にまつわる失敗談も話してみる
特技を聞かれたら、自分自身の専門的な能力や技術を伝える大切な機会となることは忘れないでください。身に付けた技術や能力をきちんと説明するだけでなく、失敗談なども恐れずに話してみましょう。失敗談から何らかの反省点や生産的な考え方が見受けられる場合は、プラス評価になる事もあります。さらに一番重要なのは、その特技を実際の仕事でどのように活かしていくかという点です。このことを特技の話題の結びに持っていけるよう心がけましょう。
就活生が特技をアピールするには、今までの自分の活動を振り返ることが大事
趣味も無いし、特技も無い・・・というような就活生の声を最近多く聞くようになりました。確かに特技と聞くと、とても特別なものをイメージしてしまいがちです。ですが、それは特技という言葉が「資格」と同じようなイメージで一人歩きしているからだと思います。
過去や現在の活動を通して他の人にはない経験をしていることを忘れてしまっている就活生もいるのではないでしょうか。今回紹介した就活での特技のアピール方法を参考に、就活生の皆さんはこれまでの活動や経験を振り返り、履歴書作成時や面接の際に上手に自分の特技をアピールできるようにしましょう。