履歴書の学歴欄に書く卒業見込みの使い方

アルバイトや就活の履歴書に学歴を書くとき、いつから卒業見込みを使えるのでしょうか。卒業見込みと卒業予定の違い、卒業見込みと在学中の違いなど、正しく理解することで使い分けもできるようになります。就活では卒業見込みをしっかりと記述することが大切です。正しい使い方を解説します。

履歴書の学歴欄に書く卒業見込みの使い方

履歴書に書く「卒業見込み」の使い方を覚えよう

「まだ単位も取れていないのに『卒業見込み』という表現を使っても良いの?」と、感じている就活生も多いのではないでしょうか。具体的には、いつから「卒業見込み」という言葉を使えるのでしょうか。そして「卒業見込み」に関する様々な疑問にも答えて行きます。

いつから履歴書に「卒業見込み」を使えるのか

「卒業見込み」とは、文字通り「卒業」が「見込まれている状態」ですので、4月入社の会社の履歴書なら、3月末日までに卒業できる状態であることが確定してから使用できます。つまり、まだ単位を全て取り終えていなくても、卒業予定の時期までには全ての単位が揃う算段が立った場合のみ使用できる言葉なのです。

空を見つめながら卒業を考える女性

このような場合には、「卒業見込み」は使えません。

卒業見込みが使用できない場合

4年前期で取得するはずの必修単位を落とした
→ その単位は前期課程でしか取得できないので、4年後期で挽回することは不可能

4年前期で取得するはずの選択単位を落とした
→ 取っていない単位が多く、どのように授業を組み合わせても4年後期で残りの単位全てを取ることは不可能

次の場合には、「卒業見込み」が使用できます。

卒業見込みが使用できる場合

4年前期で取得するはずの必修単位を落とした
→ その単位は後期課程でも取得できる、4年後期で挽回することが可能

4年前期で取得するはずの選択単位を落とした
→ 選択単位なので、4年後期に上手に授業を組めば、単位取得が可能

このように、上手に授業を組めば4年後期には全ての単位が揃うことが予想できれば、就職活動を始める3年生から「卒業見込み」という言葉は使用できます。

履歴書の職歴・学歴で使う「現在に至る」の書き方

履歴書に書くのは「卒業見込み」?「卒業見込」?

履歴書を書くときには、送り仮名や同音異義語などにも細心の注意を払わなくてはなりません。「卒業見込み」と書くのが正しいのか、「卒業見込」と書くのが正しいのかも、悩むところではあります。履歴書の書き方を指南するネットや書籍でも、あるサイトでは「卒業見込み」と使用されていたり、他の書籍では「卒業見込」と書かれていたりで、どちらが正しいのか迷ってしまいます。

さっぱり分からない経理の女性

ですが、「込」の文字は「こ」と読むのが正解で、「こみ」と読むことはできません。色々書かれてあっても、「卒業見込み」が正しい日本語なのだと覚えておきましょう。

「卒業見込み」と「卒業予定」は違う

基本的に、就職活動においては「在学中」という表現は使用しません。例えば2017年4月入社の就職試験を受ける場合、「○○大学在学中」と履歴書に記載するならば、本当に2017年4月に入社できる状態にあるのかが分からなくなってしまいます。履歴書には「在学中」ではなく、「卒業見込み」としっかりと記載しましょう

就活を応援する目力の強い男性

たまに「卒業見込み」ではなく「卒業予定」と記載する方もいらっしゃいますが、これは全く問題ありません。その時点において「卒業が見込まれている」のも「卒業が予定されている」のも、どちらも就職が予定されている時期にいつでも出社できる準備ができていると言う意味では変わりがありません。

ですが、言葉のニュアンスとしては、「卒業見込み」という表現より「卒業予定」の方が若干弱い印象を与えます。絶対に卒業できる確信があることをしめすためにも、できれば「見込み」という表現を使用して、何があっても4月には入社できる準備ができていることをアピールすることがおすすめです。

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アルバイトの履歴書には「卒業見込み」ではなく「在学中」と書く

学生の間にアルバイトを経験する方も少なくないでしょう。アルバイトとは、正社員ではなく時間や曜日を限定して働く労働形態ですので、学校卒業後の予定とは無関係に応募することができます。ですからバイトの履歴書には、「卒業見込み」ではなく「在学中」を使用するのが正しいのです。そして、「在学中」と書く行には、現在の年と月を記します。

違いを確認している心配性の男性

アルバイトの履歴書における学歴欄

2013年3月 ○○高等学校卒業
2013年4月 ○○大学 経済学部経営学科入学
2015年8月 ○○大学 経済学部経営学科在学中

ですが、卒業後の予定に関わってくる就職活動の際の履歴書には、「在学中」でなく「卒業見込み」を使用します。その場合は、現在の年と月ではなく、学校を卒業する年と月(卒業式が2月の場合でも、3月末までは在学扱いになる場合がほとんどですので、4月入社の場合は○○年3月と記しましょう)を書きます。

就職活動の履歴書における学歴欄

2013年3月 ○○高等学校卒業
2013年4月 ○○大学 経済学部経営学科入学
2017年3月 ○○大学 経済学部経営学科卒業見込み

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履歴書の学歴欄の最終行は、迷わず「卒業見込み」と書こう

履歴書には、学歴の欄があります。ここでは、自分が卒業した学校名や学部、学科、卒業年月などを記入します。そして、最後に「卒業見込み」という文言を追加する必要があります。

「卒業見込み」とは、現在在学中であり、将来的に卒業する予定であることを表します。この文言を省略してしまうと、卒業済みの場合と勘違いされ、誤解を招くことがあります。

また、卒業見込みである場合でも、単位や履修科目などが不足している場合は卒業できない可能性があります。そのため、不安要素がある場合は、採用担当者に説明する必要があります。

正確な言葉遣いを心がけることで、信頼性や誠実性をアピールすることができます。応募者として、担当者に安心して信頼してもらえるよう、最後の行には必ず「卒業見込み」と書きましょう。